かがみの孤城のレビュー・感想・評価
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沢山の人に見てほしい
原作への愛情を深く感じる。
大好きな辻村深月先生の作品の中でも最高傑作だと思っている「かがみの孤城」がアニメ映画になると聞いた時、嬉しかったんだけど大好きゆえに不安もありました。
ただ、監督が原恵一さん、製作がA-1Picturesさんと聞いて流石の布陣だとは思いました。(いい方向にいけば…)
結果はいい方向にいきましたね!
しかも、かなり!!
まさにキャラクターたちの心情描写がとにかく丁寧で、ちゃんと、こころがアキが、オオカミさまがそこにはいました。
こころのお母さんも、喜多嶋先生もみんな
いました。(麻生久美子さんも宮崎あおいさん
もさすがの存在感でした)
あの長いお話を一本の映画にまとめて、ここまでに昇華させた原監督はやはりさすがですし、ついていった製作陣も凄いと思います。
ご苦労様でした。
よい作品をありがとうございました。
確かに他の大ヒットアニメに比べれば、地味かもしれません。
でもね、最初から最後までキャラクターに寄り添った丁寧な演出で原作への愛情を強く感じます。みな、そこに生きています。
城の床に反射するキャラの動きを描き込むなんてこだわり、原監督じゃなきゃやらんですよね😊
確かにこの映画には心に響く何かがあります。
まちがいなくあります。
これからの未来を生き抜く、君たち、
悩み大き若者にこそ観て欲しい。
きっと気持ちを楽にしてくれる何かが
確かにあるから。
ぜひ、この映画を見てください。
きっと幸せな気持ちになれるはずです。
大人だって、自己反省含めて何かが変わるはず。優しい気持ちになれるはず。
彼らをささえられるのは、理解できる僕らだけです。
素敵な素敵な原作が、この映画のおかげで、もっともっと多くの人に読まれることを祈ってます。
ロングランを希望します😊
ぜひみんなで見に行きましょう!
もちろん、僕もまた観に行きます。
やばい、いつの間にか、5時を余裕でまわってるー!!
うちのオオカミさまが吠えまくっとるー🤣許してえー。
“利己的な遺伝子”のプログラム
今年最後にもう一本位劇場で観たいと思い選んだのが本作。
漫画が原作のアニメだと思っていたら、本屋大賞に選ばれた小説のアニメ化という事で、原作者が映画ではアニメ化して欲しいとの要望があったらしい。
予告編からファンタジーであり思春期の少年少女の物語というのは分かっていたので、七十近い年寄りが観るのもどうかと思ったのだが、丁度読んでいる本と内容的に少しリンクするのでないかという興味から鑑賞しました。
それは私の贔屓インフルエンサーの岡田斗司夫氏が盛んに読め読めと推薦している橘玲著の『バカと無知』という本で(まだ読んでいる最中なのですが)、内容は人間社会の問題が何故起こるのか?の種明かし的なものでした。今回はその本と本作にどの様な繋がりがあるのか?を頭の中で整理したくなりました。
本作では思春期の中学生の心の問題が設定として横たわっているのですが、この問題って結局のところ人間社会全体の問題と変わらないという気がしたので、その確認のために観ておきたかったのです。
なので、今回は『バカと無知』と『かがみの孤城』両方の感想になると思います。
『バカと~』の最初の章で「生物は進化の過程で生存と生殖を最適化するように“設計”されてきた」「このきびしい競争“自然淘汰”に勝ち残る進化論では“利己的な遺伝子”のプログラムが生得的に埋め込まれている」とある。
これだけでこの本の概要は大体分かると思うのだが、人間にはバカ・普通・優秀と能力差は確実にあり、その分布は大体ベル状の曲線であるのだが、全ての人間に上記のプログラムは働いているため、社会に問題が絶えないのであり、イジメ・仲間外れ・誹謗中傷・ハラスメントなどの類も、確実にそのプログラムが正常に働いてるからこそ起きる問題であって、なのでそれは子供社会だけの問題では当然ないという事が言えます。
『バカと~』はまだ途中なので結論がどうなっているのか分かりませんが、本作の方は避けては通れない人間社会の只中で、深く傷つかず上手に生きる為の模索であり提示だったと思います。
大人は決して子供だけの問題として捉えず、子供はこの不幸が自分だけの問題だと捉えず、助けを求められる人も周りには必ずいる事を忘れなければ(絶望さえしなければ)何処かに解決の糸口はある筈だというのが、本作のメッセージだったように思います。
もっと話題になっていいと思う
時間があったので観ましたが、観てよかったです。
いじめや不登校、家族の問題などなかなか重いテーマが入っていますが、真摯に向き合い、乗り越えていく姿は見ていてとても気持ちが良かったです。
作中、嫌な人物も出てきますが、ほとんどの人が優しく温かい気持ちを持っていることも良かったです。
また特典のカードは視聴後に開けるように書かれていましたが、中身を見るとなるほど〜と思いました。
おすすめです。
ココロに寄り添う素敵な物語
良い作品でも★5つつけるのはためらうのですが、本作はためらいなく5つ
かつて学校で深く心に傷を受けた息子を伴って鑑賞しました
テーマ的に逆にココロの傷をさわるだけではないか?と心配をしていたのですが
本作はそういったものと正面から向かい合う勇気と乗り越えて浄化される物語が融合し、本当に心が洗われました
しかし、単にお涙をいただく共感だけではなく
謎に満ちたセカイにはられた緻密な伏線が親しみ深い物語のメタファーに昇華される後半は、ストーリーテリングとしても秀逸でした
見終わったあとに息子が清々しく、いいお話だったと笑うのを見て、当事者でも痛々しくない、ココロに寄り添ったお話だったのだなぁと感慨にふけりました
派手なスペクタクルのない小さなまちのちいさなお話ですが
今年最高傑作だと思います、ぜひご鑑賞を
原作好きの方がやや辛い点数をつけてらっしゃいますが、2時間足らずで語られる映像なので、ご容赦を
原作を読んでみたくなりました
最後に俯瞰される世界に驚かされる中学生版『ブレックファスト・クラブ』
同級生によるいじめが原因で学校に行けなくなった中学1年生のこころは5月のある日突然不思議な光を放ち始めた自室の鏡に吸い込まれて小さな孤島に建つ小さな城に辿り着く。そこにいたのは狼のお面を被った少女“オオカミさま”と6人の子供たち、アキ、スバル、リオン、フウカ、マサムネ、ウレシノ。オオカミさまは7人が選ばれた存在であり、城に隠された鍵を見つけることができた者のどんな願いでも叶えると告げる。城へは毎日来ることが出来るが午後5時には城を出なければいけない。期限は来年の3月末。7人は城に通ううちに学年が違うものの全員中学生であり、それぞれに深刻な問題を抱えていることを知り、そして彼らにとって城がかけがえのない場所になっていく。
まずいじめの描写が非常にリアルであることに驚かされます。穏やかな表情のキャラクターが突然辛辣なセリフを吐いたり不穏な行動に走ったりするのは強烈なインパクト。特にこころを追い込むことになる同級生の真田、担任の伊田先生の異様な存在感はホラー映画的とも言えます。7人が孤立することになる理由もまたしっかり描写されているので、自身の小学生時代のいじめ体験が想起され劇中で浮かび上がる無間地獄の凄惨さに身震いしました。7人は仲間たちが何を抱えているかを察するがお互いに決して深入りせず、それがゆえに7人の間にある微妙な違和感に気付かないことが物語のフックになっていて、ありきたりなファンタジーかと思いきや過去と未来を行き交うSF要素も効果的に取り込んだスリリングなジュブナイルになっています。
リオンだけがいじめに遭っていない、ハワイにいるリオン以外の6人が現実世界で会うことが出来ない、といった断片が導く展開やオオカミさまの正体などは途中で読めてしまいますが、いじめという辛辣なテーマを克明に描きながらも人間の醜さではなく逞しさに焦点を当てたドラマは途方なく優しく、最後の最後で俯瞰される世界の意外な構造にしっかり驚かされ、それゆえに大いに泣きました。
どのキャラクターも魅力的ですが、個人的には凄惨ないじめの連鎖の中で自分の立ち位置を弁えている同級生東条萌の存在が光って見えました。
つまるところ、これっていじめられっ子達が城に呼び出される中学生版『ブレックファスト・クラブ』。城はすなわち休日の図書室、オオカミさまはヴァーノン先生。これほどあからさまなリスペクトはディーン・イズラライト監督の『パワーレンジャー』以来、実に素晴らしい青春映画でした。
「主題歌いい」
逃げることは悪くない
ラスト近くなって、かがみの孤城の成り立ちとオオカミ様の正体が鈍感な自分でも気づくようにストーリー的にも視覚的にも大きく仄めかされる。心の準備はできたとはいえ、ラストはやはり切ない。その切なさが、7人の希望につながっていく。
不登校になってしまった7人。こころは、「学校に行かない」のではなく、「学校に行けない」。
陰湿で精神的に追い込むイジメのシーンを見ていると、不登校が唯一の生き延びる手段であることだと納得できる。
原作では、7人それぞれにバックストーリーがあったらしいが、2時間にまとめるために、こころに焦点をおいた物語になっているらしい。7人の関係性についてのミスリードが上手い。ありがちなSF設定を逆手にとっている。
逃げることは悪くない。逃げる場所を作ってあげよう。
思ってたよりウルってなっちゃいました
受難の子供たち。
本作の主人公たちは中学一年生から三年生と、統計的に見ても不登校の生徒数が突出して多い世代の子供たち。
小学生から中学へと上がる時期は思春期にさしかかり、また環境の変化や受験などなにかと精神的に不安定になりやすい時期でもある。
自分自身の経験でもこの時期はかなり精神的に不安定な子が多かったと記憶していて、正直人生の中で一番辛かったような気がする。何よりも小学生の頃の友人が豹変してグレたり、酷い状況になっていくのを目の当たりにして本当につらかった。彼らはそれぞれ家庭の事情などを抱えていたのだろう。
さすがに私の頃よりも不登校が社会問題化している今ではフリースクールなど子供たちの受け皿もあって、子供たちに選択の余地があることはよいことだと思う。
そもそもいじめで自殺するほどつらいのに無理して学校へ行くことに何の意味があるのか。命よりも大切なものはこの世にはない。学校へ行けないほど悩んでるのならいっそいかなくてよい。学校に行けない自分を恥じたりする必要もない。
日本の学校教育は旧態依然の代物。最近話題のギフテッドの子供たちの問題なんかを見ていても、いかに日本の学校教育が遅れているかよくわかる。
明らかに時代遅れの日本の学校教育制度をあえて選ぶ必要もないのかもしれない。本作でも経済的余裕のある家庭では海外留学なんて道もあるし。もちろん経済的に余裕のない家庭では無理だがそれでも進学を望むなら大検という道もある。
本作は家庭や学校での居場所がなく、誰にも悩みを打ち明けられない中学生たちが一つの場所に集められ、願いが叶うという部屋の鍵を探す物語。それぞれが個々の願いを待っていてそのために鍵を探すがいっこうに鍵は見つからない。
結局、鍵を見つけた主人公は仲間を救うためにその鍵を使う。しかし、その鍵で救った仲間こそがいずれ自分たちを救ってくれる存在だった。
悩みを抱えて孤立してしまうことがなにより危険だ。それこそ最悪な悲劇となってしまうことがある。自身の悩みを互いに打ち明け他人と共有しあうことでその重荷から解放され連帯意識も生まれる。
本作は悩みを抱えた少年少女がお互いの悩みを分かち合い、助け合うことで自身が救われる様を描いている。君は一人ではない、悩みがあるなら打ち明けてほしいと本作は訴えている。
学校や家庭での悩みを抱える子供たちに是非とも見てもらいたい作品。そして自分はけして一人ではないのだと知ってほしい。
意外と
面白かったです。ストーリー展開もキャラも伏線も上手く出来ていると思います。みんな同じ中学なのにまったく気づいて無いのは違和感があったので、カラクリは何となく途中でわかった感じはしました。
全体的に端折り過ぎかな
綺麗な物語です
原作未読、前情報ゼロ、息子が原作は読んだことあると言うことで鑑賞。
7人の中学生がそれぞれの理由から不登校になったり親元を離れていたり。
不思議な城へ招かれた彼らが、心を通わせる相手をみつけ、時間をかけて癒しを得ていく。
孤城は海の中にそびえ立ち、7人はここには誰もこない、孤立した場だと感じている。
つまりは7人と狼さんだけの場が整えられている。
中学生という年代に焦点をあてているところがキモ。まだ親に養われ義務教育期間であり、でも学校という社会生活を送らなければならないという観念にはしばられている。
不思議な城という「子供らのための場」は実は現実世界に作成不可能ではない、フリースクールの先生も登場するし。けれど現実世界ではそこは子供も親もたぶん逃げ場と認識してしまい、まったく異世界という場だからこそ孤城が機能していくのはみていて納得。
物語的には7人いるのでそれぞれのエピソードはあっさりしている。時間が経過していくことも大事な要素なのを提示しているのに好感をもつ。予想できることもあるんだけど、こころが動いて、7人の生きる世界が動いて、クライマックスを駆け抜けていくの、よかった。泣いてしまった。映画館のほかの方もすすり泣きがきこえてきた。
ラストはまあ主人公だしね?
エンドロールは優里の歌でまた泣いた。
家に戻って確認したらポプラ社の作品。
納得。
驚きとか派手さとかはない、でも中学生や小学生にみてほしい。
人間の弱さがオブラートに包まれながらファンタジーとして描かれていた。
中学生の息子と観れたことを忘れないとおもう。
帰り道の空がみたことない色で。
夕焼けがはじまるところ、下から
青がグラデーションで3色くらい、紫から赤、桃数種類のオレンジへ。黄色くなったさきには空色がまだ残っていた。
帰宅後入場特典開封。素敵。
主人公はウザめだけど話はよくできてる
人と人との繋がり
優しさ溢れるストーリー
原作の大ファンです。「かがみの孤城」は、仲間との絆を頼りにつらい経験を乗り越える成長物語です。映画化されると知って少し不安になりましたが映画を観て不安が消え去りました。小説を映画化するとなると所々カットされてしまいますが、本作では原作を忠実に再現していました。主人公が涙を流すシーンは感動しました。涙なしでは観られないステキなストーリーです。全ての人におすすめできる映画です。私の一番好きな映画です。おすすめ!!
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