「中田秀夫監督の黒歴史」“それ”がいる森 bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
中田秀夫監督の黒歴史
あの『リング』を監督したジャパニーズ・ホラーで名を挙げた中田秀夫がメガホンを撮った作品とは思えない、B級…C級のホラー作品。これほどまでに残念な映画は久しぶり。主演の相場君なりに頑張ったのだろうが、製作陣の本気度が全く感じられない。突っ込みどころ満載で、観ていて失笑してしまう内容。お子様の夏休み子ども劇場といった内容で。中田監督の黒歴史となった作品ではないだろうか…。
『それ がいる森』と言う題名からして、スティーブン・キングの『IT』を真似たのだろうが、本作品の『それ』は、あまりにちゃちなVFX映像だったし、シチュエーションもとってつけた不自然さ。特に学校の先生の役柄は、あまりに現場とはかけ離れた設定。もう少し、リアリティーある内容、脚本、演出であって欲しい。
物語は、ある日、その田舎で農家をしていた田中純一の所に、別れた東京の妻の元にいた息子が、突然に訪れ、暫く淳一の元で暮らすことに所から始まる。そんな折、この田舎町の山の中で、強盗犯が殺されたり、子供が連れ去られたりする事件が頻発して、住民は恐怖の中に居た。そして。田中の息子が、その事件の犯人となる人間ではない『それ』を目撃する。警察も捜索に乗り出すのだが、次々と『それ』に襲われていく。
主演は、嵐の相葉雅紀が、父親役を演じており、脇も松本穂香、江口のりこ、小日向文世、野間口徹と、実力者が控えているものの、やはり、子どもだまし的な作品に、演技も今ひとつ冴えなく思えた。
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