かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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逃げることは悪くない
ラスト近くなって、かがみの孤城の成り立ちとオオカミ様の正体が鈍感な自分でも気づくようにストーリー的にも視覚的にも大きく仄めかされる。心の準備はできたとはいえ、ラストはやはり切ない。その切なさが、7人の希望につながっていく。
不登校になってしまった7人。こころは、「学校に行かない」のではなく、「学校に行けない」。
陰湿で精神的に追い込むイジメのシーンを見ていると、不登校が唯一の生き延びる手段であることだと納得できる。
原作では、7人それぞれにバックストーリーがあったらしいが、2時間にまとめるために、こころに焦点をおいた物語になっているらしい。7人の関係性についてのミスリードが上手い。ありがちなSF設定を逆手にとっている。
逃げることは悪くない。逃げる場所を作ってあげよう。
思ってたよりウルってなっちゃいました
評判が良いので観に行きました
ファータジーな中学生の話しかと思ったら
全然、現実的な話し
違和感なく引き込まれて見入ってしまいます。
段々と見えてくる答えや伏線が後半テンポ良くまとまっていく快感と感動
最後まで文句なしでした。
小説だともっと細かいところまで書いているのかもしれないけど
大満足
後で小説も読んでみようかなぁと思ってます。
受難の子供たち。
本作の主人公たちは中学一年生から三年生と、統計的に見ても不登校の生徒数が突出して多い世代の子供たち。
小学生から中学へと上がる時期は思春期にさしかかり、また環境の変化や受験などなにかと精神的に不安定になりやすい時期でもある。
自分自身の経験でもこの時期はかなり精神的に不安定な子が多かったと記憶していて、正直人生の中で一番辛かったような気がする。何よりも小学生の頃の友人が豹変してグレたり、酷い状況になっていくのを目の当たりにして本当につらかった。彼らはそれぞれ家庭の事情などを抱えていたのだろう。
さすがに私の頃よりも不登校が社会問題化している今ではフリースクールなど子供たちの受け皿もあって、子供たちに選択の余地があることはよいことだと思う。
そもそもいじめで自殺するほどつらいのに無理して学校へ行くことに何の意味があるのか。命よりも大切なものはこの世にはない。学校へ行けないほど悩んでるのならいっそいかなくてよい。学校に行けない自分を恥じたりする必要もない。
日本の学校教育は旧態依然の代物。最近話題のギフテッドの子供たちの問題なんかを見ていても、いかに日本の学校教育が遅れているかよくわかる。
明らかに時代遅れの日本の学校教育制度をあえて選ぶ必要もないのかもしれない。本作でも経済的余裕のある家庭では海外留学なんて道もあるし。もちろん経済的に余裕のない家庭では無理だがそれでも進学を望むなら大検という道もある。
本作は家庭や学校での居場所がなく、誰にも悩みを打ち明けられない中学生たちが一つの場所に集められ、願いが叶うという部屋の鍵を探す物語。それぞれが個々の願いを待っていてそのために鍵を探すがいっこうに鍵は見つからない。
結局、鍵を見つけた主人公は仲間を救うためにその鍵を使う。しかし、その鍵で救った仲間こそがいずれ自分たちを救ってくれる存在だった。
悩みを抱えて孤立してしまうことがなにより危険だ。それこそ最悪な悲劇となってしまうことがある。自身の悩みを互いに打ち明け他人と共有しあうことでその重荷から解放され連帯意識も生まれる。
本作は悩みを抱えた少年少女がお互いの悩みを分かち合い、助け合うことで自身が救われる様を描いている。君は一人ではない、悩みがあるなら打ち明けてほしいと本作は訴えている。
学校や家庭での悩みを抱える子供たちに是非とも見てもらいたい作品。そして自分はけして一人ではないのだと知ってほしい。
意外と
面白かったです。ストーリー展開もキャラも伏線も上手く出来ていると思います。みんな同じ中学なのにまったく気づいて無いのは違和感があったので、カラクリは何となく途中でわかった感じはしました。
全体的に端折り過ぎかな
原作は既読済み。全体的にシーンを端折り過ぎ、急ぎ過ぎかな。
この映画に感動した人は是非原作を読んで欲しい。
原作の方がこころちゃんや他のキャラクターの心理描写が読んでて辛くなるくらい深く描かれてるので読んで欲しい。
綺麗な物語です
原作未読、前情報ゼロ、息子が原作は読んだことあると言うことで鑑賞。
7人の中学生がそれぞれの理由から不登校になったり親元を離れていたり。
不思議な城へ招かれた彼らが、心を通わせる相手をみつけ、時間をかけて癒しを得ていく。
孤城は海の中にそびえ立ち、7人はここには誰もこない、孤立した場だと感じている。
つまりは7人と狼さんだけの場が整えられている。
中学生という年代に焦点をあてているところがキモ。まだ親に養われ義務教育期間であり、でも学校という社会生活を送らなければならないという観念にはしばられている。
不思議な城という「子供らのための場」は実は現実世界に作成不可能ではない、フリースクールの先生も登場するし。けれど現実世界ではそこは子供も親もたぶん逃げ場と認識してしまい、まったく異世界という場だからこそ孤城が機能していくのはみていて納得。
物語的には7人いるのでそれぞれのエピソードはあっさりしている。時間が経過していくことも大事な要素なのを提示しているのに好感をもつ。予想できることもあるんだけど、こころが動いて、7人の生きる世界が動いて、クライマックスを駆け抜けていくの、よかった。泣いてしまった。映画館のほかの方もすすり泣きがきこえてきた。
ラストはまあ主人公だしね?
エンドロールは優里の歌でまた泣いた。
家に戻って確認したらポプラ社の作品。
納得。
驚きとか派手さとかはない、でも中学生や小学生にみてほしい。
人間の弱さがオブラートに包まれながらファンタジーとして描かれていた。
中学生の息子と観れたことを忘れないとおもう。
帰り道の空がみたことない色で。
夕焼けがはじまるところ、下から
青がグラデーションで3色くらい、紫から赤、桃数種類のオレンジへ。黄色くなったさきには空色がまだ残っていた。
帰宅後入場特典開封。素敵。
主人公はウザめだけど話はよくできてる
普通に面白かった。結構伏線あるし最後に納得できてきちんとした物語だった。
特に入場特典が良くできていて子どもは好きだと思う。子供から大人まで楽しめる物語はなかなか無い。良作だった👍 真実はいつもひとつ‼️
2022年、観納めに
原作も読んでないし、あまり期待せずに観に行ったのですが…。
心に刺さりました。
辻村深月さんの他の小説も読みたくなりました。
今年の映画の見納めにピッタリな映画になりました。
もう一度観たい!
人と人との繋がり
人との繋がり
それは楽しいことも嫌なことも伴う。
そんな中で自分は他の人に何をしてあげられるだろう。
こころの中の苦しさに気がついてあげられるだろうか。
人の繋がりの温かさ、残酷さを認識させられると共に
自分の他人への接し方を考えさせられる作品だった。
自分も誰かにこの人がいて良かったと思われるように
なりたいと思わせてくれた。
優しさ溢れるストーリー
原作の大ファンです。「かがみの孤城」は、仲間との絆を頼りにつらい経験を乗り越える成長物語です。映画化されると知って少し不安になりましたが映画を観て不安が消え去りました。小説を映画化するとなると所々カットされてしまいますが、本作では原作を忠実に再現していました。主人公が涙を流すシーンは感動しました。涙なしでは観られないステキなストーリーです。全ての人におすすめできる映画です。私の一番好きな映画です。おすすめ!!
ちょっとあなどってた
予告編から、みんな学校に行っていない子たちという事は分かっていた。
子供にとって学校は、世界の大部分を占める場所。行かないんじゃなく行けない、でも親を想って理由を言えないのを見るのは、なかなか辛いものがあった。
中盤あたりで予想外の展開があり、7人の微妙な噛み合わなさの違和感はなんだろうと考え、後半でそれぞれ抱える問題が分かり、そして物語の軸が判明したあたりは、切なさでいっぱい。
きっと実写だったら観てられないと思う、アニメで良かった。
『アクセルワールド』ファンとしては、春雪にフォルムが近いウレシノに肩入れしてしまった。
色んなところに意志を感じられて、泣けた
原作は読んでおりません。だから、このアニメがどこまで原作に忠実なのか分かりませんが、アニメならではの分かりやすさと純朴さが大きな感動を生んでいた気がしました。
確かに、設定や秘められたら事柄の重要性は大きいもので、内容を知って見たりネタバレされたりすると面白みが相当そがれる気がしますが、映画を見れば早い段階で設定とか隠されている事柄が何となく想像できてしまうくらい分かりやすいので、決して謎解きだけの作品ではないと感じました。その設定から紡ぎ出される様々な物語を存分に楽しむような作品だと思えたので、原作を読んでいたとしても、はたまたネタバレされて不満に思いながらの観賞だとしても、かなり感情が高ぶるのではないでしょうか。
そう言いつつも、アニメーションとか絵の質はそれほどでも・・・と正直・・・。しかし、CVの演出などをみても内容やストーリーを非常に大切にしている意志を何となく感じたり、あまり・・・と思ってしまった絵ではあるけれど、とにかくあらゆる話の絡み合いを分かりやすく伝えること重視という意志みたいなものを感じたりと、とにかく物語の中にある心をゆさぶる部分を大事に大事にという意志の集合体みたいなものを感じとることができました。
絵はあまり・・・と言ってしまいましたが、最後の最後まで創意工夫をこらした絵による演出は非常に素晴らしいものがありました。
めっちゃ感動した作品です。
原作既読者にはイマイチ
皆さんの評価がとても高かったので映画館に行きました。
確かに悪くはなかったと思います。
ただ…原作はもっと深みがあった…特にみんなが抱えてる事情が明らかになるシーンとか…。
なので、私としては正直期待外れでした。
原作の衝撃が強すぎただけかもしれませんが…。
思ったより良き! 孤城を通して成長する
最初のシーン、引きこもり?の少女たちが出会い、絆を育んでいく、、、。見ていて和むし良きでした!
中盤以降は、鍵や願いの話。
一人一人の想いのために、鍵を探していく、、、。
ラストまでは、結構怒涛な感じで最後のみんなの出来事を知るところはうるっと来てた。
リセットしてからアキを見て、心にくるものがあったし冒頭のシーンに戻るところはかなり熱い。
しっかり見た上でもう一度見たいなと思えた。
徹頭徹尾ストーリーがしっかりしていて、最後のところではグッと来るものがある。
とても辛くなるとこや、疑問点もあったけれど、綺麗に纏まっていてすごく良き!!
特典のアフターストーリー?は感動ものです。
エンディング後少しでもストーリーあったらもっと良かったなぁ、、、
優しく、強く。
冒頭の数分で主人公の少女の置かれている状況が理解できる、タイトルが出てからの数分で物語の世界に引き込まれてしまった。
映画化のニュースがあった時から楽しみにしていた。
予告を観てちょっと合わないかなと思った。
オオカミ様の声を芦田愛菜先生が演じているのを知った。芦田愛菜先生の声が聞けるだけでもいいなと思って観に行った。
思い切って観に行って良かった。
優しい物語、優しい画、優しい音楽。このタッチでないとだめだったんだな。
後半、優しいだけの物語ではなかった。
怒涛の盛り上がり、音楽も。泣いた。
優しくあれ、強くなれ。
この映画を必要とする多くの人に届きますように。
芦田愛菜って天才だな。
主人公の少女を演じた當真あみをはじめ、俳優さんたちはみんな才能に溢れているな。
原監督は優しい人なんだろうな。
いい映画だったな。
一年の締めくくりにこの映画を観ることができて幸せだったな。
原作を読んだ方には
私は原作は読みました。私の好きな本だったので映画化されると聞いた時から見ようと決めていました。見る前から結構原作を削り取られるとは分かってはいましたが削る部分としてはいいとは思いました。ただそれぞれの墓標からこころがみんなの記憶を見るシーンは原作を読んでいないと少し理解しづらいかなと思います。アキに関しては学校ではどんな感じなのかということは説明されませんでした。この小説の1番泣けるところはこころがアキを助けるところです。なのでアキがどんなところで消えたいと願ったのか、なぜルールを破ったのかそこをはっきり描写するべきだったかなと思います。ここまで批判的な意見を書いてきましたがあの長い小説をここまでまとめられているのはとても素晴らしいです。ただ原作を読んだ方には少し足りなさを感じる映画かもしれません。まあ某探偵漫画のセリフをその声優さんが言っていたりしていて面白さもあったと思います。
ノーマークだったけど、、、超感動、めっちゃ良作!!
評価サイトの口コミが良かったので
なんとなく観にいったら、
観れて本当に良かったと思える作品!
最後は、涙がつら〜っと流れてました。。
2022年の心の汚れがキレイに流してくれる
年の瀬に最高の映画でございました!!
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