シスター 夏のわかれ道のレビュー・感想・評価
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一人っ子政策の歪み
両親の事故で、一度も一緒に暮らしたことのない弟に接する態度が、つっけんどんで、口をへの字に曲げて、「なんで私が面倒を見るの??」な感じで始まる。
両親にあまり愛されなかった自分とはまるで反対の幼い弟とのこれから。
中性的で笑わない女の子が、時々笑うとほっとしたけれど目の前の問題は、なかなか解決しそうもない。
職場での女医、患者、両親の事故の相手、もちろん彼氏にでも、まっすぐに自分の意見をぶつける。
伯母さんとのスイカを食べるシーンが、なんとも良かった◎
自分で決めて、自分の選んだ人生を歩いてゆく力強さと、だんだんとお姉ちゃんになってゆくワンピース(最初はパンツ系)姿が、とても微笑ましく感じました、頑張れ〜!!
松竹試写室にて
お姉ちゃん
四川省成都の田舎加減がちょうどいいらしい
都会を目指す女の子
まだ子どもな女の子
髪を短くしたんだろうか
ほんとは長い髪でいたかったのかな
日本人がこの親戚やべーなって思う感覚を中国人はもってるんだろうか
きっと違うんだろうな
それでもあの政策はやべーだろって思う私の感覚はなんなんだろう
誰もが自身の思う通りに生きていい世の中って、どういうことなのかな
自分だったら?
自分の人生は大切だけど、弟には自分しかいない。。困ったシチュエーションの難しい展開に、私だったら!?とずっと考えながら観ました。泣ける&微笑ましい場面もありますが、でもそれからどうするの⁉︎、と現実的に考えてしまって複雑な気分になりました。
自分と弟との狭間
彼女の生い立ちがイマイチ説明がなかったが、幸せではなく、独立して生きてきたのはわかった。
そんな中、両親が亡くなり見ず知らずの実の弟の面倒を見ることに、、、
自分のやりたい目標に向かうべきか、それを犠牲にして幼い弟の面倒を見るのか?
通常なら家族優先だが、彼女の場合を考えると、、、
そして彼女は優秀。
答えをどうだすか。
後半からは情も湧き、葛藤する場面が多くなり、度々泣けるシーンがやってくる。
ラストは予想通りだが、やっぱり泣けた。
期待通りの面白さで、大満足‼️
追伸、弟役のキャストがメチャクチャ可愛かった‼️
誰かの為ではなく、自分の為の人生を生きるために
とにかく涙止まらん。
姉にも弟にも感情移入して泣ける。
何を持って幸せと感じるのかは本当に人それぞれなのに、他人に干渉される理不尽の中、彼女の気持ちが揺れ動くたびに一緒に迷って泣けた。
弟は両親に溺愛されて育ったのがめっちゃわかる、甘え上手。
姉の心を知らず知らず手繰り寄せて懐に入り込んでしまった。
周りにいる人に可愛く甘えてうまく動かす手腕は姉にはないもので、愛が足りない甘え下手な姉との対比も素晴らしかった。
中国の一人っ子政策がもたらしたものは何だったのか。
家系のための男子獲得への執念、それによる女子への不憫な男尊女卑、思うようにならない人生の選択。
なぜ女子に生まれたから、夢を諦めねばならんのか。姉に生まれたら弟に尽くすのが当たり前なのか。
賢い彼女のその時々における選択を悉く真っ向から否定してくる昔からある風習、価値観、消えない家父長制。
めっちゃ芯のしっかりしている彼女だが、周囲による価値観のうるさいノイズのおかげで、弟への気持ちが大船に揺られたようにあっちこっち行き来していく。いや、それを越えて彼がとんでもなく可愛いのもあったかな。
たくさん悩んで苦しんだ彼女が選んだラストはとりあえず号泣。
泣く準備はして観た映画だったけど、やっぱり泣けた。ハンカチ3枚くらい用意して観るといいと思う。
自分の道? 姉としての道?
自分の抱いていた道を生きていくのか? 突然押し付けられた弟を引き受けて姉として生きるのか?
そうした人生の選択を考える女性の葛藤を描いたヒューマン・ドラマ。
疎遠だった両親の交通事故死によって、突然、やはり疎遠の弟を「姉弟じゃないか!」と押し付けられる若い女性アン・ラン(チャン・ツイフォン)。
看護師として働いている彼女は、医者を目指して北京の大学院進学を目指しているタイミングでこういう状況となる。
彼女は、中国の「一人っ子政策」で、生まれた時から「な~んだ、女か…」という望まれなかった娘だったため、早くから親元を離れていたのだった。
そして、弟は「待望の長男」として両親の溺愛を受けてきたズーハン。
そのせいか弟はとっても我儘放題で、育ててもらうことになりそうな姉アン・ランに唾を吐き、姉が用意したパンは「こんなの嫌だ!肉まんが食べたい」などと言ってパンを食べずにバラバラにする。……映画を観ていて、子供だからと許される事ではなく、殴ってやりたくなる暴挙。
しかし、姉アン・ランには、幼い弟を思いやる気持ちが段々と生まれて来て……というあたりがホノボノと温かい映画。
これまで、中国の「一人っ子政策」のことなど考えたことが無かったが、この映画を観て「女性として生きづらい時代があったのだな…」と思わされた。
日本映画・外国映画、新旧映画、いろんな事情を背景に描かれているが、本作は中国の少し前の時代を描いた映画で、新鮮な感覚をおぼえる作品であった。
(オンライン試写会にて鑑賞)
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