劇場公開日 2022年8月11日 PROMOTION

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野球部に花束を : 特集

2022年8月1日更新

【ブラック部活を完全映画化】これは教育か、暴力か?
コメディか、社会派か? 笑えるか、笑えないか?
時代に逆行する青春エンタメ ~これが日本の部活だ~

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社会問題になりつつある“ブラック部活”を、時にコメディとして軽やかに描き、時に社会派(?)としてえぐり出す映画「野球部に花束を」。8月11日から全国の映画館で公開される。

本作、舞台こそ野球部だが、あらゆる部活動を経験した人(運動部、文化部問わず)なら「あるある~」と共感すること1000%。そしてブラック部活経験者は、下手すると爆笑しながら“あの頃”のことを思い出して、ほろりと涙してしまうかもしれない。

世界よ、これが日本の部活動だ――。しかしそれは教育なのか? ただの暴力的支配ではないのか? 令和の時代に逆行する青春エンタテインメントの魅力を紐解いていこう。


【物語・解説】2年生「地獄へようこそ…」
三鷹東高校野球部、それは独自の進化を遂げた“狂気”

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[ストーリー]

黒田鉄平(醍醐虎汰朗)は、中学時代の野球部生活に別れを告げ、高校デビューを目指し茶髪に染めて入学した。夢見たバラ色の高校生活は、うっかり野球部の見学に行ってしまったことで、あっけなくゲームセット……。

新入生歓迎の儀式では、ほぼ無理やり丸刈りにさせられた。1年生はほとんど奴隷扱いで、練習する以前に、グラウンド整備やボール拾いですら怒鳴られる日々。上下関係は、もはや厳しいを通り越して失神ものだ。

主人公・黒田役の醍醐虎汰朗
主人公・黒田役の醍醐虎汰朗

そしてヒエラルキーの頂点に立つのは、ヤバい見た目と言動で、3年生をも震え上がらせる最恐の監督・原田(高嶋政宏)。原田の指導の根底には、彼なりの愛が脈々と流れている。しかし、その愛の半分は“理不尽”でできていて……。

「地獄へようこそ」。ここは三鷹東高校野球部。独自の進化を遂げた“狂気”の坩堝――。

コマ右上が監督・原田。左上が主人公・黒田。
コマ右上が監督・原田。左上が主人公・黒田。

[解説]強くはない、けど別に、弱小でもない。どこにでもある“普通の野球部”の実態をリアルに描く

本作がすごいのは、甲子園優勝を目指す強豪校が舞台のスポ根ではなく、かといって弱小校が画期的手法で成長していくサクセスストーリーでもない、という点だ。強くはない、けど弱くもない。あなたのお住まいの地域に山ほどある“普通の野球部”を描いている、目のつけどころが天才的なのである。

普通の野球部出身者に話を聞くと、「映画で描かれたことは、もちろん全部が真実ではないが、かなりリアルではある」と証言してくれた。「あるある」が詰まっており、時にクスクスと笑えるが、一方でトラウマがよみがえりゾッとする瞬間もある、類まれなひとときが味わえる。

“高校生役”で出演の小沢仁志
“高校生役”で出演の小沢仁志

原作は漫画好きの間でアツい支持を受ける「ドラフトキング」などで知られる、クロマツテツロウ氏による伝説的同名コミック。監督・脚本は「荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE」の飯塚健が手がけ、主演は新海誠監督作「天気の子」の醍醐虎汰朗。怪優・高嶋政宏が振り切った怪演を見せつければ、Vシネマの帝王および顔面凶器こと小沢仁志が“高校生役”に扮するなど、映画ファン的にも見どころが多数だ。

とっても理不尽で最低だったけど、振り返ると、なんだか愛おしいあの日々。誰もが一度は味わった体験がスクリーンに刻み込まれ、観れば最高に胸がアツくなる。抱腹絶倒、共感必至。品行方正な令和の時代に一石を投じる“時代逆行型エンタテインメント”がここに開幕する――。

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【監督・原田の名言集】これ教育か? 理不尽では…?
一つでもピンときたら予告編チェック&劇場へGO!

監督・原田役の高嶋政宏
監督・原田役の高嶋政宏

本作の魅力はそれこそ大量にあるけれど、言葉で詳細に説明するのは野暮。実際に予告編をみて、ご自身の目で判断してもらいたいが、ともあれ「予告編をみるかどうかの判断材料」も必要かもしれない。

そこで、劇中の名セリフ(迷セリフ?)を抜粋してお届け。あくまでも一部なので、以下の内容にピンときたら予告編をチェック、もしくは映画館へ足を運んでみると幸せになれる。

……ちなみに、繰り返すが、原田監督たちの発言の根底には彼らなりの“愛”が脈々と流れている。それを踏まえたうえで、名言集をどうぞ。


バレる嘘つくなよ?
いちいちキレるの疲れんだよ。
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1年生との初対面時、原田監督がほぼ最初にぶちかました言葉がこれ。怖すぎるだろ。


よく考えて答えろよ?
答えによっちゃ、停学だ。

原田監督による地獄の質問。こんなに答えのリスクがデカいことある?


目上の人の話を聞くときは目を見て聞け!
決してそらすな!
たとえテロリストが校舎を爆破しようともな!

今作でも有数のパワーワード。「指導者が怖すぎてむちゃくちゃな例えが名言に聞こえたりする」とのこと。


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おまえ、下の名前変えろ……。

1年生の1人が難読ネームだったため読み上げられず、一瞬だけキレた直後に言い放った。


ガキが引き算なんかしてんじゃねえよ。
たとえ重量オーバーでも、
大事なモンは全部足していけ。
コマ上がチームメイト・亀井。私生活の事情などで野球部を辞めようとしていた。
コマ上がチームメイト・亀井。私生活の事情などで野球部を辞めようとしていた。

原田監督は単にサイコでムカつく野郎なわけではない。胸にグッと迫り、10年、20年経っても心に刻まれているような“教え”もしてくる。ただ、並のサイコよりそっちのほうがタチが悪いかもしれない。


空気に反発しろ!
周りが浮かれてたら沈めろ!
のまれそうになったらおまえが食い止めろ!
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原田監督の言葉は乱暴だが、たまにすさまじく心に刺さることを言う。チームを助けるスペシャルな選手に成長しろ、おまえにはそれができる、という意味だ。しかし口調は「ケンカか?」ってくらい激しい。言葉の暴力と、愛ある教育のコンボである。


俺はケガするやつは無能なだけだと思ってる。
わかるな?

最後の大会直前にケガした3年生(レギュラー当落線上)にかけた言葉。一見すると暴言だが、続く言葉は涙腺にくるものがある。ぜひ映画館で確かめて!


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野球に狂え。野球に狂え。
野球に狂え……野球に狂え……

テンションが爆裂に上がったときか、猛烈に機嫌が悪い時に放つ口癖。


ある部員たちの会話
「もう少しここでの日々を続けたいんだ」
「頑張ってください!」
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ブラックを通り越してもはや“漆黒”とも言える野球部。しかし、それでもなぜ、球児たちは自ら白球を追いかけるのか? その理由のヒントは、このやりとりに詰まっている。

あなたはドン引きするか? それとも共感するか?
令和に贈る時代逆行型コメディ、
気になったら予告編をくらいやがれ!

【予告編】笑えるけど笑えない!? 全世代に贈る抱腹絶倒エンタメ

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