神は見返りを求めるのレビュー・感想・評価
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YouTuberの終焉
監督と脚本は『純喫茶磯辺』『ヒメアノ〜ル』『犬猿』『愛しのアイリーン』『BLUE/ブルー』『空白』の吉田恵輔
YouTubeをめぐる人間関係の崩壊
底辺YouTuberの優里と合コンで知り合った田母神が流れで彼女の番組作りを手伝うことになったが彼女のチャンネルは不人気のまま
優里は他の人に乗り換え人気YouTuberの仲間入り
田母神のボディーペイント批判をきっかけに二人は疎遠になる
そのうえ番組で優里にたびたびディスられた田母神は「恩を仇で返しやがって」とYouTuberとして復讐を始める
岸井ゆきのパンツ丸見えにドキッとした
岸井ゆきのの上半身ヌードにはドキドキしたがYouTubeなのでオッパイはボカシが入っていた
「あれっ乳首がない」「ヌーブラかな」と一瞬思ったがボカシだった
正直ちょっとがっかりしたがその反面で見えなくて良かったとも思えた
それにしても男の背中には興奮しないのに女の背中にはなぜ興奮するのだろうか
背中だよ背中
犬や猫の後ろ姿には和むけど
田母神と優里が撮り棒を竹刀のように叩き合うシーン好き
動画を作る際に花火が多すぎて優里が全身大火傷になるニュースは笑ったが入院中の姿はリアルでグロくとてもじゃないが笑えなかった
たけしの番組でダチョウ倶楽部の竜ちゃんが3人で海に飛び込んだ時に風向きの関係か背中の火薬が多めで髪の後ろがちょっと焼けてたことを思い出した
「嫌い」「ありがとう」のシーン好き
胸糞悪い作品だけどこれは良作
さすが吉田恵輔監督
今のところハズレなし
吉田監督の暴力的表現好き
悲劇というか喜劇というか人間の狂気を描く姿はどんなホラー映画よりも怖い
借金を断られ自殺する男の葬儀会場の前のシーンもブラックで面白かった
僕は所謂一般人のYouTuberがあまり好きじゃないしあの系統の独特のノリが嫌いなのでああいうのは殆ど観たことがない
ドッキリとか最近のテレビもそうだけど全然面白くない
たけしの番組でらっきょがいつものように裸になったらそれを観ていたらっきょの母親ならびに一族一同とご対面するドッキリくらい大笑いするレベルの作品は今はない
不正解のお笑い芸人たちがバスと共に海に沈むやつも涙が出るほど面白かったけどあれはドッキリじゃなくてヤラセか
あと語尾に「っす」とか「っすか」つける奴きらい
YouTubeのコメント欄にまでやってきて語尾に草つけるねらー同様に
配役
イベント会社に勤めつつその合間に優里の配信作業を手伝っていた田母神尚樹にムロツヨシ
コールセンターで勤務していた不人気YouTuberだった川合優里に岸井ゆきの
田母神が勤務するイベント会社の後輩で軽くて嘘つきの梅川葉に若葉竜也
優里と協力するようになった人気YouTuberコンビ『マイルズ』の一員チョレイに吉村界人
優里と協力するようになった人気YouTuberコンビ『マイルズ』の一員カビゴンに淡梨
すかしているニューヨーク帰りのデザイナーで優里の新たな神の村上アレンに栁俊太郎
梅川の大学時代の友人・印旛に田村健太郎
梅川の大学時代の友人・長井に中山求一郎
田母神と梅川の元同僚で田母神に度々借金を借りていた南場慎介に廣瀬祐樹
学ラン姿に懐かしいカバンを肩にかけ変なお面を被って活動する少年YouTuberハイパーマリオに下川恭平
人気YouTuberキムニーに前原滉
優里が勤めていたコールセンターの同僚だった吉田美咲に青山ひかる
ダンサーのチカに永井ちひろ
YouTuber優里に憧れる少女ひまりに立花ちやめ
あとあれはジェイコムじゃなくてジェイコブだった
YouTubeで流せば?
まともな人が一人もいない映画でした。
・・・なんてことを言う私がまともじゃないのでしょうか。
人間なんて表裏一体、いろいろあるけど
折り合いつけてそれでも生きているのが人間なのでしょうか。
まともな私から見るあなたは変人で、
そんなあなたから見える私は狂人なのでしょうか。
というこの映画の根底には、
やはりYouTuberに対する、そこはかとない偏見が垣間見え
ジェネレーションギャップというギャップを自ら生み出した
大人たちの欺瞞がチラつきます。
この映画はどのような層が見たいと思い、
どのような世代が面白いと思ったのか知りませんが、
おそらくムロツヨシ世代(映画世代)でしょう。
ボロボロになりながら、背中を刺され、
血を流しながら、「まだ、まだ、まだやれる」
なぜなら、今日はクソ天気いいから。
でもホントに見せたいのは
ムロツヨシ世代でありながら、「もう、無理」と
決め込んで、PCモニターの前に居座り続ける
逃げたムロツヨシ世代でしょう。
その人たちがYouTubeを見ている途中で
この映画が流れてきたらメチャささるとおもうので、
映画館じゃなくYouTubeで流せればよかったのに。
と、思います。
サブスクじゃなくね、YouTubeでね。
ま、ありえないのですが。
相対的に良い
あんまり好きじゃないんですよ、なんか世間一般のイメージのまま
脚色して共感を得ようとする描き方。
これもyou tuberは世間では考えられない突拍子もないことして短絡的でバカという視点で
それを皮肉り上から目線で映像化。
女性が裸でボディペイント?撮影許可なく店のメニューのレビュー?(しかも堂々と)
何これ?あり得ないしさすがに馬鹿にしすぎw
って思ったけど、
最後まで見ると、この胸くそな世界感に妙に引き込まれた。
きらびやかな世界って正直胸くそだろうし
光が強ければ強いほど闇は濃いとも言うし、
朱に交われば赤くなるという言葉もあるから
みんな気づかない内に少しずつ狂っていくんだろうな。
こんな世界もあり得るなと思わされた。
この映画の登場人物は誰もがおかしく映るけど
誰もが自分は間違っていないと思っている。
人間の小ささや愚かさがシュールに、現代社会に上手く投影されて
描かれているなと感じました。
中途半端な善人?
ムロさんのファンだから中途半端な善人のようないじり方をする作品は胸糞悪い。ただ、人間と言うものがそもそも得体の知れない存在ということを気付かせてくれる点では秀逸かもしれない。
神のような人だがやはり人の子、恩を仇で返されれば誰でも辛いだろう。
ユリは一言で言えば人生経験の乏しい未熟者だから怒る気もしないが借金できずに自殺する若者には腹が立つ、途上国支援は金では無く技術、産業の育成と言われているがその通りでしょう、一時は救えても継続的な人助けは難しい。
「情けは人の為ならず」という名言があるが、そこまでの達観を持つ人は稀だろう、夏目漱石の小説「草枕」の一節、「智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、兎角に人の世は住みにくい・・」が脳裏に浮かぶ。
本作ではYouTuberの世界が描かれている訳だが、インターネットの普及のお蔭で素人でもTVのバラエティ並みのおふざけは容易に真似られる時代だし、フェイクニュースも目に余る。若者の倫理観や価値観もサブカルチャーのクリエーターたちの影響が大きい。
印象的だったのはゆりちゃんのファンがサイン会で発する「残るものって、そんなに偉いんですか?」のセリフ。文化、芸術も元をたどれば神や王への貢物から始まり時代の流れにより大衆の手の届くものに変ってきたことを俯瞰すればネット文化もまたしかりかもしれませんね。
なんか、しんどい。
人間は神様じゃ…ないから
やっと観れた。
見返りを求めない
後味悪すぎ!
『すずめの戸締まり』の感想で「悪い人が全然出てこないロードムービー」って評したのも記憶に新しいですが、この作品の方が先の公開ではありますが今回遅れて週末深夜のwowowで何気なく鑑賞!
逆に「悪い人しか出てこない」珍しい作品ですね?!ムロツヨシさんのうまさはともかく、岸井ゆきのさん、いい味わいの女優さんで結構好きだったのに、嫌いになりそうなくらい今回の役どころは凄かったです。まあ役柄から離れて本当に憎たらしく思わせる役者さんこそ名俳優と言えるのでしょうけどね?!
『友達のパパが好き』や『愛がなんだ』『前田建設ファンタジー営業部』などなど主役でも脇役でもとっても重要な立ち位置を見事に演じられて注目の女優さんです。決して美人ではないけれど(失礼!)存在感のある魅力的な方ですよね。あくまでも今回のキャラは役どころなんだと自分自身再認識させてます。
YouTuberに対して悪意的に作られている気もしないではありませんが‥昨今のSNSの使い方で勘違いしてしまっている人たちもいないとは言えないですし、この作品を観てもまた違った見え方するのかもしれません。
また若葉竜也さん、これまた実際にいそうなキャラ設定で、自分でしてることになかなか気づかない1番タチが悪いタイプかもしれません。自分で気がついて、例えば日常から離れ愛犬と山に登ったり、Amazonで大切なモノを注文してはいかがでしょうか?
昨晩後味が悪すぎたので今朝一番で『金の国 水の国』を観に行ってデトックスしてきました。逆じゃなくてよかったとつくづく思う今日この頃です。
見る価値なし
善意は時には悪を増長させる
吉田監督にハズレなし!
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