「【”苛め、様々なトラウマを乗り越えろ!”孤城に集められた7人の若者達の悩みや関係性が徐々に明らかになって来る中後半のプロセスに引き込まれる作品。哀しく切なくも、希望溢れるラストは心に沁みます・・。】」かがみの孤城 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”苛め、様々なトラウマを乗り越えろ!”孤城に集められた7人の若者達の悩みや関係性が徐々に明らかになって来る中後半のプロセスに引き込まれる作品。哀しく切なくも、希望溢れるラストは心に沁みます・・。】
ー 序盤は、こころが同級生から謂れなき苛めを受け、学校に行けなくなっているシーンが続き、心重く鑑賞。だが、後半にかけて、ドンドン巧みな物語構成に引き込まれて行く。-
◆感想(原作を読んでいるが、当たり前だが、映画の感想を記す。)
ー 随所で明らかになる、物語構成の巧みさ。ー
・集められた7人は、劇中にもあるように”パラレルワールドから・・、”と思わせての7年の時間軸を経て集められたという設定。
・グリム童話の「狼と7匹の子山羊」との関連性。
- こころが、唯一の友人の家に掛かっていたグリム童話の絵を見ながら”×”を見つけて行き、”鍵”に辿り着くシーンは、秀逸である。-
・7人の若者が、夫々苛めやセクハラ、過剰な親からのプレッシャーなどトラウマを抱えている点を、最後半7人の関係性を時系列で表す事で、彼らが時空を越えて繋がって行く姿。
- 特に、1991年に中3だったアキが大人になって、苛められている人のカウンセラーになって居る姿は、心に沁みたなあ。
こころが一番頼りにしていた人が、彼女が必死になって”鍵”を探し、蘇らせた人であったのであるから・・。
そして、彼女はその後年を取ってもカウンセラーを続け、苛めに会っている仲間に寄り添い、癒しているのである。-
・オオカミさまの本当の姿が明らかになるシーンは、とても沁みる。
- 7年刻みの中で、唯一空白の年。そして、リオンが皆が鏡を通って戻った後に一人残り、オオカミさまに掛けた”亡き姉への言葉と願い”。
そして、その答えは、”善処しよう・・”。
病床のドールハウス、幼きリオンがその中に置いたオルゴール。-
<今作は、かがみの孤城で心を通わせた男女7人の、苛めやトラウマを乗り越えて行く再生の物語であり、時空を越えて人と人とが助け合う物語でもある。
物語構成の秀逸さも、とても効果的な良き作品でもある。>
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
涙もろさは負けちゃいません!
SF展開について予想はできたのに泣けました。何しろ劇場での観客は俺一人。泣く準備も万端でした~
コメントありがとうございます。
私は原作未読でしたが、原監督ということもあり、またアバター二回目鑑賞のついでで見てきました。
確かに絵柄が苦手な感じなのと周りの客層を見てこっぱずかしい思いもしましたが、作品終盤では涙が頬をつたっておりました。年齢的に涙もろくなってどうしようもないです(笑)。