神は見返りを求めるのレビュー・感想・評価
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YouTubeで流せば?
まともな人が一人もいない映画でした。
・・・なんてことを言う私がまともじゃないのでしょうか。
人間なんて表裏一体、いろいろあるけど
折り合いつけてそれでも生きているのが人間なのでしょうか。
まともな私から見るあなたは変人で、
そんなあなたから見える私は狂人なのでしょうか。
というこの映画の根底には、
やはりYouTuberに対する、そこはかとない偏見が垣間見え
ジェネレーションギャップというギャップを自ら生み出した
大人たちの欺瞞がチラつきます。
この映画はどのような層が見たいと思い、
どのような世代が面白いと思ったのか知りませんが、
おそらくムロツヨシ世代(映画世代)でしょう。
ボロボロになりながら、背中を刺され、
血を流しながら、「まだ、まだ、まだやれる」
なぜなら、今日はクソ天気いいから。
でもホントに見せたいのは
ムロツヨシ世代でありながら、「もう、無理」と
決め込んで、PCモニターの前に居座り続ける
逃げたムロツヨシ世代でしょう。
その人たちがYouTubeを見ている途中で
この映画が流れてきたらメチャささるとおもうので、
映画館じゃなくYouTubeで流せればよかったのに。
と、思います。
サブスクじゃなくね、YouTubeでね。
ま、ありえないのですが。
相対的に良い
あんまり好きじゃないんですよ、なんか世間一般のイメージのまま
脚色して共感を得ようとする描き方。
これもyou tuberは世間では考えられない突拍子もないことして短絡的でバカという視点で
それを皮肉り上から目線で映像化。
女性が裸でボディペイント?撮影許可なく店のメニューのレビュー?(しかも堂々と)
何これ?あり得ないしさすがに馬鹿にしすぎw
って思ったけど、
最後まで見ると、この胸くそな世界感に妙に引き込まれた。
きらびやかな世界って正直胸くそだろうし
光が強ければ強いほど闇は濃いとも言うし、
朱に交われば赤くなるという言葉もあるから
みんな気づかない内に少しずつ狂っていくんだろうな。
こんな世界もあり得るなと思わされた。
この映画の登場人物は誰もがおかしく映るけど
誰もが自分は間違っていないと思っている。
人間の小ささや愚かさがシュールに、現代社会に上手く投影されて
描かれているなと感じました。
中途半端な善人?
ムロさんのファンだから中途半端な善人のようないじり方をする作品は胸糞悪い。ただ、人間と言うものがそもそも得体の知れない存在ということを気付かせてくれる点では秀逸かもしれない。
神のような人だがやはり人の子、恩を仇で返されれば誰でも辛いだろう。
ユリは一言で言えば人生経験の乏しい未熟者だから怒る気もしないが借金できずに自殺する若者には腹が立つ、途上国支援は金では無く技術、産業の育成と言われているがその通りでしょう、一時は救えても継続的な人助けは難しい。
「情けは人の為ならず」という名言があるが、そこまでの達観を持つ人は稀だろう、夏目漱石の小説「草枕」の一節、「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、兎角に人の世は住みにくい・・」が脳裏に浮かぶ。
本作ではYouTuberの世界が描かれている訳だが、インターネットの普及のお蔭で素人でもTVのバラエティ並みのおふざけは容易に真似られる時代だし、フェイクニュースも目に余る。若者の倫理観や価値観もサブカルチャーのクリエーターたちの影響が大きい。
印象的だったのはゆりちゃんのファンがサイン会で発する「残るものって、そんなに偉いんですか?」のセリフ。文化、芸術も元をたどれば神や王への貢物から始まり時代の流れにより大衆の手の届くものに変ってきたことを俯瞰すればネット文化もまたしかりかもしれませんね。
なんか、しんどい。
人間は神様じゃ…ないから
やっと観れた。
見返りを求めない
後味悪すぎ!
『すずめの戸締まり』の感想で「悪い人が全然出てこないロードムービー」って評したのも記憶に新しいですが、この作品の方が先の公開ではありますが今回遅れて週末深夜のwowowで何気なく鑑賞!
逆に「悪い人しか出てこない」珍しい作品ですね?!ムロツヨシさんのうまさはともかく、岸井ゆきのさん、いい味わいの女優さんで結構好きだったのに、嫌いになりそうなくらい今回の役どころは凄かったです。まあ役柄から離れて本当に憎たらしく思わせる役者さんこそ名俳優と言えるのでしょうけどね?!
『友達のパパが好き』や『愛がなんだ』『前田建設ファンタジー営業部』などなど主役でも脇役でもとっても重要な立ち位置を見事に演じられて注目の女優さんです。決して美人ではないけれど(失礼!)存在感のある魅力的な方ですよね。あくまでも今回のキャラは役どころなんだと自分自身再認識させてます。
YouTuberに対して悪意的に作られている気もしないではありませんが‥昨今のSNSの使い方で勘違いしてしまっている人たちもいないとは言えないですし、この作品を観てもまた違った見え方するのかもしれません。
また若葉竜也さん、これまた実際にいそうなキャラ設定で、自分でしてることになかなか気づかない1番タチが悪いタイプかもしれません。自分で気がついて、例えば日常から離れ愛犬と山に登ったり、Amazonで大切なモノを注文してはいかがでしょうか?
昨晩後味が悪すぎたので今朝一番で『金の国 水の国』を観に行ってデトックスしてきました。逆じゃなくてよかったとつくづく思う今日この頃です。
見る価値なし
善意は時には悪を増長させる
吉田監督にハズレなし!
見終わった後の苦味を味わうかな
役者に惹かれて予備知識なしに観てみた。
YouTuberが小学生のなりたい職業の上位にある現代で、その辺りの知識に欠ける私には、ある意味新鮮でもあり、驚きや発見のある映画だった。
YouTuberとして成功前の女性を応援してた男は、売れてきて離れていく彼女に対して、豹変していく。
女がこの男に言う、どうせYouTuberなんて下に見てるんたと。
でもファンの女の子は言う、後世に残らないとダメですか?今の自分を元気にしてくれてるのはあなたの動画です。この女の子の言葉が私にはあーそういうことなのかと腑に落ちた。
2人の行きつくところに救いはない。
そしてこの救いのなさこそこの映画の見応えだと思った。
登場人物クズばかり!
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