「いろいろと不自然だけどぼちぼち」かがみの孤城 丑さんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろと不自然だけどぼちぼち
まず皆が顔合わせする場面、引きこもり設定なら絶対誰かパジャマでしょ、違うにしても上下スウェットとかそんなんだわ、みんなオシャレがすぎる。冒頭のベッドのデカさも相まって不安が先行する。
自己紹介も名前だけとか名字だけとか、現実世界なら誰かはフルネームで言うよ。ついでに嬉野ってそんなに珍しい名字かな?名字としては珍しいのかもしれないけど少なくとも単語としての珍しさはないから初対面から突っ込むほどではない。
んでゲーム機を持ち込んで古い人間にやらせておきながら時代が異なっているということに最後まで気付かないなんてあり得ないでしょう。オチがこれだからあえてその話題に触れずにきたって感じがしてすごく気味悪い空間に思えた。だってあれだけ仲良くなったのに現実世界の話を一切しないなんてことないでしょ?昨日のテレビ見ただの番号交換しようだの、絶対に気付ける要素があるのにそれをあえてスルーし続けるって展開として卑怯でしょ。少なくともゲーム機を持ち込むべきではなかった。
んで嬉野の気が多い設定はなんだったん?運命を演出したいなら一目惚れで最初から風歌に行きなさいよ、気が変わった理由はなんなのよ、不要な設定だわ。
とかまあ書ききれないほど不自然なシーン満載で全然没頭出来なかったけど、見てる間は普通に楽しめました。世間の評価の高さに驚くけどボチボチ面白かったです。
原作では、もう少し早く子供達は時間軸のずれに気付きます。ゲームもそうですし、会話の中で、同じ先生の話をしているのに、若い女の先生と言ったりおばあちゃんと言ったりのズレで、あれれ?となるのです。しかし映画では最後の最後まで引き伸ばしました。つまりこの点は脚本や演出や監督のミスです。