「素晴らしい! 心洗われる"救い"の物語」かがみの孤城 Jettさんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい! 心洗われる"救い"の物語
観た後 清々しい気分になれる良い作品です
不登校になって学校に行けなくなってしまった中学生達が、人智を超えた大いなる力によって心救われる壮大な物語
オープニングからぐいぐい引き込まれ、一時も中だるみせず感動のエンディングまで突っ走るストーリーテリングは辻村深月さんの傑作小説をベースに名匠・原恵一監督が映像化した、一流の才能による賜物、さすがです
いじめ、虐待、ハラスメントの描写はリアルでえげつない部分もありますが、重軽度を含めると多くの若年層が直面する実際に起きている事、みんなそこから目をそむけてはいけない
本作の主人公達には「そんな辛い思いするぐらいなら無理に学校なんて行かなくていいんだよ」って言ってあげたいし、その時期を経験してきた年長者は若年層のSOSをしっかり受け取って救いの手を差しのべないといけない
と、優しい気持ちになると共に襟をたださないとな、といろいろ考えさせられる作品でした
あと、全編に渡って音楽が良かったし、エンディングに流れる主題歌、優里さんの「メリーゴーランド」が心に染み渡り、最後の最後まで心地のいい時間を過ごせました
そして最後に
なんと言っても本作のキーエレメントは芦田愛菜さんの演じるキャラクター"オオカミさま"、声のトーン、張り方や立ち振舞いがキャラクターにマッチしていて完璧、すごい存在感でした
「善処する」、目頭が熱くなり鳥肌が立ちました
老若男女問わず、たくさんの人にオススメの名作です
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