シスター 夏のわかれ道のレビュー・感想・評価
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やっぱりな、
まだ二十歳前ぐらいで、実の親から見放され伯母の元で育てられ、看護師をしながら医師を志して大学に進もうと勉学に励む最中なら、いくら血が繋がっていると言われても会ったことのない幼い弟が現れたら、驚くだろう。ましてや、引き取れと言われたなら世界の終わりぐらいに落ち込み、断然拒否してしまうだろう。
中国というお国柄、一人っ子政策がいろんな面で影響を及ぼす。勤務する病院の患者で既に二人の娘をもうけながら三人目を妊娠した女性。出産すると母体の命は保障できないと言われているにもかかわらず、どうしても男の子が欲しい夫は、出産させようと大きな病院へ転院させる。妻も本心がどうかわからないが同意する。死ぬかもしれないが。
この一人っ子政策で、自分は両親に虚偽の症状にて追い出されてしまったのだ。何を今さら、と。
条件の良い家を見つけお金と引き換えに渡そうとするが、なぜかバレてネットで拡散されてしまった。
伯母にもわかり非難される。
落ち込んでいると弟が慰めてくれる。
ホッとして心が通う二人。
姉は自分の夢を弟に語りかける。
弟は一大決心して電話する。
とても裕福な家に住むことになった弟。
姉がサッカー⚽️ボールを持って会いに行くと。
向こうの父親から、姉に
二度と弟と会わないという誓約書にサインしろ、と。
躊躇して、
弟にサッカー⚽️ボールを渡し、
手に手を取って
二人逃げ出してしまった。😱
💕どうにかなるだろう、ウン😘
姉弟の選ぶ道
同じアジアでも日本では作れない。
疎遠だった両親の突然の事故死により会った事もなかった弟の面倒を見る事になったヒロイン。
それだけ聞くと日本でもハートフル感動作として作れそうだが、本作の核と成すのが、“一人っ子政策”。
中国で1979年から2014年まで実施された政策。爆発的な人口増加を抑える為、家庭に子供は一人まで。
近年も『在りし日の歌』で題材になり、中国が今も抱える問題や暗部が浮き彫りになる…。
政策に反して、子供を二人産んでしまった。
この場合優先優遇されるのは、男の子供。跡継ぎとして。
本作のヒロインの場合、もっと深刻だ。
両親が欲していたのは、男の子。
自分は障害児と偽られ、両親はもう一人産む。
望まれなかった女の子と望まれた男の子。
姉アン・ランは弟アン・ズーハンに愛情など微塵も感じていなかった。
…当初は。
親族が集まって、色々揉める。これは万国共通。
その際も傲慢振るうのは、男の親族。
女なら家族の世話をしろ。弟の面倒を見ろ。
姉アン・ランはすでに社会人として一人立ちしているが、それでもまだまだ若い。なのに押し付ける横暴…。
アン・ランは看護師として働き、将来は医者を目指している。しっかりと自分の道を決めている。
でもそれも親族…男どもに言わせると、ワガママ言ってるんじゃない。他にやる事あるだろ。実の姉/女なんだから。
ワガママ言っているのはどっちだ…?
アン・ランが担当している女性患者の家庭でも。その患者は妊娠しているが、とても出産に耐えられる身体ではない。それでも夫や自身も出産を望む。何故なら、先に授かった子供は二人共女の子だから…。
中国(のみならず韓国でも)が今尚抱える男尊女卑や家父長制。
養子に出すまでの間、仕方なく面倒見る事に。
甘やかされて育てられたのか、とにかくワガママな弟。まだ幼い事もあって、両親の死すら理解していない。
苛立ち募る姉。個人的な複雑な感情も含めて。
決して温かな関係と感動の姉弟愛などではない。
が、それでもたった二人の姉弟。
次第に…。
その様をきめ細やかに描いていくイン・ルオシン監督の手腕。シビアであり、今の中国に訴えるものあり、そして見る者の心の琴線に触れる。
跳ねっ返りが強く、男の親族や事故を起こした相手にも怯まず物を言う。
面倒な弟。が、次第に情が湧き始める。思う余り、厳しく、優しく…。
望まれなかった子としての苦悩。亡き両親に問う。あるシーンでの嗚咽…。
チャン・ツィフォンの魅力と、その確かな演技力に引き込まれる。
ワガママぶりにイラッ。でもいつしか、それすら愛おしくなってくる。
オーディションで選ばれたダレン・キムくんのナチュラルな名演。
ヒロインの生き方や姉弟の姿に、中国では社会現象になるほどの話題になったとか。
ラストも意見分かれそう。
ズバリ言うと、養子に出すも、思い直して弟の手を取り、二人で生きていく道を選ぶ。
姉一人で弟を育てていくなんて、楽な事じゃない。自分の夢を諦める事になるかもしれない。
これは意外な気がした。問題提起を掲げる本作なら、養子に出して別れ、見る側に委ね訴えるからと思ったから。
本作が一貫してリアルだったら、そうすべきだったろう。
が、映画は時に理想的であっても、そうあって欲しい。
個人の幸せも、共に生きていく幸せも。
誰もが希望あるこれからと温かな感動で、この姉弟を見守りたい。
普遍的なテーマ
誰のために生きるのか。最後の主人公の選択が正解なのか、姉と幼い弟にとって何がベターなのかも分からない。明るいエンディングとは裏腹に気分は晴れない。
突然知らなかった弟を押し付けられた姉、家族のためにキャリアを犠牲にし続けてきた叔母、男児を産むために母体の危険を省みない家族と母自身。
男児偏重の社会で女性が置かれた役割への問題提起が感じられ、本国で反響が大きかったというのも頷ける。が、一人っ子政策という特有の背景はあるものの、テーマは普遍的で、強く心情を揺さぶってくる。
答えはないが、終わる前に観られてよかった。
追記:レビューを読んで、主人公が医者の夢を諦めたとは限らないかと気づいた。決めつける必要はないんだな。
あと、姉弟と叔母の演技が素晴らしいのは言わずもがなだが、役者崩れの叔父がクズなのになぜか憎めないところが強く印象に残った。だが翻って考えれば「男はそういう生き方も許される」ということで、主人公もそれを受け入れているというところに、社会的な縛りから抜け出ることの難しさを感じる。
声を殺して泣く女たち
悪法ってのはドラマを産むのだな。
中国でもこんな作品が撮れるのかと驚く。
確か現在、その政策は廃止になったと記憶してるのだけど…こんな余波が吹き荒れてたとは思いもよらず。
女子の境遇の劣悪さったらない。
人権どころの騒ぎではない感じで、最早「不要」とのレッテルを貼られてるように見える。
色々とお国の事情はあるにせよ、やにわには信じ難いシュチュエーションのオンパレードだ。
物語の骨組みはよく出来てるなぁと思うのだが、結末としては消化不良な感じだった。
一人っ子政策による軋轢を赤裸々に描いていた割には、無難な幕切れだったように思う。
前半では、まさに子宝とも持て囃される長男の暴君っぷりも強烈に描かれてたりする。当時、我儘に育てられた男子の傍若無人っぷりを書いた記事の記憶が薄っすら蘇る。目に余るのが蔑ろにされている女子の存在だ。
…産まれた瞬間に死産って事にされた子達も数多くいるんじゃなかろうかと。
そこまで人でなしではない事を祈るばかりだ。
主人公や主人公の叔母、主人公の母の世代、様々な世代の苦悩が描かれてる。
主人公の彼氏の軟弱さったらない。箱入り息子なんて言葉がよく似合う。当時の女性たちにとって結婚は、奴隷契約と同じ意味を持ってたのではなかろうか?
息子を産めなかったら一族から袋叩きに合いそうだ。なのだが母性は世界共通らしく我が子への愛情は深く、それ故に苦悩も我慢もするのだろう。
…かの大陸で、女性に産まれた時点で負け組のように感じてしまう。
転院する妊婦さんのシーンとかえげつなかった。
冒頭の携帯のフォルダには弟と両親の写真しかなく、自分の写真は1枚もないとか…おそらくなら父親の携帯ではないかと思うのだけど。
最後の誓約書とか…会う権利まで奪われるものなのだろうか?そしてその誓約書の豪奢な事が恐ろしい。
色々とかの国の社会情勢に沿ったエピソードであり常識なのだろうけど、もう理解と想像の外側にあるような気がして薄寒い。
大陸側の人達もそう感じるのだろう、きっと。
作品的には☆3.5とかが妥当にも思うけど、あまり見る機会がない中国作品って事と、とにかく芝居がべらぼうに上手い!!なので+0.5
子役もそうだけど、主人公も主人公の叔母もピカイチだ。ナースルームで女医にくってかかる時の目の色とか尋常じゃないのだ。
しばらく彼女を観たいが為に中国作品を漁りそうなくらいである。
結局は彼女も一人っ子政策の捻れを甘んじて受け止める。ハッピーエンドでなくてもいいのにと思うし、そうでもしなきゃ検閲にひっかかるのだろうなと邪推する。
女性として、人間として、姉として。号泣の傑作。
ずっと両親とは疎遠にしていた看護師の女性、突然の両親の死によって会ったこともない弟の保護者を押し付けられる。
今なお影を落とす一人っ子政策、家長制度、女性の古い役割の押し付け…もがく彼女を美しい光や色の中で繊細に描いた傑作。中国映画、時々すごいの来る。
同じように一人っ子政策を背景に二つの家族の人生を描いた「在りし日の歌」も素晴らしかった。
余分な説明台詞がなく、小物の使い方もすごく上手い。おばさんの西瓜とマトリョーシカには号泣。もう号泣。声出そうになった。上手い、こういうの凄まじく上手い。今思い出しても泣きそうになる。上半分だけだったり、もう中途半端になってしまったマトリョーシカ。諦めた夢を思い、長年捨てられずにいたのだろう。
しかしラストには正直がっかりした。こんな傑作なのに??ラストだけ。やっぱり彼女が背負うんかーい…となり。終盤の展開も少し雑というか、おじさんが引き取ったりまた戻ったり、やっぱり養子に出したりと短絡的に動いているように見えたし、「やっぱりお姉ちゃんが引き取るのが一番だよね(感動)」とはなって欲しくなかった。それでは旧時代と変わらない。おじさんが育ててやるか、もしくは養子に行った先の夫婦が「いつでも会いに来てね」と言ってやって欲しかった。
この作品、観る人の性別や年代の違いによって、見方も感想も変わってきそうだ。性別や年代によっては、彼女が結局弟を引き取るラストを美しいハッピーエンドと感動する人も多いかもしれない。もちろん姉弟仲良く暮らすことも素晴らしいことだ。しかし、あったはずの彼女の未来や夢、希望は?お母さんのように肉まんを作ってあげているシーンは、正直悲しくなってしまった。しかしこれが現代でも中国の現実なのかもしれないが。
いや、ラストのその先があると信じておくことにする。彼女は弟と北京に行く。お金はあるはずだから、弟を抱えながらも夢に向かっていく。そう思いたい。
弟の面倒見るなんて普通に無理すぎる
両親が突然交通事故で死亡し、会ったことの無い6歳の弟の面倒を見ることになった主人公が自分の夢か弟の間で迷う話。
主人公と弟の歳が離れている訳は、一人っ子政策が終わってからできた子だから。かつて両親は主人公を障害者と偽ってまで息子を望んだため、両親との間に溝がある。この状況だけで弟を可愛いとなんて思えるはずないのに、恐らく甘やかされて育ったクソガキはちょーわがまま。
まぁでも結局色々あって絆は生まれ、最後弟を選ぶのだが、個人的には解せんかった(笑)まぁこの主人公、自分の人生を行きることより実は本当の家族が欲しかったっぽい。弟と一緒にいるという自分の人生を選んだんだろうから主人公的には良かったとは思うけど、なんか結局男が大事にされてるなぁと思った。
弟もだし、ギャンブル中毒なぐうたら叔父に主人公に「父親みたい」と言わせて救ってあげるのちょっと優しすぎない?あんなに頑張ってたんだからせめて、弟と北京に行くことになったと描いて欲しかった。
そもそも、主人公は共に過ごすうちに弟が可愛く思えてきてるから良いものの、なんで割と序盤から弟は姉しかいないと思ってるの。普通に叔母さんのが優しいし、血が繋がってても会ったことない知らない人じゃん。これが結局血の繋がり大事みたいな感じで反吐が出る。
でも、地方とはいえ比較的栄えている(ように見えたけど中国では田舎の方なの?笑)地方都市でも閉塞感を募らせている主人公の気持ちは、私も名古屋出身だから良くわかる。名古屋って外に出ていく人が少ないし、都市のくせに案外保守的な町。東京に出ていく人が少ないからコミュニティが名古屋内で完結しちゃうのよね。
兄弟愛の深まり
釜山映画祭授賞作品で気になっていて観ました。中国でヒットしただけだけあってしっかりしたストーリーでいろいろところに見どころあって良かったなぁと思います。先ずは幼い女優さんと俳優さん演技力に脱北しました!!ナチュラル演技素敵でした。兄弟が一緒に暮らす時間とともに兄弟愛徐々に深まっていくのが良かったです。ホッコリとしました。やっぱり血の繋がりはかけがいのないものを感じました。この作品を選んで観れて良かったです。一言言うと純粋な中国映画作品です。家族で観れると思います。
【”突然現れた幼き弟は、お姉ちゃん、僕を売らないで、私に言った・・。”医者になる夢と血縁との二者拓一に悩む若き女性の姿を描く。中国の一人っ子政策と男尊女卑思想への批判を込めた作品でもある。】
■中国、四川省の成都で看護婦として働くアン・ラン(チャン・ツイフォン:「チイファの手紙」以来である。透き通るような美しき女優になっていて、目を見張る。)は、両親を車の事故で失う。
彼女の前に現れたのは、幼稚園児の弟ズーハンだった。
彼女の両親はどうしても息子が欲しく、アン・ランを身体障碍者として届を出し、一人っ子政策の中、ズーハンを設けていた。
◆感想
・アン・ランが、両親の行いに失望し、一人で生きて行く道を選んだ事が良く分かる。幼き時に、身体障碍者かどうかを、確認しに来た女性の役人が来ることを判っていて、スカートを履いて躍る姿。
ー 怒った父親から、酷く叩かれる姿・・。-
・ズーハンは、望まれて生まれて来ただけあって、亡き両親から溺愛されていた事も、その我儘な姿から、良く分かる。だが、彼も徐々に幼いながらも、姉の心の葛藤を察し、姉を慕っていく。
ー チャン・ツイフォンの演技は別格として、ズーハンを演じた男の子の演技が絶妙に巧い。
憎らしかったり、可愛かったり、大きな瞳に涙を貯めて”お姉ちゃん、僕の事が好きでしょ・・。”なんて言われたら、アン・ランでなくとも、葛藤するよなあ・・。-
■今作では、成都の習慣も巧みに取り入れられている。葬式の際に、近親者で賑やかに麻雀をする習慣など。
・又、アン・ランの懸け麻雀が好きすぎて、離婚された叔父(シャオ・ラン)の一見、金に五月蠅い男と思っていたら、”ズーハンを引き取ろうか・・。”と、アン・ランに優しく言ったり、叔母(ジュー・ユエンユエン)が、アン・ランから”小さい頃、叔母さんの旦那さんにぶたれたり、裸を見られたりした・・。”と言われ、病に臥せる夫の布団を泣きながら、叩く姿。
ー 今作は、アン・ラン、ズーハンだけでなく、周囲の人物造形も見事なのである。-
・アン・ランの夢は、彼氏と北京の医学大学に行って、医者になる事。
だが、彼氏は両親にそのことが言い出せない。
・ズーハンを養子として引き取ってくれる夫婦を探すアン・ラン。直前まで上手く行った富裕な夫婦には、ズーハンは乱暴者という情報が入り、養子の話は流れそうになるが・・。
ー ここで、ズーハンが取った行動が心に沁みる。彼は、自分が怪我させてしまった、事故の原因にもなった男の娘に富裕な夫婦に電話をかけて貰い”あの子は乱暴じゃないよ。”と言って貰い”僕を貰って・・”と言うシーン。
幼いながらも、ズーハンに姉を思い遣る心が生まれた事が良く分かるシーンである。ー
<そして、アン・ランがズーハンを養子として引き取った家に行って、”二度とズーハンと会わない”という誓約書にサインを求められるシーン。
アン・ランを演じたチャン・ツイフォンの渾身の演技が沁みるシーンである。
彼女は、涙を流しながら、数秒考え、サインをせずに綺麗な服を着たズーハンの元に駆け寄り、一度は破ったズーハンのサッカーボールを持って、雨の中駆けだして行く。
勿論、ズーハンもしっかりと姉の手を握って、着いて行く。
そして、雨が上がった道を、二人はサッカーボールを蹴りながら、笑顔で”何処に行こうか”と言いながら走って行くのである。
アン・ランが下した決断。それは、血のつながった幼き弟と一緒に生きて行く事だった。
今作は、中国の一人っ子政策や、男尊女卑思想への批判を絡めながらも、血のつながりの大切さを描いた作品なのである。>
可愛すぎる。。
将来有望な弟くん、弱気なイケメン彼氏くん。
さて、軍配は?なんて話ではない。
結構、シビアでリアルな現実だよね。。
ひとりっ子政策時の被害者はまさに女の子だったりする。
弱くて強い。
冷たくて優しい
そんな作品でもある。
まあ、どちらの選択が良かったのかは、人それぞれ。
まあ、将来有望な弱気なイケメン彼氏に、成長するかもだし。
耳にタバコかぁ。。
最近、見かけないな(笑)
家族とは? 愛情とは? 幸せとは? 考えさせられます
いやー
前回、「今年一番の映画」とコメントしたものの、
こちらも負けず劣らず
いい映画でした♪
中国の一人っ子政策の闇に
焦点を当てた作品。
ヒロインは単に女性として生まれてきた
という理由だけで、
男の子を望む父親に疎まれ、虐げられ、
養子に出されそうになる。
(それも、障害を抱えているフリまで、させられる!😵)
親から愛情を受けられない上に、
事故で親を失くすという
壮絶なトラウマ。
もし、自分が子供の父親だったら…
もし、自分が生まれてきた子供だったら…
様々な視点から考えさせられる。
人から愛される術を学んでいないから、
逆に、人を愛することも難しい。
彼氏とは別れ、
勤め先の病院も去ることに。
けれど、
実の弟と交流していくうちに、
彼女の心は少しずつ解れていく。
いつも、ケンカばかりしていた叔母さんも、
女性であることを理由に、
進学を諦め、
地元で働かざるを得なかった。
だから、
姪っ子の彼女には、
自分の信じる道を貫いてほしい。
その気持ちは、心底、よくわかる。
姉を慕う弟は
大学院進学を目指す姉の堅い決意を知り、
邪魔になるまいと、
自ら養子に出ることを選ぶ。
なんとも切ない。
ラストが秀逸❗️
弟の養子先の両親と再会した彼女は
二度と弟に会わないよう、
誓約書にサインを求められる。
が、込み上げる想いに手が震え、
黙ってペンを置く彼女。
突然、立ち上がって弟のもとに駆け寄り、
持ってきたボールを見せて、
二人して手を繋いで走り出す。
ボールを蹴りながら、
楽しそうに走っていく姉弟。
その先のラストは…⁉︎
結末はタイトルから明らかだけど…
それでも
二人して幸せになる方法はなかったのかな…
でも、たぶんムリだよな…
家族とは?
愛情とは?
幸せとは?
考える切り口を様々な視点から与えてくれる、
一人でも多くの人に見てほしい映画です。
一人っ子政策の歪み
両親の事故で、一度も一緒に暮らしたことのない弟に接する態度が、つっけんどんで、口をへの字に曲げて、「なんで私が面倒を見るの??」な感じで始まる。
両親にあまり愛されなかった自分とはまるで反対の幼い弟とのこれから。
中性的で笑わない女の子が、時々笑うとほっとしたけれど目の前の問題は、なかなか解決しそうもない。
職場での女医、患者、両親の事故の相手、もちろん彼氏にでも、まっすぐに自分の意見をぶつける。
伯母さんとのスイカを食べるシーンが、なんとも良かった◎
自分で決めて、自分の選んだ人生を歩いてゆく力強さと、だんだんとお姉ちゃんになってゆくワンピース(最初はパンツ系)姿が、とても微笑ましく感じました、頑張れ〜!!
松竹試写室にて
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