かがみの孤城のレビュー・感想・評価
全130件中、21~40件目を表示
原作ファンの期待を裏切らない良作
何年か前に読んだ原作小説が素晴らしくて、あらすじや設定も大筋は覚えている中で鑑賞したが、それでもやはり感動する良作でした。
アニメーション表現にとても馴染む物語だと思うし、原作小説の世界観もほぼ忠実に再現されていたように思う。
ザ・ファンタジーな設定とは対照的に、登場人物(中学生)たちの体験や心理描写はとても現実的。学校というシステムに限界がある中で、どうしても理不尽な目にあったり、その枠から外されてしまう子どもがいる。その子たちが真っ直ぐ健やかに成長していくためには、子どもの気持ちにしっかりと向き合ってくれる周りの大人の存在(そして友達の存在)がいかに大きいか、しみじみと感じた。(若干ネタバレになるけど、周りにそういう大人がいなかったある子どもが、そういう大人になっていく姿が描かれている。)
終盤の皆の記憶が重なっていくシーンがハイライトで、小説を読んだときは読みながら泣けてきたし、映画でもやはり涙腺が崩壊しかけた。
人とのつながりや奇跡を感じられる前向きなラストシーンも印象的。この映画の子どもたちが、今後それぞれの道できっとうまくやっていけるようにと応援したくなるような、そんな気持ちになりました。
子どもはもちろん、大人が見ても、心に響く良作だと思います。
微かな変化を体感する映画!!
作る側にも観る側にも繊細さが求められる内容で、丁寧に映像化されていると感じました。終盤のシーンでは特に子供たちの悲しみが伝わってきました。「思い出のマーニー」に近い、微かな変化を体感する映画だと思います。役目を終えて記憶を失うという事は、人生そのものを表しているようにも感じました。年末の公開でしたが、夏休みの方が向いていたように感じました。
ミオの目的から逆算して欲しい
いじめから不登校になった少女が、孤島にある城に迷い込み、同じような境遇の少年少女と交流を深め成長する物語。
辻村深月のベストセラーが原作のアニメ映画ですね。原作未読です。
それ程期待しての鑑賞ではありませんでしたが、後半から終盤に向かうにつれ話に引き込まれていく、佳作でした。
物語の軸は3本。
現実社会の虐め。理不尽な虐めに苦しむ主人公。虐めのリアルな描写、事なかれ主義で対応出来ない教師。逃げ場のない少女の心情を思うと心が苦しくなります。
もう1本は孤城での触れ合い。戸惑いながらも交流し、親睦を深める少年少女たち。徐々に信頼感を深めていく彼等に、心が暖かくなります。
そして3本目は、謎解き。孤城とは何か、孤城の秘密とは・・・がラストに向けて物語を盛り上げます。
全体を通して、上記の3本が丁寧にまとめられていて、とても観やすい映画になっているように感じました。
ただ、良く観ていると、設定に矛盾が多くあり、納得感がないのも事実です。
例えば、ミオ(オオカミさま)の目的。彼女の目的は何なのでしょうか?病魔に倒れ中学校に通えなかった彼女が、「学校に行きたくても行けない子供達」を救う・・・という目的を持ったのでしょうか?なら、その目的はどのように達成させるつもりだったのでしょうか?孤城での交流で前向きになれるのでしょうか?でも、それなら、記憶をなくす設定は矛盾を感じます。そもそも、現実社会でもフリースクールがあるわけで、孤城である必要はありません。
それに、「病気」でいけなかったミオが、不登校の子たちだけを集める理由もわかりません。42年もの間から集められた子供たちです。その間に「病気」で通えなかった子ともが1人もいないとは思えません。
問題なのは、結局、子供たち全員を救い出せていないことです。少なくとも、孤城の生活でその為の具体的な行動が見られていないことです。
例えば、アキを導き、カウンセラーとして成長させることで以降の子供たちを救い出す・・・そんな設定なら良いかもしれません。しかし、アキは最年長ではありませんでしたし、劇中でそのような伏線もありませんでした。
7年毎なのは、ミオとリオンの年齢差なんでしょうか?
留学していたリオンが選ばれたのは、本来通学するべき雪科第五中に通えていない・・・という理由なのでしょうか?
でも、同じ年度のこころとリオンが選ばれた理由は分かりません。劇中では、「こころとリオンを引き合わせる為」というセリフがありましたが、リオンは兎も角、なぜこころに対して特別な関心を持っていたのか腑に落ちません。
例えば、ミオが死亡した後に傷心の家族が引越し、そこにここあ家族が引っ越してきて・・・そこに孤城の模型が残っていた・・・なんて設定なら納得するかもしれません。しかし、そんな理由付けがされていないと、この展開は辻褄があいません。
全体として面白い作品ではありましたが、不満な点は山のように残り、私的評価は普通にしました。
強く生きるには
こころ、
意地悪な同級生真田に心底いじめられ怯えて学校に行けない。自宅にまで押しかける真田たち、どこまでエスカレートするのか。
真田、コンプレックスの裏返しか、成績、男友達 母に話せない辛さ、
孤城に来るのもなかなかなこころだったが、
孤城では誰も色々と聞かないので心地良いと感じる。
アキ
未来の喜多嶋先生、義理父に乱暴されそうになる娘、よく聞くシングルマザーの子供の事件。
フウカ、
厳しい厳しいピアノの世界で追い詰められて行く。幼少期は天才とまで言われたが、コンクールで思った成績を出せず次第に自分を追い詰める。
ウレシノ、
いじめている生徒の気持ちを考えろと言う言葉をかける担任に不信感を抱く。
スバル、
厳格な父のもと家での居場所なく髪を染める行動。
マサムネ、
公立学校にどうしても馴染めない為、親が私立を考え、それまで行かない。必死に鍵探し。
リオン、
6歳違いの姉を生き返らせ一緒に生きていきたいと思っている。
実生、
リオンの姉、オオカミ様、
東條舞、
こころの親友、賢く物事の本質を見極め自分の考えを持つ。転校して行ってしまう。
伊田教師
こころと呼び捨て。真田の実態を見極められない、表面だけ見て子供にいいように扱われている。(子供の名前を呼び捨てにする教師は信頼できない)
こころの母
こころからいじめられている事を聞いてから寄り添うようになり喜多嶋先生とも度々相談し、こころの思うがままにさせようと決める。
父が出て来ない。
7年ごとの様々な不登校になる要因を持った子供たちが孤城に集まり、話し合い、協力していく様に鍵探しという命題を持たせて一致団結させて強く生きていく力をつけたが。
記憶を無くされ強くなった気持ちも忘れ不安なまま登校するこころだが、心配無用。
オオカミや7にこだわる必要があったのか疑問。
迷える子羊たちの城(居場所)はこの世界にきっとある
辻村深月のベストセラー小説として人気らしいが、いつもながら未読。
原恵一監督の新作として鑑賞。
異世界が舞台のファンタジー。…と聞くと、前作『バースデー・ワンダーランド』風かなと思う。
が、あちらは王道の冒険ファンタジーだったのに対し、こちらは人間ドラマが主軸。
アニメーションでありながらまるで実写のような丁寧な描写や演出で知られる原監督の手腕が充分に発揮。
開幕暫くはちと戸惑った。
何の前触れもなく異世界が開かれる。
「?」や驚きはあるものの、その世界に足を踏み入れる。
唐突過ぎて置いてきぼり感も…。同じ唐突感や説明不足も見受けられた『バースデー・ワンダーランド』の二の舞…?
が、展開していく内に持ち直した。
中学一年生のこころ。学校で受けたいじめが原因で不登校続く。親にも話せず、勧められたフリースクールにも通えない。
そんなある日、部屋の鏡が光を放つ。吸い込まれるようにしてその中へ入った先には…
異世界としか言えない世界。絶海の岩島に立つ城。
そこにはほぼ同年代の6人の少年少女が。
“オオカミさま”と呼ばれるオオカミの面を被った案内人の少女。曰く、
この城の何処かに鍵がある。その鍵を見つければ、どんな願いも叶う。
この城の中では何をしてもいい。来る来ないも自由。
が、ルールがある。
城に居ていい時間は朝9時から夕方5時まで。もし5時過ぎても城に残っていたら、巨大なオオカミに食べられてしまう…。
また城に留まれるのは3月まで。それまでに鍵を探さねばならない。
願いを叶えられれば、ここでの記憶は消える。願いを叶えないのなら、記憶はそのまま…。
不可解な事だらけだが、皆で協力し合って、鍵探しと冒険が始まる…。
…いや、始まらない。
そもそもこころはあれ以来城には行かなかった。
内気で、何の取り柄もナシ。他人と接する事が苦手。学校にも家にも居場所がない。幾ら別世界への扉が開いたって…。
しかし…、鍵を見つければどんな願いも叶えられる。こころにもある願いがあった。
暫くぶりに城に行く。他の皆もあれ以来毎日とか全員がとかではないが、ちょくちょく訪れていたようだ。
いきなり出足で躓く。改めて自己紹介。
姉御肌のアキ。3年生。
物静かなフウカ。2年生。
優しい性格のスバル。3年生。
皮肉屋のマサムネ。2年生。
小太りのウレシノ。1年生。
イケメンのリオン。1年生。
いつの間にか多少の人間関係が出来上がっていた。アキとフウカは女子グループとして一緒にいる事が多い。ゲーム好きのマサムネとそれに興味津々のスバル。誰に対してもフレンドリーなリオン。すぐ女子を好きになるウレシノは皆にからかわれ…。
遅れたこころは輪に入れるか…?
皆、自然体で迎え入れる。
ちょっとチクチク刺す言動やからかいはあるものの、ここにはあからさまな仲間外れや省かれなどない。
皆、よくここを訪れる。学校は…? 私と同じ…?
親近感や距離の近付きは次第に感じるこころ。
後々分かる事だが、皆同じという訳ではないが、それぞれに問題や悩みを抱えている。本来の場所に居場所がない。居づらさを感じている。
何故自分たちだけがここに…? これも後で分かる事だが、彼らには意外な共通点が…。
タイトルの“孤城”というのが印象的。普通に“城”でもいいのでは…? ちゃんと意味あり。
周囲から孤立した城でもあるが、敵に囲まれて身動きが取れなくなっている城という意味があるらしい。
この場合の“敵”というのは、皆がそれぞれひしひしと感じている現実社会での孤独や疎外感。
そんな自分たちをこの城は守り、皆は迎え入れてくれる。
現実逃避や逃げ…と思う人もいるだろう。が、中にはどうしようもなく辛い人たちも。
実際、不登校経験がある観客が本作を見て打たれ、救われたという。
原作者の辻村深月は孤独な思いをしている人たちへの“城”になれたら…という思いで執筆したという。
原監督の演出もそれに寄り添う。
私たち誰しにもある“城(=居場所)”を教えてくれる。
異世界でのワクワクするような冒険や鍵探しの謎解きを期待した人には肩透かしだろう。
冒険には旅立たないし、全編の暫くは鍵探しも本格的にやらない。
7人の交流が続く。城や周囲も美しい。ここでこうして皆と過ごしているだけでいい。
時折塾通いや進学や見た目の変化などもあるが、現実世界では出来なかった体験を。
こころも徐々に打ち解けていく。
親にも言えなかったいじめの苦をアキやフウカに話す。このいじめの描写が胸痛くなるほど。家に閉じ籠るこころの元に、いじめの面々が押し掛け外から脅すシーンはどんなサスペンスやホラーよりゾッとした。原監督のリアル演出は時に真に迫る。
話した事で母親にも打ち明けられた。不登校が原因で母親とは微妙な関係だったが、母親は支えになってくれた。
それから、常々気遣ってくれるフリースクールの先生。尽力してくれる。終盤判明するこの先生の正体…。
鍵探しをおざなりにしている訳ではない。
人知れず探しているメンバーも。
もし見つけた場合には、皆で話し合って誰の願いを叶えるか。
ある事をきっかけに、皆の背景や共通点が。
制服を着て現れたアキ。こころと同じ中学。皆も同じ中学だという。
マサムネが提案。現実世界の学校で一度会おう。場所と時間も決めて。
が、集まらなかった。こころも皆も間違いなく行って待ったという。
と言う事は、自分たちはパラレルワールドの住人なのか…?
同じ世界でもパラレルワールドでもいい。せっかく心を通わせた仲。鍵探しの期限が近付く。
そんなある日、ルールが破られた…。
アキが5時を過ぎても城に残り、オオカミに食べられた。
その時居た皆も連帯責任で。
唯一この時こころは城に居なかった。現実世界で以前仲良かったクラスメイトと会い、和解。
彼女の家にあったある絵。それがヒントとなり、鍵の在りかを探し出す。
こころはその時、皆の記憶を見る。皆それぞれ、つらいものを背負っていた。
中でも、アキ。何故アキは帰ろうとしなかったのか。
鍵を見つけ、願いを叶えられる。
叶えたい願いは一つ。自分の叶えたい願いではなかった。
それは…
皆の記憶の中で、関係性が明らかになっていく。
パラレルワールドではなく同じ世界だが、時代が違うのだ。
スバルが1985年。アキが1992年。こころとリオンが2006年。マサムネが2013年。フウカが2020年。ウレシノが2027年。それぞれの時代の中学に通っていた。
7年置き。私たちは7人。何か意味がないとは思えない。
何故こころとリオンは同じ時代…? 1999年だけ欠けている。
実はもう一人、ここに来る筈だった人物がいた。リオンはその思いを継いで選ばれた。
皆それぞれ接点もあった。これから繋がれる接点も。
こころと、アキ。
リオンと、オオカミさま。
接点や関係性が判明されていく様は、ミステリーの名手と評価される辻村深雪ならではの醍醐味。
しかし、分かった所で記憶は失ってしまう。
リオンはお願いする。
オオカミさま…いや、“その人”は応える。善処する、と。
現実世界に戻り、城での記憶を失ったこころ。
つまり、以前のように殻に閉じ籠り…。
そんなこころの支えになるフリースクールの先生。
学校に行く勇気を出し、登校日、声を掛けてきた転校生。
あの出会いは夢幻ではない。
支えになってくれる人たちがいる。
私たちは決して一人じゃない。
この世界に一歩踏み出して。
共に『ドラえもん』繋がりの辻村深月と原恵一。
だって鏡がそれこそ“どこでも鏡”だ。
若手俳優や本職の声優を起用。
當真あみはこころの複雑な心情を見事表していた。
オオカミさまの芦田愛菜はもはやプロの声優。
ウケたのは、マサムネ役の高山みなみ。まさかあの台詞を言わすとは…!
実はこれも少なからず伏線になっていたりと、原監督の遊び心と演出に唸らされた。
これぞ真理。全国の不登校の子どもたちに見てほしい。
母親とカウンセラーの対応がメチャメチャ正しいことにビックリしました。学校側は一生懸命問題解決をしようとしますが、ああいうアンフェアな対応をしがちです。作者が子どもへの教育をしっかり理解してるのはまず素晴らしいです。
学校を題材にした作品にも関わらず、「たかが学校」と言うなんて勇気がいりますが、これぞ真理だと思います。全国の不登校の子どもたちに見てほしいです。
もったいないのは、7人が違う世代の中学生だと分かってしまったことです。SFやファンタジーを見慣れている人であれば、世界線か時間軸が違うという二択が思いつきますが、「パラレルワールドではない」とあっさり明言されてしまっています。視聴者を騙すことよりもラストの大オチが重要なメッセージなんでしょうけど、エンタメ的な部分でマイナスになっちゃいましたね。
北島先生が登場する自由教室の壁にはスイミーが♥
北島先生が初登場する自由教室の壁には『スイミー』が♥。このアニメのテーマだ。小さな者が集まって、捕食書から身を守る。
最初の北島先生の時代は、こう言った変態男が確かに沢山いた。影響はパブルの崩壊と連続幼○○害事件などがあったと思う。この事件に対して、被害者の方々に、冥福を祈る必要性を感じる。未だにその傾向が残るから。
些かベタな人情劇になりがちなテーマだが、結論に満足した。
『2027年にもそう言う人いるんだ』この言葉だけで、このアニメの結論に共感できる。
一つだけ不満な事は、真田さんに対する制作者(もえちゃんの態度がその象徴)の扱い方がちょっと気になる。巡り巡って、真田さん見たいな者もイジメの対象になる可能性がある。寧ろ、転校していく『もえちゃん』見たいな臨機応変に対応して、人に対して俯瞰した態度の取れる者が、寧ろ、次のステップのいじめる側の主役に育つ可能性がある。
しかし、『たかが学校』の事た。けれども、『されど学校』なのである。それを真剣に考えないから、偏差値だけに偏って、『特定の者だけが大学へ入学する為だけの教育機関』になり下がってしまう。そして、教養の無い者は、社会、文化に取り残され、ライトノベルでしか涙を流せないのだ。もっとも、この話で『泣ける』という人に対して、今回は眉唾光線は送らない。
真田さんって『けいおん』の『タイナカリツ』ちゃんだしな。
また、イジメの被害者の行為を『ワガママ』ととらえる方もいるかもしれないが、それがいじめが残る理由だと私は思っている。勿論、ビアノコンクールやサッカー留学なんて、私の価値観では全くの意味の無い事。また、混血のウォークマンの似合うイケメンなんて、私の世代では寧ろ羨ましい。でも、しかし、いじめは無くならない。何故なら、親を含めた大人全体が、いじめの原因を含めた教育全部を、行政に丸投げして、これからの子供の未来を考えていないからだ。それで、少子高齢化として老人を切る事しか考えない。鶏が先が卵が先かなのに。
芦田愛菜だよ
芦田愛菜が芦田愛菜過ぎるw
他にもエンドロールを見て、「あぁ、あの人も出てたんだ」って思ったけど、芦田愛菜は第一声から芦田愛菜過ぎて。
原作は既読。
映像化故に分かりやすくなっている部分と、陳腐になっている部分が両方かなぁ。
原作読んだ時も思ったけど、普通に考えて時間軸が違う?って思うだろう展開で「パラレルワールドだ!」は無理矢理だし、そこそこ城の中で会話しだしたら「あれ?」って少なくとも未来側は思うだろう。映像化だと、そういう部分が分かりやすい。
「真実はいつも一つ!」は要らんだろ
去年観た中で1番のお気に入り
今年17本目はイオン東員で鑑賞
初めて来た映画館ヘッドレストが有り、座席の前が大きく空いているので快適。
去年2回観てるのだがリバイバルされていたので観に行く事に、3回目なので伏線などを理解しながら観れるので
モブがよく動くなとか、嬉野可愛いな、とか真田さんいい性格してるなーとか、中学生なのにハーゲンダッツとかリッチな家の子やなとか、余裕を持って楽しめた。
オオカミさまがみんなを喰った後、キャインって鳴いてた様に聞こえ、本当は食べたく無いのかなとか感じた
オオカミさまに喰われた中で1人だけ願いの部屋に居たのは何故だろう?とか、この7人は誰が選んだのだろうとか、色々妄想が広がる良い作品でした。
素晴らしい!
序盤は不思議な世界観になかなかついて行けなかったですが、登場人物それぞれの背景が徐々に明らかになるにつれどんどん物語に引き込まれて行き、最後の落としどころはお見事でした!主要なキャラが多い上に、すごく時系列が複雑な物語なのですが、最終的にはすべての話が繋がってとてもスッキリ!終盤の伏線回収がたまらなく気持ちいいです。また、内容がイジメに関するものなので、とても重たいのですが最終的にはハッピーエンドでとても心地良い感動が味わえます。今年はあまり良い作品にめぐり合えてなかったので、最後の最後にこの作品を観れて本当に良かったです!
ただ、一点だけ気になったのは、ラストシーンは登校中のこころにリオンが話かけるのではなく、教室で転校してきたリオンがこころに話かける方が伏線の回収としてはスマートだったのでは?と思いました。
孤城に隠されたみらい
本作品は小説が有名と言うことを知っていての鑑賞でした。この作品は現代を苦しみながらももがいて生きている学生にかなり刺さる映画だと感じました。
題材は「いじめ」 「孤独」 を主にした作品でした。
率直に言います。むちゃくちゃ若者に刺さる作品です。
伏線張りまくりって感じで観てる客を飽きさせることのない映画ですげぇーなと思いました。
主人公のこころは同じクラスの萌ちゃんと意気投合し仲良くしていたがそれを気に食わないのかクラスの真田を主軸にしたグループがこころを集中的にいじめは遂にはこころは部屋に籠るようになり学校に行かなくなってしまう。それを見兼ねた母は、心の教室を利用することでこころに学校に行ってもらうよう声かけをした。そこの先生である喜多嶋先生はすごく優しくこころに打ち解けてほしいと願うがこころは中々先生とも話をしようとしない。そして家に帰るとこころはどうしようない心でいた。そしてそんなこころを和ましてくれたのは、鏡だった。突然鏡が光出しみんなに出会うことになる。とまぁあらすじはこんなところで
ネタバレ爆増感想です。
まずこころの話ですが、出てくる人間最低で先生は、ゴミの溜まり場からさらにゴミを拾ったような汚さと真田さんとそのグループが家まで来ていじめをするシーンは恐ろしかったです。
リオンは何故孤城に呼ばれたのかその真相を探っていたその正体は姉の死去が関係した。リオンには姉がいたが病弱気味でずっと病院で寝たきりだった。だが姉は直ぐに死んでしまった。そしてオオカミさまの招待を受けてしまう。それは過去に姉が絵を書いていた古城に似ていた。オオカミさまは仮面を外そうとしない。理由は姉であったためだ。リオンの姉がみなの苦しみを夢を叶える古城を作り上げたのであった。
アキ 上の歳であるアキはこの古城をすごく楽しんでおりみんなのまとめ役でもあった。アキにはみんなと違う苦しみがあったそれは父親からの異常な程のDV被害で家に居たくないとなっていた。アキは鏡の世界にいる時間を超えてしまうと、野蛮なオオカミに噛みちぎられてしまう。という恐ろしい事態になってしまう。
アキの真実をしる。追記致します
いろいろと不自然だけどぼちぼち
まず皆が顔合わせする場面、引きこもり設定なら絶対誰かパジャマでしょ、違うにしても上下スウェットとかそんなんだわ、みんなオシャレがすぎる。冒頭のベッドのデカさも相まって不安が先行する。
自己紹介も名前だけとか名字だけとか、現実世界なら誰かはフルネームで言うよ。ついでに嬉野ってそんなに珍しい名字かな?名字としては珍しいのかもしれないけど少なくとも単語としての珍しさはないから初対面から突っ込むほどではない。
んでゲーム機を持ち込んで古い人間にやらせておきながら時代が異なっているということに最後まで気付かないなんてあり得ないでしょう。オチがこれだからあえてその話題に触れずにきたって感じがしてすごく気味悪い空間に思えた。だってあれだけ仲良くなったのに現実世界の話を一切しないなんてことないでしょ?昨日のテレビ見ただの番号交換しようだの、絶対に気付ける要素があるのにそれをあえてスルーし続けるって展開として卑怯でしょ。少なくともゲーム機を持ち込むべきではなかった。
んで嬉野の気が多い設定はなんだったん?運命を演出したいなら一目惚れで最初から風歌に行きなさいよ、気が変わった理由はなんなのよ、不要な設定だわ。
とかまあ書ききれないほど不自然なシーン満載で全然没頭出来なかったけど、見てる間は普通に楽しめました。世間の評価の高さに驚くけどボチボチ面白かったです。
やがてねがいはひとつに
原恵一
日本アニメ界を代表するアニメ演出家
TV版ドラえもんの担当した回での
凝った演出でその筋で注目を集め
若い内から藤子作品のアニメを担当
やがてクレヨンしんちゃんを担当
打ち切りだった21エモンからの続投で
期待度は低かった(らしく本人も
あまりやる気がなかった)が
社会現象級の大ヒットとなり
特に監督を務めた
「嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲(2001)」
「嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦(2002)」
の連作は子供を連れて行った
親たちのほうがが感動するという
傑作と言われる出来
子供向けのようでそうではなく
むしろ大人向けじゃないかと
感じるほどの叙情的な演出
(かといって子供には難しい
とまではいかない)が印象的である
まもなく終映ということで
評判がいいこともあり観賞
感想としては
期待通り子供視点の演出に
非常にリアリティがあり
あえて序盤は説明不足にしながら
少しずつ語りたいこと
伝えたいことを表にしていく
展開は流石に感じました
登場する子供たちのキャラ付けが
それぞれ非常にリアルで
見ている客の誰かにどこかしら
共感性があるような感じ
それでいて皆
同級生や家族によって
どこかいじめを受けている
だが負けないように戦っている
という描写がいいんですよね
ウレシノの
小太りで承認欲求強くて
温厚だけどいったんキレると
烈火のごとく怒る感じとか
まさに循環気質
クレッチマーの性格類型
まんまです
一見溶け込んでいるように
見えていじめられているとこ
凄いリアル
そして周りにいる家族も
心配してくれる親から
役割を放棄してる親まで様々
そんな子供他たちの「ねがい」
には大小様々あって比較もできない
ものだけど最終的に
一つになっていく
最初はあの孤城は
SNSみたいなもの?と思って
いたのですがそうでもあり
そうでもない部分もある
オオカミさまの正体は最後には
わかるもののでは何を意図して
あんな世界を作ったかという
部分においてはまだハッキリと
していない部分が
あるのかなぁ
個人的には
子供たちの解決すべき問題に
関わる大人の領分というものを
最も考えました
子供も解決するために戦っている
部分をないがしろにして
しまっては意味がないのですが
子供側の視点になかなか
立つことができないジレンマが
あるんでしょうね
皆昔は子供だったのに
といったことを考えながら
帰り道につけるいい映画でした
「きっと”人生の宝物”になる」
キャッチフレーズのとおり、本当に素晴らしい作品でした!公開からだいぶ経ってしまいましたが鑑賞できてよかったです。
「こころちゃんがわるいんじゃない。だって、こころちゃんは毎日戦っているんでしょ。」喜多嶋先生の優しい言葉に、中盤から早くも涙してしまいました。(宮崎あおいさんの語り方、素晴らしかったです!泣)
心ないひどい言葉や教師を利用したあまりに意地の悪い立ち回り。それを行う真田さんに対して、消えていなくなってほしいと願うこころの気持ちはよくわかります。
ただ、この物語では「ああいう人ってどこに行ってもいるから」(萌さん)、「私も知らないうちに嬉野くんだからいいやって思っていたかも」(こころ)との描写もありました。
たとえ強烈な悪意を持った一人がいなくなったとしても、別の場所で同じことは起こり得るし、気づけば知らないうちに自分も加害者に加担してる可能性すらある、ということを示唆していたように感じます。
(後半心を改めて娘を支えようとしたこころのお母さんでさえ、最初は無意識にこころを苦しめていたりしたのですから。。)
ひょっとしたら、いじめや不登校の原因はこの先もずっとなくならないのかもしれない。
でも、学校に行けない子が悪いのでは、決してない。
いつの時代もあるこの悲しい現実に対して、本作品が出したひとつの答えは、「そっと子どもに寄り添うこと。(決して大人の解釈を押し付けるのではなく。)」ということだったのかなと思います。
エンドロールで流れた「大丈夫、大人になって。」というメッセージは、シンプルながらも包み込むような温かさと未来への希望が感じられ、まさに宝物になるような言葉でした。
自分は思春期を過ぎましたが、娘はまだ小さいです。
この映画で感じたことをずっと忘れないようにしたいと思います。
児童文学のつもりで観ていたが大人も観た方が良い作品
最初は児童文学のつもりで観ていたが、大人も含めて観た方が良い作品に感じた。
自分の周りに心に課題を感じ、休む人も増えた。そんななか、只でさえ完成されていない子供達は時代を超えてもそれぞれ似た課題を抱え、守ってくれる•認めてくれる•支えあえる存在を求めている。その必要性を丁寧に、かつ飽きさせないエンターテイメントとして描かれている良い作品だった。
「大丈夫だから、大人になって」最後にこのコメントが出てくるが、すごく想いを感じる一言。自分も子供の頃もっと大人になってると思ってた。大人でも子供でも、さほど変わらない。だからこそ、在り方はそれぞれだし、成長の仕方もそれぞれ。だからこそ、聞こえ方が異なり引っかかりがある「大人になって」という言葉に感動を覚えた。
なぜ未来の子供たちは苗字での呼び名だったのか、鏡が輝いていない時のロジックはあるのか、記憶が引き継がれるのは誰でどうしてなのか、原作を読んでいないので、読んで考察をしたいと感じた。
全130件中、21~40件目を表示