「今週では対抗以上になるけど、消防に関するいろいろな知識がないと混乱します。」モエカレはオレンジ色 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今週では対抗以上になるけど、消防に関するいろいろな知識がないと混乱します。
今年199本目(合計475本目/今月(2022年7月度)11本目)。
ということで、金曜日は有給強制消化デー…。こちらも含めて5本視聴しました。
まぁ、この年して何選んでいるんですかーって言われそうなのですが、行政書士合格者の目線で、消防法規などの記述が気になったのでチョイス。
こちらの作品は現在も進行している原作があるこで、その原作を超えてあることないことは書けない状況です。
一般に消防に携わる人や「消防が何をしているのか」程度は当然常識程度なのですが、それを超えてさらに、消防に関係するいろいろな知識(人口などによって、どの程度の設備を設けるか等は法規制があります)が裏でいろいろ絡んでいます(そのため、一口に「消防」といっても制服の色は違います。このことが「オレンジ色」と少し絡んできます)。
この点はどこの消防のサイトでも詳しく描かれていますし、気になるなら事前にチェックしておけばよいかな…というところです。
他の方と同じく、ラストの部分にもりあがりにかけていたかな(妙にその「ラスト」に訪れる場所の防災設備がしょぼい)…という部分は感じましたが、前半の恋愛パートに寄せたために時間の都合でこうなった点は推知可能だし、また、現在(2022年7月)の法律に基づいて描かれている(成年は18歳(旧民法は20歳、結婚のみ男子18、女子16から)、未成年(当時は20)の結婚は親の同意が必要が必要なものが消えた)点もよかったです。
採点にあたっては特に大きく気になる点はないのでフルスコアにしています。
-----------------------------
▼ (参考/人を助けるために車のガラスを割る行為について)
・ 消防に携わる人も業務時間を離れるとただの人です(もちろん、24時間ずっと招集はかかってくる可能性はある)。
特に車どうしの衝突など緊急を要する場合に、その人を助けるために若干、物を壊さなければならない(たとえば、車のガラスを壊してでも助け出す)ことが必要になることがあります。
これは民法上は698条の「緊急事務管理」で、「本人の身体、名誉又は財産に対する急迫の危害を免れさせるため」に「事務管理」(落とし物を拾ったり、認知症と思われる方を発見した方が警察に連れて行く等)を行った場合は、その緊急性故に、「悪意または重過失」がない限り、それによって生じた損害を賠償する義務を負いません(698条)。
※ リアル事例では、よくある「倒れていた人に心臓マッサージを行うにあたって、衣服を破いた場合」などがあげられます(→衣服代を賠償する義務を負わなくなる)。
※ 逆に言えば、緊急性のない一般の事務管理(落とした財布を拾ったので警察に届け出をするなど)は、善管注意義務が要求されます(698条反対解釈)。
※ 法律用語では「悪意」とは「知っていること」を意味しますが、この条文をはじめとした一部の「悪意」は日常用語の「悪害」(相手側を害する意図)と同じように使われているケースがあります。ここもその意味です。