鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカーのレビュー・感想・評価
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なんでまた作ったんだろう
前作での評価が散々だったのに。
でっ、五年経っての新作は更にコスプレ度増し増し。
って言うか、アラサーのウィンリィってなぁ・・・・・・ホークアイも・・・
次の本当の完結編でアルフォンスの実体が出るから、アニメ版の声優さん使えないんだろうけど、声が違和感半端無い。メイも原作通りにやるのは無理だろうし。
当社比2.5倍くらい面白い
原作は全巻読破済み。アニメは見ていませんが、実写劇場版の一作目である前作は鑑賞済みです。前作もレビュー投稿済みです。金の掛かったコスプレショーだとボロクソに酷評し、私にしては珍しい☆1評価をした作品ですので、時間がありあまって2時間ドブに捨てたい不老不死の方にはオススメの映画です。
そんな私が本作を鑑賞した感想ですが、前作と比較したらだいぶ面白くなってます。あの前作と比べたらね。前作楽しめた方は今作も楽しめると思います。知らんけど。
相変わらずのコスプレ感や何でもかんでも台詞で説明してしまう脚本という悪いところはそのまま残ってはいましたが、私が前作で不満だったストーリーや、マスタングの炎のCGや、もっさりしたアクションシーンや、世界観に合わない明らかに日本っぽいロケーションなどは、幾分改善されていた気がします。
前作と比べると格段に面白くなっていたのは間違いないんですが、だからと言って人にオススメできるほどのクオリティではありませんでしたね。
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錬金術が存在する世界。最年少で国家錬金術師となったエドワード・エルリック(山田涼介)は、弟のアルフォンス(水石亜飛夢)と共に賢者の石を求めて旅をしていた。そんな中、国家錬金術師を狙った連続殺人が発生する。全ての国家錬金術師に注意喚起がされていた最中、エドワードの前に、国家錬金術師殺しの犯人であるスカー(新田真剣佑)が現れる。
・・・・・・・・・・・
本作の美点は原作に忠実なところであり、本作の汚点は原作に忠実過ぎるところである。
前作のように余計なオリジナルストーリーを盛り込もうとしなかったおかげで原作の面白さがしっかり残っていた気がしますが、原作の台詞をそのまま登場人物に言わせたりしたせいで何となく違和感がありますし、後述しますが原作のストーリーを詰め込もうとし過ぎるあまり、随分急いだストーリー構成になっていると感じました。
本作は、国家錬金術師殺しの男・スカーを中心に添えた物語となっています。
スカーは、かつて行われたアメストリスによる大量虐殺「イシュヴァール殲滅戦」の生き残りであり、兄の研究成果でもある全てのものを破壊する右腕を持つ男。そして、戦場で人命救助にあたっていたウィンリィの両親を殺害した人物です。原作においても物語のキーを握る重要人物で、序盤から終盤にかけて何度も登場するキャラクターです。
本作はそのスカーの登場シーンを2時間にギュッとまとめたような内容になっています。、彼の登場シーンを繋げるには、当然ストーリーをかなり進めないといけません。限られた尺の中でストーリーを進めるために、原作のかなりの部分が飛ばされています。例えばホムンクルスのグリードはまるで存在しないかのようにカットされていますね。私の一番のお気に入りキャラクターなので登場しないのが不満ですし、ストーリーの後半でかなり重要な役割を果たすキャラクターなので、三部構成の二作目までグリード不在で、ここからどうやってストーリーを進めるつもりなのかと疑問が湧きます。その疑問を解決するために三作目を観たいかと聞かれれば微妙です。
私は原作ファン故に若干評価が低めになってしまっていますが、決してつまらない映画とは思いません。他の方のレビューを見て驚いたんですが、原作ファンからの評価が非常に低く、原作未読の初見の方の評価が比較的高い傾向があります。他の漫画原作映画とは逆の傾向なので、そういう意味では珍しい作品だと感じました。
空洞
スッカラカンや。
なんでこうなったんやろ?
台詞がスッカラカンというか、脚本がスッカラカンというか…ひどい。原作ファンはコレで満足なのだろうか?
CGが頑張りすぎというか、頼り過ぎというか…おそらくならばほぼGBで撮影してると思われ、背景の違和感と人の違和感が浮き彫りになり過ぎてる。
まるで生活感がない。
ひき絵がスッカスカ!!
監督にビジョンがないのか、役者への説明不足なのか、撮影時にはまだ決まってない事が多かったのか、GBを安易に考えてたとしか思えん。
…あまりに退屈で途中でレビューを書き始めたのだけれど、今、終わった。
そして、クッソみたいな作品やった。
なんじゃこりゃ?
原作を読んだわけではないのだけれど、原作にそった作りであるならば、脚本として雑過ぎる。
背景がGBのせいなのかカメラワークが単調過ぎて、結果、編集が悪過ぎる。
キャラを蔑ろにしてんのは、なんのせいやろ?
炎の錬金術師が負傷する。
足に切り傷が出来たようにしか見えないのだが、めっちゃ痛がる。よって救い出されて車に乗せられるんやけど、そこで大佐が言う。
「俺だけ逃げるわけにはいかん」
そして、俺は思う。
え?今更?
今まで引きづられて逃げの一手やったやん。
何を今更、カッコつけてんの?バカなの?と。
雑やわー、脚本。
ほいで音楽が安っぽいわー
しょっちゅう鳴ってんねんけどシミったれてるわー。
主役は頑張ってんねんけどなー
CGも力入ってるとこは入ってんねんけどなあ…。
いかんせん安直なとこに収まった感。
予想以上にCGが多かったのか、時間がなかったのか…このCG万能と思われる時代に、CGも使い方のセンス次第やなぁと項垂れる。
何あの最後?
腹ん中で台詞で「これ全部血か?」とか言うてんのに、上半身なんも濡れてないってなんなん?
起き上がってすぐさま、主役は口押さえたけど、真っ白な手袋は真っ白やし、顔に血もついてないし、飛沫さえ飛んでない。
…臨場感って言葉知ってるか?
一切なかったわ。
主役のUPで終わる。ほいでつづく、みたいな。
またこの表情も長過ぎる。
主役も首傾げてたんちゃうかな?「これでええんかな?」って。
開始5分で嫌な予感はしてたけど、覆る事はなかったなぁ…。
映画館に行かんで良かった。
結構、人気なタイトルというかコアなファンのいるタイトルやと思うけど…これはアカンのちゃうかなぁ。
ハリウッド版のDBに匹敵するくらいの失敗作やと思う。
気合入ってる!…が、しかし…
"鋼の錬金術師(実写版)" シリーズ第2作。
「鋼の錬金術師」連載開始20周年記念作品。
Netflixで鑑賞。
原作マンガは既読、アニメ版は第2期を視聴中です。
前作の拭えぬコスプレ感とイマイチなアクションシーン、殆ど主人公の見せ場が無いと云った不満は、多少なりとも改善されたかな、と云う印象。エドには気持ち程度にアホ毛がつくられていたし、アクション描写には若干の改善が見られたし、CGのクォリティーはレベルアップしていたけれども、なんだろう、この全体に溢れるもどかしさみたいなものは…
原作からの換骨奪胎、まとめ方は上手いなと思いました。
なのにどこか物足りなさを感じた原因は、やはりキャストが日本人であることの違和感を払拭出来なかった、と云うことかと…。実写版の難しさを改めて思い知らされた次第です。
[余談]
舘ひろしのキング・ブラッドレイ大総統は、似ている似ていないは抜きにしてもめちゃくちゃカッコ良かったです。
並々ならぬ覚悟と原作名エピソードを基に、向上した錬金術(実写化続編)
TVアニメやその劇場版も大ヒット。荒川弘の同名人気コミック。
2017年に公開された実写版はそれなりにヒットしたものの、原作が大人気故賛否両論。と言うか、圧倒的に否が多いか。
なので、まさか続編が作られるとは思わず、驚き!
おまけに2部作構成とは、さらに驚き!
コミック実写化の2部作構成は今や珍しい試みではない。
でもそれは、成功を収め手応えを感じた作品に限る。
控え目に言っても前作はそれには当てはまらない。
よほど今回自信あるのか、それとも制作側はファンの声や前作の結果を知らないのか…?
タイトルに冠している通り、“完結編”。原作の最終話まで描くという。
いつもながらの原作未読&アニメ未見で、作品自体が複雑で細かな設定なのでWikipediaで少し予習したら、今回の話は作品の主軸。
酷評された名誉挽回と、実写でもきっちり完結させる。並々ならぬ覚悟で臨んだのだろう。
錬金術の代償で失った身体を取り戻す旅を続けるエドとアルの兄弟。
訪れた中央(セントラル)で、国家錬金術師を狙った連続殺人事件が発生。
僅かな証言から犯人は額に傷のある男=“スカー”と判明。
やがてエドとアルも対するが、圧倒的なスカーの力に機械鎧“オートメイル”を破壊されてしまい…。
物語の立ち上がりはこんな感じ。
本名不明。謎の男、スカー。原作でも人気の、今回のキーキャラ。
圧倒的な力と術を駆使する。
錬金術師へ裁きを下す。異様なまでの執着心で、ただの殺戮ではない何か訳ありを秘める。
それは『るろうに剣心 最終章 The Final』の縁を何処か彷彿。
奇しくも演じるは、新田真剣佑。『るろ剣』に続いてコミック実写化最終章の強敵。
何かを秘めた只者ならぬ雰囲気とさすがのアクション身体能力で存在感を魅せる。
単純にvsスカーだけだったら2部作完結編にしては淡白。
これだけではない。予想を遥かに上回るボリュームだった。
エドとアルが道中出会った若い男(とお付きの二人)。シン国の第十二皇子、リン。ある理由から不老不死の力を手に入れるべく“賢者の石”を探す。
その為にエドとアルと共闘して、“ホムンクルス”のエンヴィーとグラトニーを捕獲作戦。
意外な人物もホムンクルス。大総統ブラッドレイも…!
ブラッドレイが昔下したある命令と、それによる悲劇的な事件。スカーの過去も絡み…。
国家の陰謀。ホムンクルスの創造主である“お父様”の存在…。
続投キャラに加え、新キャラも大幅に増加。
名前や用語もついていくのがやっとで、その上エピソードを盛り込み過ぎ。
2部作最終章だからと言って何もこんなに詰め込み過ぎなくても…と思ったら、原作通りのようで。
最も、原作の大長編を約4時間半の2部作に詰め込んだ感は原作未読でも感じるが、その分ストーリー的に飽きはしなかった。
事件勃発や各々の思惑、陰謀など交錯するが、やはりとりわけ印象に残るのが、“イシュヴァール殲滅戦”だろう。
原作でも特に悲劇的なエピソードらしく、マスタング大佐ら多くの錬金術師の過去のトラウマとなり、スカーの“復讐”となった作中の歴史的事件。
将校がイシュヴァール人の子供を誤殺してしまった事件がきっかけとなった内乱を終わらせるべく、大総統が錬金術師を“人間兵器”として繰り出しイシュヴァール人を一人残らず殺害するという非人道的な命令。
この殲滅…いや、殺戮で多くの同胞や兄を失ったのが、スカー。しかも兄は、スカーを助ける為に我が身を犠牲に…。
錬金術師を抹殺するという殺人者と当初は思ったスカー。が、その過去には彼のイメージを覆すほどの悲劇があり、憎しみたぎらせる復讐心も分からんではない。
だからと言って、彼の行為が正しい訳じゃない。殺戮から生まれた彼もまた殺戮者だ。ある罪を犯す…。
イシュヴァール殲滅戦時、怪我を負ったスカーを手当てした医者夫婦がいた。敵対するアメストリス人ながら、医者として多くのイシュヴァール人を治療。
が、どんな精神状態だったのか分からないが、スカーは手当てしてくれたこの医者夫婦を殺害。
医者夫婦には娘がいた。エドとアルの幼馴染み、ウィンリィだった…。
スカーがアメストリス人や錬金術師を憎む気持ちは分かる。
ウィンリィがスカーを許せない気持ちは分かる。
スカーもアメストリス人や錬金術師を許せないが、ウィンリィには自分を殺す権利があると言う…。
悲劇は悲劇を生む。復讐が新たな悲しみと復讐を作る。人が争いを続ける限り断ち切れる事の無い負の連鎖…。
それらを止めるには…。
それぞれが苦悩する複雑な事情が交錯。争いや憎しみ悲しみの根元、現実の戦争問題へも投げ掛ける、このドラマ性は本作に於いて大きかった。
開幕のエド&アルvsリン一派から始まり、
メインのエド&アルvsスカー。
マスタングvsスカー。
リン一派vsブラッドレイ。
エド&アル&リン一派vsエンヴィー&グラトニー。
そこに、スカー参戦。
とにかく入り乱れ入り乱れのバトルは、時々あれ、誰と誰が今共闘してるんだっけ?とか、目的はなんだったっけ?とか、こんがらがる事もしばしば。
錬金術=CGを駆使したバトルや見せ場は前作から格段に進歩。
元々原作の大ファンという山田涼介。彼自身も最後までやりきりたいと望み、大コケした『大怪獣のあとしまつ』の汚名返上。自身の代表作にするべく、こちらもまた並々ならぬ意気込み。
ディーン・フジオカ、蓮佛美沙子、その怪演ぶりを覚えていた本郷奏多と内山信二ら続投組。本田翼は前作より演技力が向上していた(スカーへぶつける憎しみと悲しみのシーンの演技はなかなか悪くない)
新参加組では真剣佑は勿論、
リン役の渡邊圭佑、その臣下・ランファン役の黒島結菜、スカーと交流を持つメイ役のロン・モンロウ、出番は僅かだが山田裕貴や山本耕史、そして重要キャラであるブラッドレイ役の舘ひろしにエドとアルの父ホーエンハイム役(ともう一役)の内野聖陽。
気が付いてみたら、何と豪華キャスト!
さらにここに栗山千明や仲間由紀恵も加わるらしく、どーでもいいと思った寺田心演じるブラッドレイの息子セリムも原作では意外な設定らしく、皆の動向含め確かにこうなってくると後編が気になる。
先述したが、ボリューミーでダイジェスト的なエピソードやキャラ描写もあり。
前作同様、豪華キャストによるゴージャスなコスプレ劇な雰囲気も拭い切れない。
続投の曽利文彦監督の演出は、原作の人気エピソードや名シーンの再現、アクションやCGに固執する余り、本来の演出面や間や展開にチープさを時折感じてしまう。
元々の原作エピソード、キャストの熱演、ロケーションがいいだけに、何だか惜しい。
そう、今回もまたロケーションは素晴らしい。ロケーションだけなら満点と言ってもよかろう。
前作から大幅に傑作へ!…とはならなかった。
コミック実写化戦国時代の今日に於いても、及第点と言った所。
でも、前作のイマイチな感じから改めたようで、アクション、キャラの魅力、ドラマ性や面白味は前作から随分と良くなった。
それだけに、前作から大幅ダウンの興行成績は残念無念…。(公開時ほとんど話題にならず、続編が作られた事を知らない人もいるのでは…?)
グラトニーに飲み込まれてしまったエドらは…?
ブラッドレイと国家の陰謀。
原作のクライマックスを飾る“お父様”との対峙…。
何だかんだ、続きが見たい。
Netflixでスピード配信。
完結編後編『最後の錬成』も早く配信してくれないかな…。
原作が好きで前作から見ておりました。
前作は記憶に残らず、映画見た後の余韻が一切ない事が初めてで家で見るのとさほど感じない出来栄えでした。
今作は、スカーの肉体がヒョロヒョロなのでなんだかガッカリしました。
個人的には鈴木亮平ならよかったです。
アームストロングに関しても筋肉足りてません。
ピナコに関してもいまいちでした。
実写が難しいのも重々承知ですが。
前回の改善がそんなに感じれませんでした。
今回も終わった後の余韻がなく映画の醍醐味がありませんでした。
キンブリー、スカーの兄、ヴァンホーエンハイム、グラトニー、ハボックに関してはいい配役でした。
残念なのは主要のメンツ達が作品の良さを崩していると感じました。
改善が見られてはいましたが映画としてはこれでいいとは思えないので作品にもっと向き合える方が実写を作って欲しいです。
ただ前作失敗しても続編を制作して最後まで作り上げた事に関しては実写映画としてはとても素晴らしいと思いました。
栗山千秋は美しい・・・
ハガレンは漫画とアニメ「FULLMETAL ALCHEMIST」後期アニメ共に好きです
邦画~特にアクションや原作系は爆破までもがCG化され、安っぽいので見ないのですが今回は試写会に当たり嫁様とデートw
肝心の内容は全く別物で漫画やアニメって新鮮な「素材を」不要なCGと学芸会の世界観「調味料」で刺身を腐らせた生ゴミ!! D・フジオカと栗山千秋の二名が美しく見とれた以外に料金が発生するなら絶対観ない時間の浪費。 某「J熱大陸で」2人の撮影シーンを流せば観ますよ!千葉真一の息子ハ男前で鍛えてますね~演技下手だけどw
渦巻のような物語
原作は読んでいませんが、2017年の劇場版は観ています。大泉洋さん演じるショウ・タッカーが娘と犬を錬成してしまう話が不気味で、もうこの作品は観たくないと思ったほどでした。でも完結編連続公開にワクワクして観に来てしまうのだから、世話なしです。
それとロイ・マスタング大佐がエドを「鋼の」と任侠ものそのままの呼び方をするチープさが気に入ったのも、覚えています。
今回も鋼の…は生きていました。
◉次々に投入される戦士たち
国家錬金術師、イシュヴァール、シン国、ホムンクルス、軍を牛耳る上層部までが広くはない街に溢れかえって、前作を上回る大きな渦巻を作っていた。
こんな境のない世界観が大好きなので、かなり興奮。戦闘シーンがキリもなく繰り返されるのも、この映画の潔い作風だと感じました。ただ、大勢出せば良いと言うものじゃないのも分かっているのですが。
◉ホムンクルスが秀逸
女子のホムンクルスは前作で斃されましたが、3匹どころか、もっといるんですね。
不気味でヒリヒリさせてくれるのに、どことなく間が抜けているエンヴィーを演じる本郷奏多さんが、また好きになりました。グラトニーは本気で怖い。
キング・ブラッドレイもホムンクルスだし、お父様も息を荒げて登場したし、やはりハガレンでは彼らホムンクルスが肝になる。
◉黒い復讐者を目指すのか?
新田真剣佑さんはるろうに剣心に続いて、怨念を抱いた敵役。そのパワーを別のことに生かしたらと思わせるほどのキレある武闘シーンは迫力がありました。血塗れと言うより、様式美に満ちた闘い。
比べれば、エドは少々、空回りするギャグが多すぎたかなと感じました。
◉散りばめられた格言 笑
「行わない善より行う偽善の方が良い」。そう呟いて人は好き勝手する側に身を置く。「造る者がいて、壊す者がいる」。これも、この作品の国家側の行動原理の根幹で、そう叫んでは破壊する。
噛みしめればタメになります。
ある意味、第一作目の復讐作品
原作・アニメ(未)です。
最近、漫画熱が上がったことにより、「今度ハガレン読もっかなー」のタイミングで公開すると聞いた前後編の二部作。悩んだ末、公開最終日のレイトショーに滑り込みました。
個人的には原作〜実写映画、の流れが良かったので悩みましたが、映画って観るのを逃すと必ず後悔するので…。とりあえず、アマプラで「鋼の錬金術師(2017)」を視聴し『ちょっとナニコレ感』を感じつつ、興行成績なんて調べたくらいにして1時間後に映画館へGO。
結果的にこちらはとても良かったです。けっこう色々削ってそうなので、原作も後で読みたいと思います。(感想変わりそうですが…)
冒頭、列車シーンで鬼滅感を感じつつも、2017年版よりもアクションが充実していました。充実しすぎててどこが見せ場なのかちょっとわからなかったけども。
復讐心って、その人物(スカー)の視点で捉えないとなかなか理解し難い感情だと思うのですが、全キャラの心情を360度グルリと観せていただいたので、麿赤兒さん演じるイシュヴァール人師父の「復讐は新たな復讐の芽を育てる。耐えねばならん」の台詞(特に「耐えねば〜の件」)がグサリと心臓に突き刺さりました。忍耐って心が強くないと相当無理。
あとけっこう刺さったのが、グラトニーがラストのことに執着するシーンの台詞。(グラトニーちょっとかわいいんですよね、ちょっとだけ)エドたちも最後飲み込まれているので、復讐の対象者は違えどこれもある意味『復讐』という回収に繋がっている印象を受けました。最後にグラトニーが登場しなければ、物語は展開しないので超重要キャラ→かわいい!という屈折した感情を持ってしまいました。
あと全体的にキャストがすごく良かったです。
物語の世界観では外国の舞台で外国人だと雰囲気が出るかもですが、配給、配役なんかについてはいろいろな絡みもあるだろうし、基本わたしは文句言いません、のスタイルです。
新田真剣佑さんについては『ブレイブ -群青戦記-』以来だったのですが、めちゃくちゃ芝居力がパワーアップしていて、ああ映画俳優なんだなー🥲(当たり前)って感動。
主演の山田涼介さんについては、言わずもがなです。彼のお芝居、好きです。二枚目と三枚目の行き来が面白くて、圧倒的な表現力。ビジュアル良くてお芝居も上手で、天はどれだけ二物も三物も与えるのでしょうか、何なのでしょうか、レベル。
あと自分でも意外だったけど、ディーン・フジオカさん、すごく良かった(笑)笑っちゃうレベルで良かった。単純に制服姿(そっち⁉︎)が、めちゃくちゃカッコいい。
後編『最後の錬成』では、個人的にメイ・チャンと行動を共にするシャオメイ🐼が鍵を握りそうな気がするのですが、どうでしょうか。違うかな(笑)
2017年版に比べて、制作陣は相当なブラッシュアップをしたのではないでしょうか。その血と涙と汗の結晶である努力が画面から伝わってきて、それだけで「最高のエンタメ届けてくださり、本当にありがとうございます」という感じです。後編!楽しみです!
原作という食材を無駄にしてる
原作という食材を使ってスパイスを加え調理したものが映画とするなら、この映画はスパイスを加えず形のみ調えられた様に思えた。
またアクションや錬成の表現にも新しさは感じられずハラハラドキドキ感もないです。ドラマの部分も弱く場面場面を繋ぎ合わせただけの様に思えた。
前作よりもよくまとまっている。次も見たい。
スカーに着目したのは正解なのだろう。スカーを中心に据えることで物語があまりぶれず、今後の展開に必要な事項がうまくまとめられている。新田真剣佑が良い。スカーの雰囲気、心情をよく演じている。
「理不尽は許さなくて良い。しかし憎しみの連鎖を終わらせるには堪えねばならぬ」という言葉。ウクライナ戦争のことも相まって、個人的には心に重く響いた。このほかの事項、たとえば大総統もホムンクルスであること、黒幕である「お父様」の存在など、短い時間でうまくまとめていると思う。
映画の内容とは関係ないが、まだ公開後一週間なのに最寄りの映画館では上映回数が一日に2回しかない。もうちょい上映回数がないと見てもらえないだろうに残念なことだ。
没入感が心地良い
前作よりぎゅっと面白さや演者さんの魅力が詰まってました。
作品の醍醐味を伝えるためにも前編後編にわけて正解だと思います。
ウィンリー役さんの表情が乏しくて、場面に合っていないように感じます。観客が作品に没入するシーンでその演技をされるので、現実に引き戻されるのが残念でした。
清の王子役さんが他の演者さんにはない独特の雰囲気を持っていて良いスパイスになっていました。
それと演者さんの表情の機微をよく撮られていて、より作品に没頭できました。
演者さん達が当然だけど真剣に演じてるのが伝わってくる分、没頭して見入ってしまいました。
後編がどんな戦いになるのか楽しみです。
自分は「憤る」事を忘れていたようです。
前作に続いて
豪華なキャストによる、とても華々しい映画であると思いました
世界観も中世のヨーロッパを彷彿とさせる、美しい景色が広がつていて
CGによる戦闘も迫力ありました。
その中で、山田涼介演じるエルリックは、やはり見ていてイライラ
してしまいます。
無鉄砲で無計画で短絡的な行動から、周囲を振り回す
«錬金術師»という頭が良いとされている職業なのにも
かかわらず。しかも、弱い。
行動理念は«憤り»分かりやすく言えば「ガキ」です。
原作漫画もアニメも大好きで観たのですけど
実写映画のエルリックが、観ていて一番イライラします。
それは多分、自分が大人だからなのでしょう。
憤りで動いてもロクな事にはならないと学習して来ているから
なのかもしれません。
物語の中盤、国家権力による虐殺が行われるシーンが
描かれます。
反乱軍の鎮圧という目的で、国家錬金術師と武力による
ある民族の虐殺が行われます。
国の命令という事で、大人も子供も、関係なく街ごと
廃墟にしてしまいます。
国に従属する大人が「国の命令だから」
「しょうがない事だから」「そういうものだから」と
武力をふるいます。
大げさな例えかもしれませんが自分自身の毎日の中でも
「そういうものだから」と考えずに行動する事が多くなっているようにも
思えてしまうものは沢山あります。
考え過ぎかもしれませんがエルリックの行動がどこか
羨ましくもあったのかも?と思ってしまいます。
「考えてるウチに、終わってなきゃ良いけどな?」なんて
言葉も聞こえてきそうです。
やっぱり、このガキは大嫌いだ!とフィクションと現実の垣根を
こえた物語の様に感じました。
牛歩な錬成
1作目、当時はその酷さに阿鼻叫喚する意見が色々飛び交っているなーと思い呆けていましたが、今作を観るための前提知識として原作とアニメ版と1作目の実写を見ました。原作の物語の完成度は最高ですし、アニメも声優さんの力と画の良さに震えましたが、実写はただのお遊戯会で違う意味で震えました。
そんな不安を抱えながら鑑賞。一応朝イチなのもあったとは思いますが休日ながら人入りは2割もいってなかったような…。空いてる分には助かるんですけどね…。
・原作の良さが改めて感じさせられた
やはり原作は偉大なんだなと思うくらいストーリーの軸の部分は面白いです。これをじっくりリアルタイムで見ていた人は幸せ者だなーとしみじみ。これが実写に活かせていたかどうは別ですが。
・一部役者のハマりっぷり
渡邊圭介さんはホントどハマりしてました。中華キャラなので日本人が演じていても違和感が無いというのが一番ですが、飄々としている感じといい熱く信念を抱いている姿といいとてもマッチしていました。館ひろしさんの風格もお見事でしたし、前作からのキャストも慣れが発生したかは分かりませんが、まだ見れるものになっていました。バッサーはバッサーのままでしたし、ディーンさんは表情の変化が無さすぎるという懸念点はありましたが笑
・CGが微妙
ドンパチのシーンはやっている事はとても派手なんですが、チープな感じが拭えていません。低予算B級映画として観るならば拍手喝采もののクオリティなのですが、そこそこお金のかかった映画でこれだと首を傾げたくなります。背景も時折合成してんのかな?と思うほど違和感がありました。
・物語がそこまで進展していない
スカーとの対峙で終えてしまっているのもあって、中々物語が進んでいません。よくよく考えたら2部作でこの作品をまとめるのは難しいです。前半はまだ後半に丸投げできるという安心感がどことなくありますが、後半はそれを含めて伏線回収に新たなキャラの登場、そしてハガレンの壮大な物語の完結へと向かわなければならないのでやることなす事がたっぷりあります。正直、後半はエグいくらいのヤバいクオリティになっているのではと危惧しています。
非常に不安ですがその日を待とうと思います。
鑑賞日 5/22
鑑賞時間 9:00〜11:15
座席 J-20
暗殺教室現象
この程度の作品が良かったと言われてる時点で前作がどれだけ評判が悪かったかがわかる。
ぶっちゃけ前作のレビューでは監督のハガレン愛を感じたなんてほざいていた僕だが・・・
【訂正】
2回目みて監督のハガレン愛は伝わった。
ただ、その愛が漫画再現重視という悪い方向に出てしまっている気がする。
またかぐや様と同じ過ちを繰り返してしまった。
原作をもう一回ちゃんと購入して読み込んだのだ。(前回の時点では銭湯で一回読み切っただけだった。)
結果今回の映画はうーむとなった
が、周りの高評価やレビューの数々を見てもしかしたらいろんなバイアスや先入観があったかもしれないので近々2回目見に行ってみようとおもう。
以下1回目見た時に感じた感想。
2回目見てきたのでその時の感想を追加したい。→の後の「」の中が2回目見た感想。
【良かったところ】
・ブラッドレイとリンのアクション
アクションは最初の電車の屋根上以外は良かったのだが中でも白眉はブラッドレイの舘ひろしさん。
御年72歳とは思えないほどのカッコ良さと俊敏なアクション。
圧倒的な強者の風格を備えていて、カッコえええとなった。
さらに、そのブラッドレイを受けてリンがすばしっこく良く動く。
これでまたブラッドレイの強さが強調されるという良い循環になっていた。
・スカー
これはもうるろ剣の縁という実績がある真剣佑さんをキャスティングした時点で勝ち確だったわけだが、その事前予想通り復讐に囚われた男の業をよく表現していた。
が、縁との違いが分かりづらい。
縁は姉を殺された復讐という超個人的なもの。
スカーは兄を殺されたというのが根本にあるのはもちろんだが、イシュバール人という民族単位の憎しみを背負っているそんなキャラクターだと個人的に思う。
そのイシュバール人という民族がバックに見えなかったのは少し残念。
が、これは真剣佑さん個人というよりは脚本によるところが大きいので致し方ないか。
・シン国の面々
先にも触れたリンも良かったのだが、特にランファンとフー。
ランファンは中盤で片腕を自らの意思で切り落としてリンを救うのだがその時の覚悟を決めた表情なんか本当に素晴らしい。
さらにフー。
ランファンの片腕が無くなった事を知ってランファンをビンタした後「無いのか・・無いのか」と嘆くシーンは原作通りの名シーンとなっていた。
またメイ・チャンも中国人が喋る日本語の感じがリアルで僕は良かったと思う・・というかメイ・チャンってあんな喋り方だと僕は思っていたんだが間違っていたんだろうか・・?
→「メイチャンに関しては改めて見るとむむむと思う箇所もあったので後編を見てからに保留したい」
・ブラッドレイとホーエンハイム
ブラッドレイが貫禄あってアメストリスの最高権力者の風格があって最高なのは先に触れたが、ホーエンハイムの内野聖陽さんも素晴らしかった。
さすがベテラン2人といった感じでこの作品の重鎮として物語をしっかりと引き締めていた。
ブラッドレイとお父様のシーンはあのベテラン2人の共演シーンという事で短いながらもワクワクしたシーンであった。
・キンブリー
回想シーンの1分しか出てきてないのだが、その1分でキンブリーがどういう人間かを端的に表してて本当に山田裕貴さんは素晴らしい。
→「・佐藤隆太のヒューズ
イシュバール内乱しか出番がなかったがその中でもマスタングに掛ける「お前・・目が変わっちまったな」には震えた。ヒューズが感じるこの戦争への疑問、憤り、友達が変わってしまったことに対する寂しさがこもっていてまさに万感の思いといった感じ。」
→「・エンヴィーのCG
これに関してはエンヴィーの本体のモンスター感が緻密なCGで表現されていて素晴らしかったと思う。」
【悪かった所】
・子役、エキストラの演技。
前作もそうだったんだが、皆一様に棒読みなのだ。
監督はエキストラや子役の演技はどうでも良いと思っているんだろうか?
彼らだってこの作品の世界観を作る大切な役である。
そりゃパワハラ紛いの演技指導をしろとは思わないが、最低限の指導はしてもいいのではないか。
・名シーンに血が通っていない所
この作品、原作の名シーンは確かに全て入れて、それを上手いこと組み合わせて一応は話として成立してる。
しかし、一部の役者の演技の影響かなんなのかわからないが「ハガレンの名シーン再現してみた」という動画を見ているようにしか思えないのだ。
→「この再現してみた動画にしか見えない点だが、何となく理由が分かった気がする。
恐らく間だ。
セリフとセリフの間に常に一拍置いたような無用な間が前半は常にあるのだ。
この間でテンポが崩れる。
さらにこのセリフとセリフの間が感動的なシーンも日常シーンも一定のリズムで入ってくるので緩急がつかない。
この結果感動的な名シーンも際立たないのだ。
その余計な間の時間を他の描写に費やせば良かったのに」
だから、原作にあった戦争の実態や人と人の憎しみの連鎖等々のテーマが真をもって迫ってこないのだ。
ウィンリィがスカーに銃を向ける場面も本田翼の演技によって形なし。
→「本田翼の演技だが、最後の最後のスカーとの対話の場面は確かに素晴らしい演技だったと思う」
後、アルを直す前に遺跡を調査しにいくのはどうなんだ?
・BGM
音楽が「悲しそうな感じ」「コミカルな感じ」といった雰囲気音楽でなぜそこでそのチョイス?となることが多かった。
・ディーンフジオカのロイマスタング
本当に能面。
例えばマスタングは一見クールに見えて、大総統を目指す野心やヒューズの死以降はホムンクルスに対する憎悪を抱えている非常に熱い男なのだ。
その熱さが見えてこないから後編で訪れるホムンクルスとの戦いに生きてこないと思う。
・一部のCG
スカーと戦う車庫の場面でタンクから水が漏れてるのだが、その水がTHE・CGといった感じで思わず笑ってしまった。
アルとかのCGレベルは高いのにそういうところで急にチープになってしまうのはなぜ??
アルで精魂使い果たしてしまいましたか?
・アルの演技
アル役の人あんな棒でしたっけ?
この何年の間で何があったんだ??
→「これは本当に土下座レベルで訂正させていただきたい。
最初の列車部分での説明セリフやその他のなぜそのタイミングでそのセリフ?という不自然なセリフ(即ち脚本の責任)以外はとても素晴らしい演技だった。
特に、最後のグラトニーに対して「出せよ!」から始まる兄を思うセリフは言葉少ないながら真に迫っていた。」
・台詞のセンス
それぞれのキャラクターの設定や能力を他のキャラクターが解説するのだが、それがザ・説明セリフといった感じでセンスない。
中には見ればわかるわということもわざわざ説明したりしているので何でもかんでも原作そのままではなく映像で表現できるところは削ってはいかがか。
→「これは不自然な間と共に2回目の鑑賞でも非常に気になった。
例えば最初、スカーの情報をマスタングから聞いたエドは街中で壁の上に登って一旦立ち止まって「スカー・・・か」といって飛び降りる。
原作を確認してみるとそんな描写はなかったもののいかにも漫画的表現といった感じで映画にしてみるとキツい。
普通壁に登る前か飛び降りた後で呟かないだろうか?
こういう漫画表現の再現にこだわりすぎて実写でやると不自然になる場面が非常に多い。」
・イシュバール内戦の描写
ラスト20分くらいでイシュバール内戦の回想がある。
これは原作でも超重要な要素で、ある漫画家の先生が「ハガレンは教科書にするべき」というのはこのイシュバール内戦の描写が大きく寄与していると思う。ここで戦争の根底にある憎しみの感情、現場で人を殺さなければならない人々の葛藤、いろいろ学べる。
のだが、この映画では攻撃するシーンは見せても殺される人々を描写してないのでマスタングたちが人を殺しているという実感が薄い。
いや死体や焼け野原の描写はある。
しかし、マスタングの火球に焼かれて焼け焦げになった死体とかが出てこないので、この内戦が彼らの心にもたらしたものが分かりづらい。
→「これ自体は今回のテーマ個人(スカー)の復讐の連鎖を止めるという観点で見るとサクッと描くのはわからんでもない。それに、イシュバール内乱だけでもじっくりやろうとすると2時間かかってしまうので時間的な意味でも省略するのは納得できる。
ただ、人が殺されていく描写はもう少し入れるべきだったと思う。
また今回出てこなかった部分で後編に関わってくる部分はどうなるのか気になる。
後編でもイシュバールは描かれるのだろうか」
・アームストロング
メフィラスや大河ドラマ等々で名演技を残してる山本耕史をもってしてもこの役は無理。
確かにピッタリ会う人がいなくてキャスティングが難航したであろう事は想像に難くないが、なら無理してアームストロングを出さなくても良かったのでは・・・??
・後編の予告
いや、これは悪いところというより、不安な所というべきか。
予告を見た感じ原作にある名シーンをまたこれでもかというくらい詰め込んでいて本当に映画の容量で収まりますか?と不安になる。
3時間あっても無理なんではないだろうか。
→「これに関してはある程度の希望は見えた。というか逆に尺がパンパンが故に前編で目立った無駄な間が削れて緩急ついた良い展開が期待できるのではないかという10%ぐらいの希望はできた。ちなみに上映時間は142分だそうだ。」
→「・説明過多な描写
伝わらない事を恐れてかやたら説明的なカットや描写が多い。無用な間と共に作品のテンポを著しく崩していた。もう少し観客を信用しても・・」
というか公開して3日しか経ってないのに、客席がガラガラでびっくりした。
超豪華キャスト+電波ジャックによる宣伝+原作者による描き下ろし特典の力をもってしても前作の負の評価が上回ってしまうのかと少し恐ろしくなった。
ハガレン20周年のお祝いだから採算無視で映画化に踏み切ったんだろうか?
ハガレン側と制作会社側どちらから話を持ちかけたのかわからないがとんでもない覚悟だなとおもう。
【追記】
アルの演技が第1作と比べて劣化してると感じた原因がわかったような気がする。
どうやらアル役の水石さんは前作ではモーションキャプチャーも兼ねていたようなのだが、今回は声優さんとして参加したようなのだ。
結果1作目では実感持って伝わったことも今作では浮いてしまったのではないのだろうか?
やはり水石さんにはモーションキャプチャーも兼ねていただいた方が良かったのでは。
→「これについての訂正はアルの演技の項を参照の程。本当にすいませんでした。」
【追記】
2回目見てみてなぜ再現動画のように思ったのかわかっただけでもスッキリした。
今度は最後の錬成と併せて見てみようと思った。
中間報告
デューンと違い最初から2部と解っていたので終劇時の脱力感はない。だからレビューも星も中間報告。原作未読、前作は視聴済だがあまり覚えてない状態で鑑賞。
構図やCGを含む映像の美しさにより「欧州のどこかの仮想の東洋人国家」と割り切ればそれなりに自然に物語に入ることができる。ただ、人が生活している都市としての描写があまりに少ないため、街が破壊されるシーンで観客に影響を想像させるスケール感に欠けてしまう。CGでいいので一個大モブシーンを入れると大きく違ってくるはず。
内戦の描写や廃墟などが、今まさにニュースで目にするそれと被ってしまった。マスタングと同じ感情を持つ兵士も少なからずいらっしゃるのではないだろうか。これは製作時期からは想定外で仕方がない。
役者陣には不満はないが本田翼は本田翼感強め。ロン・モンロウちゃんのカタコトはわざとだよね?そして内山くんと本郷奏多の存在が存外に大きかった。列車の上でアサシンが仮面を取ったら黒島結菜でチムドンドンした。
本作では何も片付いていない。次作ではさらに登場人物も増えそう。筋至上主義のマタゾウ、上がったハードル果たしてどうなるのか!
【”民族粛清による哀しき復讐”まさかの2017公開作の続編、堂々の降誕。錬金術師達と、復讐者とのVFXを多用した格闘シーンの見応え抜群。更に登場人物も倍加して作品に厚みも。後編が実に楽しみである。】
■「鋼の錬金術師」は、27巻を2度読破している。
”私は、ハガレンはちょっと詳しいよ・・”と言いたいのである。
我ながら、嫌らしいなあ・・。
・昨晩、2017年公開作を配信にて鑑賞。(当時は、”実写化なんて・・”と観なかったのだ。)
結論から言うと、面白かった。そして、今作を観賞することにした。
◆感想(・・にあまり、なってません・・。)
・二日連続で「鋼の錬金術師」の実写映画を観るとは思わなかったが、今作は私にとっては前作以上に面白かった。
・前作のメインキャストは見事に勢ぞろいで、頭の中ではエドと言えば、山田涼介さん。ウィンリィと言えば本田翼さん、焔の錬金術師マスタング大佐と言えばディーン・フジオカさん、リザ・ホークアイ中尉と言えば蓮仏美沙子さん、ヒューズ中佐と言えば佐藤隆太さんとすっかり脳内にインプットされており、何ら本作では、何ら違和感なく鑑賞した。
・ホムンクルス側も、グラトニーと言えば内山信二さん(この人以外に、グラトニーを演じる事が出来る俳優がいるだろうか・・。)、エンビィーと言えば、本郷奏太さん、そして前作でマスタング大佐に焼き殺されたラストを演じた松雪泰子さんも、回想シーンで登場。
- あの、妖しくも美しい、松雪泰子さんは、もう少し観たかったなあ・・。-
・更に、ラスボス感満載の、ブラッドレイ大総統を演じる、舘ひろしさんの貫禄たるや・・。
- 只、アームストロング少佐を演じたのは、まさかの山本耕史さん・・。「KAPPEI!カッペイ」「シン・ウルトラマン」に次いでの、予想の遥か斜め上を行く役。
最早、イケメン俳優は、卒業だろうか・・。マア、山本耕史さんのコメディアンの適正を見抜いたのは、三谷幸喜監督だからねえ・・。-
・そして、原作でも存在感を放っていた、シン国のリン(渡辺圭祐)、ラン・ファンファン(黒島結菜:凄く良かった!)、フー(筧利夫)そして、メイ(ロン・モンロウ)も登場し、更に物語は厚みを増して行く。
- 黒島結菜さん、ドンドン良き女優になられていくなあ。-
■今作の見所は数々あれど、特に記せば、アメストリス軍に虐殺されたイシュヴァールの民の生き残りである、スカー(新田真剣佑:鍛え抜かれた肉体が見事です。)とイシュヴァールの民を医者として、助けていた両親を彼に殺されたウィンリィとが、初めて会うシーンである。
ここでのウィンリィの行いには、人間の怒りを越えた、善性が溢れている。少し、いや可なり沁みる・・。本田翼さんが、その哀しみを越えた赦しを見事に演じている。
更に言えば、スケールアップしたVFXシーンの見応えある数々のシーンや、登場人物が大幅に増え(けれど、まだまだいるよね。キーパーソンが・・。)物語に厚みが出てきた事である。
- 特に、ヴァン・ホーエンハイムを演じた内野聖陽さんが、バッチリであったなあ。-
<荒川弘さんが、構築した物凄い世界観を今作では、実写で見事に(苦労しただろうなあ・・。)見せている。
ヴァン・ホーエンハイム、ブラッドレイ大総統、そして”お父様”まで登場し、役者はほぼ揃った。
”To be continued"というエンドロールを感慨深く観たのはいつ以来だろうか・・。
後編公開が、実に愉しみである。>
■お礼:しろくまぱんださん、どうも有難うございました。多謝です。
■ビックリした事:客電が灯り、あー面白かったと席を立ちかけたら、後部の女性二人の会話が聞こえて来た。無茶苦茶ハガレン愛に溢れ、且つ細かい知識もある会話に、劇場の出口までソーシャルディスタンスを保ちつつ、後ろに付いて行って聞いていた。(ストーカーみたい・・。)
”ハガレンは矢張り、日本が世界に誇る名作なんだよなあ・・、”と今更ながらに再認識した。
最悪を予想していたが、存外に面白かった!
前作はCGが酷評だったけど、
見てないから比べられない…
今作のCGを見た感想は、
リアルさには欠けるけど、
洋画と比較したらそりゃ劣るだろうと思った。
邦画って、そもそも
CG使うような映画が少ないんだし、
その中でこれだけ出来れば凄いと思う。
アルは、今回もCGなんだよね?
水のCGは全体的に偽物っぽくてヤバかったけど、
アルは本物っぽくて本当に凄かった!!
私は、やらなきゃ上達しないと思っているので、
これからも【どんどんCGに挑戦】して欲しい。
ウィンリー良かった!
とても心配だった本田翼、めちゃくちゃ良かった!
あまり演技が上手くないイメージだったけど、
今は違うのか、とビックリした。
(正直、本田が心配で見ようかどうか迷っていた。)
スカーが仇だと知ってしまった時や
スカーの怪我の手当てをする時、
思わず泣いてしまうくらい良かった。
(毛嫌いしてて、ごめんなさい)
エドは、文句なし。
ちゃんとエドだったと思う。
山田くんはアクションも演技も出来るから安心。
『アルの声はアニメと一緒でいいだろ』的な
批評を見たことあるけど、アルそんなに酷いかな。
むしろ、昔アニメの声を聞いて女の子?って
驚いた事があったので、映画の方が自然だった。
次作で中の人に会えますね。
ホムンクルス、
まんま笑
そっか、ラストは前作で死んだのね。
(でも前作を見る勇気がない!)
リン、ランファン、フー、
みんな良かった。
リン登場時のイラつく感じ笑
フーは、筧さんには見えなくてビックリ。
『腕ないのか』には泣いてしまう…
メイチャン、
思っていたより大人だけど仕方ないか。
ガチのカタコトかな?
コメディ感足りなかった。
スカー、
こういう感じだよね、スカーって。
不満は全くない。上出来だと思う。
ブラッドレイ、
渋い!カッコ良い!文句なし!
アームストロング少佐、
特殊メイクやりすぎ笑
山本耕史なんだ笑
キンブリー、
山田裕貴くん良かった!
ピョンピョン飛び跳ねるのはキャラ違うわ…って
思ったけど、それ以外は原作まんまな感じ。
ホーエンハイム、
不気味さが足りない。
でもずーーーっと物足りなかった
自然な笑いのシーンがやっときて、
内野さんに感謝。(間がちょうど良い!)
ただ、気になったところもある…
・初めの水中のシーン
顔のアップは水中で撮れなかったの?
息が漏れるところや髪型なんかも、嘘っぽい…
・最初のスカーvsエド&アル
ほとんど戦ってない…
エド怪我すらしてなくない?
機械鎧を壊されてすぐ降参した風に見えた
・前半(というか軍人さんたち)の間が悪い
別カットか?ってくらい、一人ずつ話す。
初日の本読みか?
スベった時みたいな反応がキツい。
大佐が大人しくてつまらない。
・グラトニーの腹の中
仰向けに倒れた状態で、後ろ半分が
血に浸かっていたのに、やっぱり髪濡れてない…
頭の包帯も白い…
・大佐に遊びがない
真面目か!?
湿気って炎が出せないシーンや
グラトニーから逃げるシーンって
もっと面白く出来たはずなのに。
本当に終始つまらない男だった。
・カツラの俳優さんモミアゲに目がいく
違和感のあるモミアゲしか印象に残らない。
・CGとリアルの差は…
まだ、しかたない!
色々言ったけど、
脚本は上手くまとまっていたと思うし、
原作ファンだけど、とても楽しめました。
面白かった!
次回作、
アームストロング姉が好きだから、
楽しみなんだけど、超不安!笑
あと師匠も出てくるね。
セリム(心くん)戦うのかな…
いや、あれはオールCGか。
※原作確認
最初のスカーvsエド&アルは、
原作でも機械鎧を壊された後すぐ降参していた。
なんでモヤモヤしたんだろう…
スピード感の問題かな…?
実写は、なんとか出来そうなのに、何もせず
死を選択しているように見えたってだけかも。
縁がスカーでメフィラス星人がルイ・アームストロングで最高!
いやいや良かった!!!それしかありません!!
るろうに剣心の縁だった新田真剣佑さんにめっちゃはまってまたあのアクションや役作りが見れるんだ〜!と、スカーがどんなキャラクターなのか、
そもそもこの鋼の錬金術師という作品自体知らなかったので、ゴールデンウィークにアニメ全話60話以上?だったかとにかくひと月以内に全話配信で見て映画に臨みました!!
もーうちょっと前に見たばかりのアニメの場面がどんどん再現されて最高でした!!!
そして、最初は真剣佑さんのスカーだけ堪能出来ればいいや、と思っていたら豪華俳優陣が!!
ついこの前映画館で見たシン・ウルトラマンのメフィラス星人、山本耕史さんがルイ・アームストロングだしめーっちゃ似てるしうわーメフィラス星人が筋肉ムキムキで錬金術使ってる〜と思ってたら
ライブも見に行ったことのある藤木直人さんがウィンリィのパパのお医者さんだしあーこの展開は切ないんだよ〜と思ってたら
東京リベンジャーズのドラケン山田裕貴さんがキンブリーで完全にいかれちゃってる目の演技が完璧で、ドラケンーーー!!!!と思うと
キング・ブラッドレイはまんまブラッドレイでもう舘ひろしさんありがとう!!しかありませんでした。あぶない刑事がまさかこの作品で見事な立ち回りをしてくれるとは!!
そしてグラトニーもまんまグラトニーだしちょっとおバカっぽいのに不気味な雰囲気を内山さんがめっちゃ再現してて、
やっぱりエンヴィーも完全にアニメの雰囲気を再現してて、変身した姿も見せてくれて感動〜!!このずる賢い悪い奴って役はキングダムでも上手かったけど、本郷奏多さんほんと上手い!!
ホーエンハイムもちゃんとそう見えるし内野聖陽さんありがとうございます!!で、そしてセリムが出た時はキターーーッ怖い怖い!!!その純心な坊やの雰囲気があればあるほどもうこの先の怖さが倍増で!!!
映像技術があるから、錬金術使った時の様子が画面でちゃんと表現出来るので、この時代に生まれて良かったと思いました(笑)
そうそう、リン・ヤオもフーもめっちゃ良かったです!!リン・ヤオはちゃんと途中から王子に見えるし闘いもカッコ良かった。
あーーーーそこで終わるか~~ってとこで見事にぶった斬って2が終わるので、もう明日にでも3が見たい!!!(笑)
明日の公開2日目の舞台挨拶にはスカーは来ないと思いますが、とりあえず明日中継回でもう一度スカーを見てきます!!!
めっちゃ楽しく映画が見れたので、アニメ全話予習しておいて本当に良かったです!!!!
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