「劇場でボロ泣き、MyFavo劇場作品No1」かがみの孤城 MP0さんの映画レビュー(感想・評価)
劇場でボロ泣き、MyFavo劇場作品No1
原作未読勢ですが、劇場での予告や駅などでの広告を見かけ、製作陣の充実から間違いなく今年最大の傑作になると確信していました。
自分の中では2022年No1どころか、年代を飛び越え好きな映画ランキングを入れ替えなければいけません。(もちろん1位)
鑑賞後、原作者の辻村深月先生が同世代だと知って色々と納得。
上映中に何度も頬を涙が濡らしてくれました。
中学生という人間関係、進路、趣味や嗜好、家族との関係がとても難しい年頃。
原作は未読ですが、主人公たちの会話から推理小説がある程度好きな人なら物語の展開も予想通り。何処で泣かせに来るかも予想通り。
分かっていても、それでも心の琴線に優しく触れるのは製作陣の原作に対するリスペクトと、丁寧な作品作りと向き合うA-1Picturesの社風との相乗効果だと思います。
あの花でお馴染みの可愛くて優しいタッチのキャラクター、音響のリアリティ、作品世界に観る人が入り込んだような背景描写、登場人物の心の揺れを反映した音楽の美しい響き。
まだ観ていない人には是非、没入感の高い大画面と良い音響の中でエンドロールまで余韻に浸って欲しいです。
制作に関わった方々へ感謝。本当に素晴らしい作品をありがとうございます。
素晴らしい作品ですよね👍
ともすればイジメられた経験を思い出すデリケートな作品でもある訳ですが、思春期のいじめに悩んでいる子たちだけでなく、それを耐えて大人になった人たちにも「頑張ったね」と言っているような気がします。
思春期にスポットを当ててジュブナイルを映画化してきた監督の、確信的な思想が見える作品だったと思います。
劇場上映は逃してしまったけれど、いいものを見れました。