「時系列が少し分かりにくかった」かがみの孤城 リボンさんの映画レビュー(感想・評価)
時系列が少し分かりにくかった
公開からだいぶ経ちましたが、せっかくなので見てみました。
同じ中学だけど現実世界のほうでは「1年生に○○君という生徒はいませんよ?」と保健室の先生が言った時点で、あぁ年代がバラバラだから中学生どうしとしては再会出来ないパターンか、と分かりましたが、
いかんせん中学生が7人もいたため、最後に自分達の生きてる年を書き並べても、アキちゃんが年上だったかどうかまで思い出せず(泣)。
カウンセラーの先生が同じアキちゃんだったとして、いつも同じ20代後半くらいに見えてしまって、あれ?ほとんどの生徒と関わってるけど年齢描写はあの若い感じで合ってるんだっけ??と少々混乱。。
アキちゃんがカウンセラーの先生だったと分かるところが感動ポイントの1つなのに感動しきれず残念。まぁ二人ともストロベリーティーが好きな時点でヒントあったんですけど、アキちゃんもこの先生のカウンセリング受けたのかな?と思ってました(汗)
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あとどうやら少女時代に亡くなった女のコが弟を想ってあの城の世界を作ったのは分かったんですが、瀕死の患者なら誰でもああいった世界を創れるものなのか?あの少女はどんな経緯であの城を創れたのか、どうやって年代違うけど不登校に悩む同じ中学の生徒達を探す能力が身についたのか??など、
オオカミの仮面の女のコについて、「病床で神様にお願いしたら誰でもあんな城が創れるというのか??」という根本的な世界構築上の疑問が湧いてしまい。。多分弟を想う早死にしてしまった姉の美しい姉弟愛にも感動するポイントだと思うんですが、
城を創った経緯が描かれてなかったので疑問が多く、感動しきれなくてやっぱりちょっと残念でした。
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でも今何かに悩み、不登校の子どもの達や、そのことでどうしたらいいんだろうと悩む親達にはある程度刺さると思います。本人のせいじゃなくても周りの人間関係と何か噛み合わなくなってしまうことはある。
近所のすぐまた引っ越ししてしまう少女みたいに「馬鹿みたいよね、たかが学校内のことなのに」と、イジメ集団さえ見下すというか、冷めた目で俯瞰で状況を把握し「次こそちゃんと対応するわ、ああいうくだらない連中には」と、強くいられればいいんですけど、
なかなか全員はあの少女のように最初から強くはいられないはず。でも、次こそは!というきっかけになれたら一筋の光になるし、
生き方も、フリースクール含め選択肢は本当は幾つかあるので、どうか生きづらさに悩んでる子ども達には、なんとか生きぬいてほしいと思いました。
もしかしたら大人も仕事上のストレスなどは多かれ少なかれ誰でもあるだろうし、そういう意味では小中高校生あたりだけでなく、大人も見てもいいんだろうなと思いました。
本編最後に、その後の皆の様子がスペシャルムービーとして付けられていて、誰と誰が出会えたとかが分かって良かったです!