グッバイ・クルエル・ワールドのレビュー・感想・評価
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宣伝の仕方間違ってる気はする
数多いけど殺傷力の低い派手でチープな銃撃戦というより、そんな些細なミスで人生再起不可になってしまうのか、という切ない話だった。
三浦友和がやかましくて素晴らしかった。浜田は基本汚い金を狙って素晴らしいのだが、よく考えると現場には来なくてサイテーだ。ほんの少しのシーンなのに安西と浜田の信頼関係もよくわかり、安西が情を感じるのもよく理解できた。
映画館で観る没入感、狂乱世界に迷い込む楽しきエンターテイメント
ただひたすらに豪快で
ただひたすらに残虐で
ただひたすらにダークで
笑ってしまうほどのバイオレンス!
アメリカ映画っぽい派手な王道さもあり
フランス映画みたいにシニカルなシュールさも醸し出し
日本映画みたいな縦の組織感の表現を強く残しつつも
まるで漫画みたいな強ぶっ飛びを存在させた世界観。
あえて一言で言うならば、
『下克上バイオレンス』!
ストーリー性も人生観も全てがcruel world 〜残酷な世界〜
でもラストカットを観終わった後、
この127分間の激しさが、じわじわと自分自身の血に肉に染み渡っていくような∙∙∙
そして妙な満足感に、帰り道 独りニヤッとしてしまう。
そんなシャレオツさがあった(笑
ストーリーを愉しむというより、映像色や音の迫力や音楽の選曲、台詞回しやトーン。
映画館という空間だからこそ、研ぎ澄まされた没入感で感覚で愉しむ邦画。
ありそうでなかった作品ではないかと思う。
そして音楽もこれまたシャレオツで。
サントラ欲しいと思う選曲。
カッコ良い作品でした。
無
「秀逸すぎる」
役者さんの渋い芝居を愛でる映画
俳優陣はみな大熱演。キャラを立て、気持ちの揺れ動きを芝居でがっつり表現。それを見せるために、やたらタメをとる画面。それが、だんだんダルくなってくる。(とくに奥田瑛二は力入りすぎで変な爺さんになってる。その点、うるさいくそジジイの三浦友和は軽くて良かったなあ)
暴力満載だけど、カッコいいのか?というとそんなことない。ただただ即物的に殴る、銃撃。どう?カッコいいでしょ?と言われても、あまり興味ないとピンと来ないのだ。
憎しみや愛といった感情で繋がる関係が一切ないせいか?みんな駒。
ラストの2人のシークエンスも、そもそも離れた場所にいた瀕死の2人が海辺で出会うのが無理筋だし。いい会話瘋だけど、それもやっぱり響かなかった。楽しんで見た方に、スミマセンと謝っとく
タイトルのcruelは日本語の「狂える」と掛けている?
世の中には吸い取る奴と吸い取られる奴の2種類しかいない!
5人組の素人強盗団という設定はどことなくコメディ映画にありそうだから、笑えると思ってたのに・・・バイオレンス多過ぎ!シリアスすぎる!この辺りが『ヘルドッグス』や『ブレットトレイン』と違ったところ。
ただただ殺し合いの連続。全体的には復讐の連鎖といった感じで、暴対法以降の新しい悪党どもの行く末を描いたもの。その暴対法施行によってヤクザを辞めることになった安西(西島秀俊)を中心に、ヤクザ組織(奥田瑛二がボス)とヤクザに協力する蜂谷刑事(大森南朋)が敵対する構図だ。
半グレグループといった新しい勢力もヤクザの手下になっているだけで、無秩序になっただけで根本的には変わらないといった皮肉や、法律をかいくぐって荒稼ぎするマネーロンダリングや借金に苦しむ搾取される側の人間たちを痛烈に描いてると感じた。
左翼崩れという設定の浜田(三浦友和)が主人公の元ヤクザ安西よりもキャラが立っていた気もする。何かと政府や上流階級批判をするものの、知事の秘書なんてのを経験したためにすっかり落ちぶれている感もあった。人生最期に一旗揚げようとしたのだろうか、やはりここにも虚しさを感じる。
そんな強盗団の中でも際だっていたのが矢野(宮沢氷魚)とミル(玉城ティナ)の若者即席カップルだった。『パルプフィクション』や『ナチュラル・ボーン・キラーズ』とか、古くは『俺たちに明日はない』などを連想させる無感情で暴走する若者なのです。
コンビニ店長の苦悩。どれだけロイヤルティ取られるんや!と、ついついコンビニ業界の不条理を感じさせ、元証券マンの借金漬け、元ヤクザの苦悩、無対策の格差社会など社会派要素も満載。俳優では奥野瑛太の凄みがとても良かった。
タイトル通り、、、
薄口のタランティーノ 薄口の毒
ついて来てないのか、置いてけぼりか
ジャンルが若干謎だけど、それでもお勧め。
今年272本目(合計547本目/今月(2022年9月度)15本目)。
この映画、公開前の映画館などでの予告編放映などではバイオレンス色を出していたと思うのですが、確かにそういうシーンもあるものの、クライムもの(犯罪もの=要は「お金」の話なので、刑法と民法の問題になる)だったりと、まぁ確かに「いろいろな味が楽しめる」というのはありますが、どちらかに統一はしてほしかったかなぁ…という印象です。
※ 逆に「クライムものだと思ったら逆にバイオレンスばかりだった」という方もいらっしゃるようです。つまり、どうにせよ「見方は多少違っていても軸は1本ではなかろう」ということです。
特に今週はガリレオシリーズなどあるので1週間遅れですが、選択肢としては対抗以下になっちゃうのかな…という気がします。ただ、この映画は他の方も書かれている通りゲストが豪華なので(玉城ティナさんの演技は良かったですね)、それ目当てではあるいは…というところです。
逆にいえばそのような事情(ゲストが豪華で、登場人物に応じて適切なゲストを割り当てている)ので、各(映画としての)登場人物が良い意味で「濃い」点は言えます。中には人不足なのか何なのか「なんでこの人充てたんだろう…」という映画もありますが、この映画に関してはそれはなかったです(特に玉城ティナの方の役は、彼女がぴったりでしょうね)。
やや行政法規の観点で気になった点はあるものの、クライムものであるという観点からすると減点されるのは当然であり、それで引くのはフェアではないので(クライムものが全部0点になってしまうとか珍妙になってしまう)、そこは減点なしにしました。
平穏な日常を得ることは難しいことよ
万人には無理でしょうね!?
グッバイ・シラケル・ムービー
つまらない。
ワクワクドキドキさせてくれるだろうと期待していたのだけど、ただ次々と無駄に人が死んでいくだけの、張りぼてのような中身のない映画で興ざめした。ストーリー展開やセリフに説得力がなく、稚拙だとさえ感じた。凄みを出そうとしているのだが、ほとんどそんなものは伝わってこなかった(残虐さや流血シーンを多用すれば凄みが出るというものではないという、いいお手本になっている)。『ブレット・トレイン』みたいに、開き直ったように大ウソをついてくれたら気持ちがいいのに、中途半端にリアルにこしらえているせいで、しょぼい仕上がりになってしまっている。
また、この映画の背骨であるはずの安西のキャラと彼の物語が、かえって全体のトーンから乖離して調和していないような印象も受けた。いっそのこと、ほかの要素をバッサリと切り捨てて、ヤクザの更生とその困難さというところを膨らませて撮ったほうが、よっぽど体幹のしっかりした見応えのある作品ができたのではないかと思ったりした(まあこの監督は、そんなもの撮りたくないのでしょうが)。
いずれにせよ、大森監督の求めている「凄み」や「カッコよさ」や「面白さ」は、僕とは相容れないものだということがわかりました。
せっかくの西島秀俊の出演がもったいないなぁ。残念です。
時間の無駄だった。べつに観なくてもよかった。
グッバイ・シラケル・ムービー👋
追記
あっ、奥野瑛太の演技にだけは「凄み」を感じました。
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