グッバイ・クルエル・ワールドのレビュー・感想・評価
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「秀逸すぎる」
今年105本目。 クルーエル・ワールド(無慈悲な世界)にさよならでグッバイ・クルエル・ワールド。宮沢氷魚と玉城ティナの会話の所が音楽と合わさって秀逸すぎる。自分の中で今年NO.1は「ガンパウダー・ミルクシェイク」だったが今作は作風が少し似ている所もよく、超えてきた。こう言う作品を映画と言うと思います。
役者さんの渋い芝居を愛でる映画
俳優陣はみな大熱演。キャラを立て、気持ちの揺れ動きを芝居でがっつり表現。それを見せるために、やたらタメをとる画面。それが、だんだんダルくなってくる。(とくに奥田瑛二は力入りすぎで変な爺さんになってる。その点、うるさいくそジジイの三浦友和は軽くて良かったなあ) 暴力満載だけど、カッコいいのか?というとそんなことない。ただただ即物的に殴る、銃撃。どう?カッコいいでしょ?と言われても、あまり興味ないとピンと来ないのだ。 憎しみや愛といった感情で繋がる関係が一切ないせいか?みんな駒。 ラストの2人のシークエンスも、そもそも離れた場所にいた瀕死の2人が海辺で出会うのが無理筋だし。いい会話瘋だけど、それもやっぱり響かなかった。楽しんで見た方に、スミマセンと謝っとく
タランティーノを目指してみたらこんなんできました~おつかれさんした~
斎藤工はジャンキーヤクザがよく似合う。西島さんと大森さんの配役逆で見ても面白かったかもしれない。おっちゃんらしぶといわ~励みになるわ~そして、赤毛のパーマの置物だけが残った…ちむどんどん反省会
タイトルのcruelは日本語の「狂える」と掛けている?
そういうトッポいセンスを含めて、こういうシュールな志向の映画は嫌いじゃない。 ラストシーンでてっきり二人共始末されると思わせておきながら、フレームアウトした後の銃声が一発のみで、「一体、どっちだ?」と観客に謎を残しながらエンディングを迎えるなんて、なかなか味のある演出だと思う。 時々、観客を置き去りにして作家の独りよがりに走る展開もあったりするが、西島秀俊や大森南朋や三浦友和などの落ち着きのある芝居が良い抑えとして効いている。 特に大森南朋の気だるそうな表情は何とも言えず深みがあっていい。 また、熟女好きの自分的には、片岡礼子の出演シーンが多いのは嬉しい。
世の中には吸い取る奴と吸い取られる奴の2種類しかいない!
5人組の素人強盗団という設定はどことなくコメディ映画にありそうだから、笑えると思ってたのに・・・バイオレンス多過ぎ!シリアスすぎる!この辺りが『ヘルドッグス』や『ブレットトレイン』と違ったところ。 ただただ殺し合いの連続。全体的には復讐の連鎖といった感じで、暴対法以降の新しい悪党どもの行く末を描いたもの。その暴対法施行によってヤクザを辞めることになった安西(西島秀俊)を中心に、ヤクザ組織(奥田瑛二がボス)とヤクザに協力する蜂谷刑事(大森南朋)が敵対する構図だ。 半グレグループといった新しい勢力もヤクザの手下になっているだけで、無秩序になっただけで根本的には変わらないといった皮肉や、法律をかいくぐって荒稼ぎするマネーロンダリングや借金に苦しむ搾取される側の人間たちを痛烈に描いてると感じた。 左翼崩れという設定の浜田(三浦友和)が主人公の元ヤクザ安西よりもキャラが立っていた気もする。何かと政府や上流階級批判をするものの、知事の秘書なんてのを経験したためにすっかり落ちぶれている感もあった。人生最期に一旗揚げようとしたのだろうか、やはりここにも虚しさを感じる。 そんな強盗団の中でも際だっていたのが矢野(宮沢氷魚)とミル(玉城ティナ)の若者即席カップルだった。『パルプフィクション』や『ナチュラル・ボーン・キラーズ』とか、古くは『俺たちに明日はない』などを連想させる無感情で暴走する若者なのです。 コンビニ店長の苦悩。どれだけロイヤルティ取られるんや!と、ついついコンビニ業界の不条理を感じさせ、元証券マンの借金漬け、元ヤクザの苦悩、無対策の格差社会など社会派要素も満載。俳優では奥野瑛太の凄みがとても良かった。
タイトル通り、、、
タイトル通り、cruelなworldにgood-byする映画です🤣 邦画をあまり観ない自分にとっては、新鮮な映画でした! ミニオンズが最近観た映画だったので、そこからの振れ幅はなかなかのものでした笑 西島秀俊さんをはじめ、キャストがなかなか豪華なのも観ていて良かったです✨ ただもう少し欲を言えば、cruelはそこそこありましたが、もっと狂える要素があるともっと面白かったのではないかと思います🤭 ただ、久々の邦画ということもあり楽しめました! 刺激がほしい方は、ぜひおススメします☺️
薄口のタランティーノ 薄口の毒
冒頭のアメ車や音楽からの犯行、殺したり殺されたり、追って追われて。ん?タランティーノ風?出演者は豪華な感じだけど、背負っている過去が暗くも重くも見えない不思議。斎藤工は背負っている物はないただの狂犬。頑張ってるけど惜しい。毒が足りない。逆に存在が毒々しかったのが奥野瑛太。西島秀俊の奥さん役の片岡礼子もよかった。鶴見慎吾はそつなくヤクザしてて、昔でてたサブ監督の映画を思い出した。宮沢氷魚と玉城ティナの2人はトゥルーロマンスの劣化版みたいだった。全体的に脚本も演出も残念な出来。
ついて来てないのか、置いてけぼりか
奥野瑛太。いいなぁ。 悪玉を痛快にやっつけたりする映画じゃないですからね。クライムサスペンスとか勝手な枠組みの期待をして観てはいけません。 オッサンが何人か出てきて、若いヤツらをテキトーに扱う事で、しっぺ返しされます。でも、オッサン達もオッサンで、権力や上の人をタラタラ批判してる。 オレらオヤジ達は、若手を巻き込もうとしてんのか、取り込もうとしてんのか?ほったらかすのか、面倒見るのか?譲るの?譲らないの? 太古からの無限ループの問いを、血生臭く描いた作品
ジャンルが若干謎だけど、それでもお勧め。
今年272本目(合計547本目/今月(2022年9月度)15本目)。 この映画、公開前の映画館などでの予告編放映などではバイオレンス色を出していたと思うのですが、確かにそういうシーンもあるものの、クライムもの(犯罪もの=要は「お金」の話なので、刑法と民法の問題になる)だったりと、まぁ確かに「いろいろな味が楽しめる」というのはありますが、どちらかに統一はしてほしかったかなぁ…という印象です。 ※ 逆に「クライムものだと思ったら逆にバイオレンスばかりだった」という方もいらっしゃるようです。つまり、どうにせよ「見方は多少違っていても軸は1本ではなかろう」ということです。 特に今週はガリレオシリーズなどあるので1週間遅れですが、選択肢としては対抗以下になっちゃうのかな…という気がします。ただ、この映画は他の方も書かれている通りゲストが豪華なので(玉城ティナさんの演技は良かったですね)、それ目当てではあるいは…というところです。 逆にいえばそのような事情(ゲストが豪華で、登場人物に応じて適切なゲストを割り当てている)ので、各(映画としての)登場人物が良い意味で「濃い」点は言えます。中には人不足なのか何なのか「なんでこの人充てたんだろう…」という映画もありますが、この映画に関してはそれはなかったです(特に玉城ティナの方の役は、彼女がぴったりでしょうね)。 やや行政法規の観点で気になった点はあるものの、クライムものであるという観点からすると減点されるのは当然であり、それで引くのはフェアではないので(クライムものが全部0点になってしまうとか珍妙になってしまう)、そこは減点なしにしました。
平穏な日常を得ることは難しいことよ
かなりヤバイ生活から脱出できない因果から一発勝負に出てもそれは生まれ育ちのリソースの悪さよ、結局は元の木阿弥。 死を知った者の無慈悲な殺しは残虐で過激だった。 それにしても奥野 瑛太の元八九三の演技は凄かった。 コイツ!まるでホビットの冒険のゴラム、スメアゴルだなぁ 素晴らしいです。 更に、最後の銃声の標的は誰だったのか? アナタはどう思う?
万人には無理でしょうね!?
人を選ぶ映画です。 この演出や、役者さんが好きな人でないと楽しめないのでは…っと思えるぐらい、ブラックでシュールな内容ですね。 一人一人のキャラが濃いのですが、それを余すことなく各役者さんが演じられてます。 ヤクザと警官の境や、狂喜と純真の共存など…、この役者さんたちだからできた作品として良い映画です。\(^o^)/
グッバイ・シラケル・ムービー
つまらない。 ワクワクドキドキさせてくれるだろうと期待していたのだけど、ただ次々と無駄に人が死んでいくだけの、張りぼてのような中身のない映画で興ざめした。ストーリー展開やセリフに説得力がなく、稚拙だとさえ感じた。凄みを出そうとしているのだが、ほとんどそんなものは伝わってこなかった(残虐さや流血シーンを多用すれば凄みが出るというものではないという、いいお手本になっている)。『ブレット・トレイン』みたいに、開き直ったように大ウソをついてくれたら気持ちがいいのに、中途半端にリアルにこしらえているせいで、しょぼい仕上がりになってしまっている。 また、この映画の背骨であるはずの安西のキャラと彼の物語が、かえって全体のトーンから乖離して調和していないような印象も受けた。いっそのこと、ほかの要素をバッサリと切り捨てて、ヤクザの更生とその困難さというところを膨らませて撮ったほうが、よっぽど体幹のしっかりした見応えのある作品ができたのではないかと思ったりした(まあこの監督は、そんなもの撮りたくないのでしょうが)。 いずれにせよ、大森監督の求めている「凄み」や「カッコよさ」や「面白さ」は、僕とは相容れないものだということがわかりました。 せっかくの西島秀俊の出演がもったいないなぁ。残念です。 時間の無駄だった。べつに観なくてもよかった。 グッバイ・シラケル・ムービー👋 追記 あっ、奥野瑛太の演技にだけは「凄み」を感じました。
思ってたのと違った…
事前情報ほぼなしで、クライムサスペンスだと思って鑑賞したので、予想外のバイオレンス描写にびっくりしました。あまりに多くの人が無惨に殺されていったので、鑑賞後の感想としては、おもしろいかどうかより、正直ちょっと疲れてしまいました。 ストーリーは、ヤクザのマネーロンダリング情報をつかんだ5人組の強盗集団が、まんまと大金をせしめたことを発端に、分け前が原因の仲違い、現金を奪われたヤクザの追撃、そのヤクザと繋がった悪徳刑事の暗躍等、大金をめぐって悪党たちが凄惨な殺人を繰り広げていくというもの。 序盤はスローテンポで何度か寝落ちしてしまいましたが、物語の進行にあわせてさまざまな人物の思惑が明らかになってくると、しだいにおもしろさが増してきます。特に、強盗たちに情報をリークした人間が明らかになったところで持ち直したように感じました。 また、ヤクザが足を洗ってもカタギにはなれない悲哀や苦悩、悪党どもの騙し合い、派手な銃撃アクション等も盛り込まれ、これらがうまく融合していれば、かなりおもしろい作品になったのではないかと思います。しかし、残念ながら全てが中途半端に感じてしまったのはもったいないところです。 居場所のないさまざまな人たちの群像劇としたことで、結果として誰にも感情移入できず、中途半端になったような気がします。そして、これがまた終盤の派手な銃撃戦との相性も悪くしてしまったように感じました。そのため、最後も何が言いたかったのかよくわかりませんでした。「ヤクザと家族」や「すばらしき世界」のように、中心人物の心情や変容にスポットを当てるような描き方をしていたら、また違った印象になったと思います。 出演は、西島秀俊さん、大森南朋さん、斎藤工さん、三浦友和さん、宮沢氷魚さん、鶴見辰吾さん等、なかなか豪華な顔ぶれです。大森南朋さんの悪徳刑事はよくハマっていたし、斎藤工さんのイっちゃった感じもすばらしかったです。脇を固める奥野瑛太さんのヤバい感じもリアルすぎて秀逸でした。逆に西島秀俊さんは、いい人オーラが出過ぎてヤクザ上がりに見えなかったのは少々残念でした。そんな強面たちを向こうに、堂々たる演技を披露した玉城ティナさんも、確かな存在感を放っていました。
強盗団の話かと思いきや
バイオレンス要素全開なのに、淡々と話が進んでいったという感じです。 すごい役者さん揃いですが、淡々としています。だからといって、中弛みする訳ではなく…そこは役者さんのチカラですかね。 強いて言えば、「居場所のなさ(つるんでいても孤独)」とか「若者がコマの様に扱われてる現代社会」そして「社会の中で吸い上げるものはずっと吸い上げる側で、吸い上げられるものはずっと吸い上げられる側」という様な事が言いたかったのかなと深読みしてみる。 余り劇中のここがおかしいとか言いたくないけれど、初めて銃を持った若者があんなに淡々と人を殺せるのかというのはちょっと感じたけれど、余計な説明的なものが入ると間伸びした感じになるかも。
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