「闇金集団が嘘くさ過ぎる」シャイロックの子供たち おさるのピートさんの映画レビュー(感想・評価)
闇金集団が嘘くさ過ぎる
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西木が、借金やお金、あるいは社会や正義とどう向き合っているか、それが物語の終盤で大事な鍵となるはずが、西木自身が背負っている借金そのものににリアリティがないせいで、西木の行動に最後まで説得力が生まれない。終盤に西木が多額の小切手を受け取るよう迫られるシーンは、これまでの弱い人たちと一線を画さなければならないはずが、葛藤や決断の重さが映像として感じられない。闇金集団が繁華街でいきなり拉致しようとしたり、車で港らしき場所に呼びつける演出も嘘くさ過ぎる。ストーリー展開はサスペンス系で面白かっただけに、映画としての軸が今ひとつはっきりしないように感じた。
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