劇場公開日 2022年9月30日

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「阿部サダヲ、どハマりの牧本。」アイ・アム まきもと 涼介さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0阿部サダヲ、どハマりの牧本。

2022年10月2日
iPhoneアプリから投稿

阿部サダヲ演じる牧本は、身元の分からない故人の為に遺族を探して火葬する、おみおくり係。これ、日本の役所にマジで実在するかも?
予告編から牧本は社会性の無い変な奴で、阿部サダヲって事はどうしようもないギャグの連発だろうなと思いながら着席。
おや?こいつそんなに酷い奴じゃないぞ。言ってる事もやってる事も全て故人の為。遺族がやらないって言ってるのに自腹で葬式だなんてありえないでしょ。上司や周囲の人の言葉に揺らぐ事なく自分の正義を貫き通すかなりの人格者だ。孤独死した故人に寄り添う話しなので、ソコソコ重いんだけど、チョコチョコ出てくる言葉遊びでかなり笑える。
あなた子供いる?って聞かれた牧本の返事、最高〜!
最後には故人に対して悪い印象しか持ってなかった人達が葬式に集合。こりゃ泣けました。そして同じタイミングで火葬された遺骨に手を合わせる人達。泣ける〜。
何度も出てくる交差点のシーンは怪しいと思ってたんだけど、まさかね。
主役の阿部サダヲだけでなく、宮沢りえ、満島ひかり、でんでん、松下洸平、國村隼など、脇役陣もバッチリハマってた。特に良かったのが宇崎竜童。故人なのでずっと写真だけの出演だったけど、キャラ設定がピッタリでセリフからの想像にガッツリハマったよ。
笑って泣いてとっても楽しかったデス。

涼介