「jie、jie。」シスター 夏のわかれ道 栗太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
jie、jie。
中国人は、この手の映画がお好きなようだ。そして上手い。どこかの記事で読んだが、監督は是枝監督の映画を繰り返し観たという。なるほど、と思う。
両親の愛をもらえなかった姉と、愛情いっぱいに育てられた幼い弟が、出会う物語。叔母さんと伯父さんの二人の存在が、とても深みを加えている。いくつかの場面でそれぞれ、うっすらと涙を溜めながら微笑む姿には姪っ子と甥っ子にたいする無償の愛があらわれていた。
そして、オープンエンドの結末(すでに記事にもなっているので書くが)の余韻のすがすがしさ。おそらく、連れていくのだろう。そして、この先二人には苦労が付きまとうだろう。そしてそのたびに𠮟りつけ喧嘩もするだろう。だけど、お互いをかけがえのない存在だと確かめ合った二人なのだから、たぶん、乗り越えていくだろう。
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