「お金は時に人を惑わすという事を教えてくれる映画」シャイロックの子供たち BANAO1975さんの映画レビュー(感想・評価)
お金は時に人を惑わすという事を教えてくれる映画
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池井戸さんの小説を映画化している事を知り面白そうだと思い鑑賞。
舞台は東京第一銀行永長原支店で現金紛失事件が発生、この事件をベテランのお客様係の西本(阿部サダヲ)は、同じ支店で勤務する北川愛理(上戸彩)と田端洋司(玉森裕太)とともに、事件の裏側に隠され事実にたどり着いていくというもの。
銀行を舞台にしていることもあり、銀行内部の実情がリアルに描かれていると感じたし、お金に翻弄される行員の姿を通して、お金の怖さを知ることができる内容になっている。
特にお金に人生を翻弄され利用される支店行員の滝野(佐藤隆太)のエピソードでは、ラストに子どもの発表会で話す「パパはヒーローだ」という内容を聞き、自分の過ちを正す決意をして実行に移した姿は、家族の事を思うと簡単に出来ることではないだけに、子供に恥じない生き方を自らの姿勢で示したのだと思いました。
原作の小説は読んだ事はないけど、なかなか面白い作品でした。主人公役を演じた阿部サダヲさんは、まさにはまり役だと感じた作品でした。
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