「迷惑系ヒューマンストーリー」アイ・アム まきもと 花散里さんの映画レビュー(感想・評価)
迷惑系ヒューマンストーリー
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大学卒業後に区役所の福祉課に配属されて身寄りのない方の弔いなどをしていた従兄弟を思い出した。
本作に描かれている方々はまさに現実。人の生き方や死に方について色々考えさせられた。
長いコロナ禍で私たちは今までよりも死を身近に感じる昨今…本作の映画化に意義は大きい。
高齢化、独居問題、少子化問題、貧困問題などなど抱えている課題は多いよね。
市役所でおみおくり係として働く牧本さん。ちょっと個性的で周りの人にとっては迷惑かもしれないけれども真っ直ぐで純粋。クスクス笑いながら心の中で彼を応援しながら鑑賞。
阿部サダヲさん、満島ひかりさん、松下洸平さんはじめキャストが素晴らしかった。
一番心に残ったのが蕪木役の宇崎竜童さん。蕪木の人生が胸に刺さった。台詞はひとつもないけど…
水田伸生監督と阿部サダヲさんの相性がいいので優しい映画が完成。
庄内平野の美しい光景が彩りを添え、宇崎竜童さんが歌うOver the Rainbowが心に沁みて泣きながら家に帰った。
牧本さんは醜いアヒルの子だったんだね。
がんばった、がんばった…
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