アイ・アム まきもとのレビュー・感想・評価
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ラストの展開で気分を台無しにされた
阿部サダヲさん主演、水田伸生 監督、そしてあの予告編だったのでコメディ路線と思いきや、かなりシリアスな作品です
いろんな事をぶっ混み過ぎて、しっかり回収・完結できず、中途半端になっている印象が否めません
阿部サダヲさん演じる主人公のマキモトは発達障害?それともただただ変わっているだけ?
そして彼がなぜあんな執拗に孤独死で亡くなった人々に気持ちを寄せるのか?寄せる様になったのか?
「おみおくり係」の存在を全否定し廃止を迫る市役所の新任局長とマキモトを守りきれない上司、何の理解もなくただシビアなだけで無意味に出てくるキャラが不快
マキモトの自宅から見える住宅の一室に住んでいたのが宇崎竜童さん演じる蕪木の部屋?どういうこと?
蕪木の死で関わる前からあの部屋を意識していたのはどういうこと?
最後の仕事となった蕪木の葬式のため、身内を探す旅に出るくだり
その先での國村隼さん、宮沢りえさん、満島ひかりさん演じる身内や友人達との出逢い、とストーリー展開やキャスティングが完璧なのに、ものすごく消化不良で後味が悪いのはなんだろう?
やっぱりマキモトを殺しちゃう展開だからかな?
マキモトが死ぬ展開 要りますかね?
せっかく雰囲気のある佳作なのに、すべて台無しにして終わるこのエンディングが全く理解できず嫌いです
どう考えてもラストの辻褄が合わない
これ説明出来る方がいらっしゃったら是非、コメントいただきたいのですが、最後どうなっちゃってるんですか?
私はラストで牧本さんが遭遇した悲劇以降の脚本の流れがどう考えても辻褄が合わないのですが。
・蕪木さんの葬儀を牧本さんが主に取り計らったとするなら、皆、牧本さんの不在になぜ無関心なのか。特に塔子さんは、葬儀の後に話たいっていってたのに。
・牧本さんは身寄りが無いようなイメージでしたが、仮にも市役所に在籍する人間。彼の最期になぜ役所の人間や一部を除く関係者は知らんぷりなのか。孤独死と同等ってわけじゃなかろう。
最後の最後で???が並び、感動的なシーンがそうでなくなりました。
ラストにショック
予告編で、牧本さんの変わり者ぶりが強調されていたので、そんな牧本さんの特徴を面白おかしく扱う映画かなと予測していました。
しかし、実際には孤独死を扱い、まきもとさんは亡くなった方の遺族を探したり自腹でお葬式をしてあげたりしているとても優しい人なのです。
そんな牧本さんにどんどん気持ちは肩入れしていきます。
そして、牧本さんの念願かなって、関係者に見送られてのお葬式、お墓、本当に良かったと思える直前にまさかの展開があり、ショックでした。
亡くなった方が牧本さんに感謝する演出は大有りですが、わざわざ死なせなくても。。と違和感が。それ以外は良かったです。
自分の信念に忠実であろうとする不器用な生き方が胸に迫る
主人公の牧本は、孤独に死んでいった人達の遺族を捜し回ったり、私費で葬式を出したりしているが、それは、決して「誰かに感謝されよう」としてしていることではない。
最後の案件には、自分の墓を譲るほどのめり込むが、それは、「人に好かれよう」とはしなかったという蕪木という人物に、自分と同じ生き方を感じ取ったからではないだろうか?
しかし、蕪木の葬式には、彼を偲ぶ多くの人々が集まり、牧本の遺骨には、彼に弔ってもらった多くの故人が手を合わせるのである。
基本的には軽いタッチのコメディではあるが、ラストでは、自分の価値観や信念を大切にするあまり、社会にうまく適合できず、不器用にしか生きられなかった人間の、悲しくも筋の通った人生が胸に迫り、熱いものが込み上げてきた。
それにしても、これからの時代、「おみおくり係」のような仕事は、益々必要になっていくはずで、それを廃止するというストーリーには、現実味が感じられなかった。話としては、部署の「廃止」ではなく、牧本個人の「人事異動」にした方がよかったのではないだろうか?
分かりやすいのかわかりにくいのか妙に判断が分かれる…(採点内容でネタバレ含む)
今年286本目(合計561本目/今月(2022年9月度)29本目)。
金曜日はこちらの映画をチョイスしました。
他の方も書かれている通り、孤独死を担当する「おみおくり課」を舞台に一人の職員の奮闘を描く映画です。
ストーリーとしては(表立って)難しい話が出てこないので理解はしやすいですが、かといって中高生の子がみるのも想定はされていないと思います。
他の方と同じ感想を書いても仕方がないし、この映画は「特異な論点」が多いので早速採点いきましょう。
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(減点0.6/日本の法律と乖離している)
この映画は紹介にもあるように、もとはイギリス・イタリアのちょっと前の映画を日本風にリメイクしたものです。リメイクですから、多少は日本風にしているはずですが(登場人物の名前がイタリア人風だったら変)、基本的には原作にそっているはずです。
しかしここは日本だし映画の舞台も日本にうつっている以上、日本の法律が当然適用されます。論点は2つあります。
▼ 身寄りのない人の火葬・埋葬について
これは「墓地埋葬に関する法律」に定めがあり、さらにはなんと明治32年の「行旅病人及行旅死亡人取扱法」という法律(この当時なので漢文風の法律。ただし現在でも有効)を参照している事項です。
この映画のように「身寄りのない人の火葬埋葬」に関しては、いくつも分岐が発生します。あまりに面倒な上に、公衆衛生に関する法律なので(細かい事案はどうするか等)令和2年度に質疑応答集が公開されているくらいです。
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・ 身寄りのある親族はいるか
・ いるとして、生活保護を受けているか、それに準じる状態、またはDV被害者等の状況か(←墓地埋葬に関する法律の当時は、DVの論点などなかった)
・ それらでないとして、死後の相続をするか放棄するか
・ (意外にも)亡くなった方の預貯金が、一般の銀行かゆうちょか(一般の銀行とゆうちょでは、本人分の葬式代を行政がとりあえず「本人の預貯金」を目当てにして建て替えた場合、その支払いを銀行/ゆうちょが認める場合と認めない場合があります)
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…というように実にバラバラな一方、「お葬式」というのは、そうした法律や条例は当然適用されても、争いがある場合(身寄りのある親族が無視を決め込むなど)は、とりあえず「葬式を優先して行う」ようになっています(国民の死者に対する感情に配慮しての対応)。
法律上は、これら条件をチェックして「建て替えたので親族の方に払ってもらう」場合でも無視を決め込まれることが結構多いものです。この場合、極論は(裁判を経て)差し押さえをしたり、各種の民法の規定を活用することになりますが(ただ、本当に親族にお金がないなど、取れないものは取れない…)、実際問題、そんなことをやる行政はまずもっていないので(仮に大金持ちであっても、人が亡くなっているのに裁判だの差し押さえだのというような地方自治体は存在しないも同然)、映画内で「主人公がとっている方法」は法律上正しくないのです(あのようなに「個人がとる方法」は法律上想定されていない)。
※ なお、「墓地埋葬に関する法律」では、このような場合でも、火葬・埋葬(=土葬、土に埋めること)を(一般のお葬式と同じように)行いますが、埋葬(=土葬)は条例で禁止されている都道府県が多いので(特に大都市)、一般に火葬です。
▼ 工場でケガをしただの何だの
これは明確に労働災害にあたるケースなのでそれを申告して争う形になります(申請が却下された場合、不服審査を経たうえで(不服審査が必ず必要)、その上で行政事件訴訟法で争う形になります。
映画内の描写は不十分で、積極的な意図はないと思いますが「労働災害を申請されては困る(特に工場は労働災害が発生すると、地方の労基などが巡回してきたり面倒になる)ので隠蔽する」という、それこそ30年くらい前の古い風習が今でも残っているのかということになってしまいます。
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これらを勘案すると、7月だったか8月だったか「日本が舞台なのだけど、実は元の小説がイギリスで、いきなり所有権だの何だの法律ワードが飛び出して混乱させる」類型(TANGだったはず)と同じ状況になっていて(ただ、よりマニアックな話であるにすぎない)、知識がある人ほど「何がどうなっているのか謎」という状況になってしまうのです。
決して万人受けはしないと思いますが、自分にはどツボでした☺️
一度でも生きるか死ぬかの経験をされた方。本業を引退された方。終活をされている方または興味をお持ちの方。
自分の仕事に真正面からしか向き合えない方。
そして、「がんばった、がんばった」方。
そんな方には超絶大お勧めの映画です。
人間の価値。特に周囲からの評価って様々だと思います。
家族からみて最低な人でも、家の外では仲間の為に尽力してたり。
世の中の役に立っていたり。感謝されていたり。
その逆もあると思う。
自分のために頑張ること
且つ、周囲の役に立つこと。
あまり多くないですが
そこを優先して生きていければ
素敵なことだと思わせてくれました。
そしてまさかの展開でしたね。
ちょっと最後は不運でしたが、
不幸ではない牧本氏の人生に
ほっと胸を撫で下す、
ラストシーンでした。
そして、エンドロールの
Over the rainbow🌈
心を揉みほぐしてくれます☺️
題材は明るいものではないのですが
どこか暖かい気持ちで劇場をあとにしました。
観て良かった映画でした。
【”頑張った!頑張った!" 孤独死者の遺骨を丁重に扱う、不器用な市役所職員の尊崇な行いに応える多くの命。孤独死が増加する現代、牧本のような人物は必要ではないかな、と思った作品である。】
ー 市役所に勤める牧本(阿部サダヲ)は身寄りなく、亡くなった人を埋葬するたった一人の”お見送り係”。
誰にも看取られる事無く、逝った人たちの自宅に入り、遺品を回収し、”自腹”で葬式を出す。
だが、その葬式には誰も来ない・・。-
◆感想
・ご存じの通り、今作はエディ・マーサン主演の「おみおくりの作法」のリメイクである。水田伸生監督と阿部さんのタッグ作なので、お笑い要素多めかな・・、と思ったら”合理的、合理的、”お見送り係”は廃止”と宣う、愚かしき新任局長の優勝カップへの放尿シーン位であった。
ー テーマが、”死”だからね・・。-
・牧本の最期の仕事は、孤独死した蕪木(宇崎竜童:免許証の顔写真が怖いです・・。)の部屋に大切に置いてあった、彼の娘と思われる幼き時の写真に写っていた女性を”遺族”として探す事だった。
ー 牧本が、警察の様に聞き込みを進めていくと、荒くれ者ではあるが、蕪木が漢気ある人物だった事が徐々に分かって来る過程が面白い。
工場で、指を失った同僚(松尾スズキ)の為に、会社に抗議したり、(けれど、食品に小便をするのはどうだろう・・。何だか、オカシイ。)若いころ、炭鉱で働いていた時に、落盤事故に遭った際に、眼をやられた同僚(國村隼)を背負って、生き残った事・・。
鏑木は、牧本とはタイプが違うが、社会不適合者だったのであろう。但し、鏑木の行動には、会社の安全配慮義務違反に対しての怒りなど、確かな理由がある。ー
・そして、漸く辿り着いた実の娘(満島ひかり)。最初は、拒絶感を示すが、牧本から父の生き様を聞いて、考えを変えていく姿。
ー 突然、自分と母を捨てて、いなくなったことは許せないだろうが・・。けれど、その後鏑木に鉱山で助けられた男が言った言葉。”俺の姿を見て、自分だけ幸せで良いのか、と思ったのではないかな・・。あいつはそういう奴なんだ・・。”-
<牧本は、自分の墓地を立てる場所を生前確保していた。そして、時々そこに横たわって、嬉しそうな顔をしていた。けれど、彼はその場所を鏑木に譲ったのだ・・。ナカナカ出来る事ではないだろう。そして、牧本を襲った不慮の死。彼の遺骨は骨壺に収められ、葬儀も簡素に行われる。
だが、牧本が生前ギリギリまで無縁仏にしないように、骨壺を収めていた小さな塔に集って来た鏑木を始め、彼に”お見送り”をキチンとされた人々が集い、祈る姿。
孤独死が増加する現代、少し問題はあるが、牧本のような人物が必要ではないかな・・、と思った作品である。>
■その他
・この作品の舞台は、庄内平野である。庄内市となっているが、実際は鶴岡市と酒田市がロケ地になっている。月山の牛が仰臥したような姿。田圃。変わってないなあ・・。(遠い目)
最後で泣ける。
原作知りません。
鈍感で人の気持ちを察せない牧本。
この鈍感さと察せっなさが人との絡みのシーンで笑えました。
そんな牧本だけどピュアで故人の為に一生懸命な姿が心に響きました。
横断歩道で左右確認してから横断歩道を渡る。
このシーンが2.3回あったのでラスト20~30分辺りでカメラ購入してから左右確認せずに横断歩道渡るシーンで何か嫌な予感。
まさかの主人公亡くなってしまう
どうなるんだこの後!と思ったけどラストのラストで予想外だったけど納得の展開。
故人達が集まり亡くなってしまった牧本のもとへ感謝の意味も込めて手を合わせにくる。
まさかの展開だったけど泣けました。
予告をいい意味で裏切る良品!
人が死ぬということを、様々な視点から考えさせる良作。
孤独死は死に方ばかりが取り上げられ、亡くなった人が送ってきた人生について、焦点が当てられることは少ない。
けれど、主人公のマキモトは生前、交友のあった人たちを訪ね歩き、その人が生きてきた軌跡を共有する。彼は、死者の語り部なのだ。
「棺を蓋いて事定まる」という言葉はまさにこのことなんだろな〜 極論かもしれないけれど、お葬式で一人でも泣いてくれる人がいれば、人生を送った甲斐があったのではと、思わせてくれる。
自分が入る予定の墓を他人に譲る代わりに、自分が無縁墓地に入る。そんな人、ホントにいるんだろうか? でも、「献身」という言葉を地で行くマキモトには、他愛のないことなんだろうな〜
でも、見ている方はその点が気になった。
なぜここまで、人を見送ることに入れ込むのだろう…
淡々と描くからこそ考えさせられるけど、唯一、物足りなかった点です。
それにしても、庄内の自然が素晴らしい。
思わず、足を運びたくなりました^_^
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