劇場公開日 2022年12月23日

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「過去の弱い経験が相手を助ける強い武器に変わります。」かがみの孤城 やんやんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0過去の弱い経験が相手を助ける強い武器に変わります。

2022年12月29日
PCから投稿

イジメが社会的な課題になっており、両親がどのように支えればいいのかが難しく課題であると思います。もしかしたら、エスカレードするかもしれない。親に心配されたくない子の思いが強く、ちゃんと伝えていないことが多いです。家族との生き方、社会でこのような場面を見たときに、傍観者になるのか、勇気があるヒーローになるか、ターゲットにされるのが怖くて一緒に加勢していくのか。考えさせられる映画でした。一人一人に長所と短所があり、長所は嫉妬されることが多く、エスカレードするとイジメに発展することもあります。認めてくれる暖かい場所は壁にぶつかったとき、辛いときに大きな支えになります。しかし、認めてくれる場所は自ら行動がなければ見つかりません。自分の思いを口で伝えることはとても大切です。伝えることに勇気は必要ですが、言葉で相手を動かすことができます。言葉を通しても伝わらない場合はまた別の方法を考えればいいです。主人公のこころは最初自分の思いを母に伝えることはできませんでした。しかし、かがみの孤城での生活を通して、母に伝えることができました。母が一番の味方になり、一緒に戦ってくれるようになりました。一度創られた環境は変えることは難しい、しかし、新しい環境で再スタートすることができます。新しい環境で再スタートすることを恐れずに、必ずどこか認めてくれる場所があると思います。かがみの孤城で仲間との生活を通して、こころは大きく成長し、現実世界で母と喜多嶋先生と一緒に戦うができるようになりました。助けたら、今度は助ける番に回る信頼関係が素敵でした。製作チームが何を伝えたいかしっかり伝えられた作品でした。エンドロール後の原監督のメッセージがまた、いいチームであったことが伝わります。

やんやん