「ちょっと泣いた」月の満ち欠け ミーノさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと泣いた
一言で言うと輪廻転生、生まれ変わりという個人的なテーマだが、そこに愛する人の喪失という男女や親子の心理を交えて感動に繋げている。
原作を読んでから鑑賞した。低いレビューが多いが、小説を読んでいたらそんな内容のレビューにはならないんじゃない?時代が跨っているので原作は相関図でも書かないと混乱しそうな感じだったが、うまく端折りながらまとめた感。ただ、正木竜之介の同僚が妙な遺書を残して自死をするエピソードなど重要そうなエピソードがカットされていた。あと映画ならではの音楽の使い方、これが正解なのか不明。1980年、ラジオがジョン・レノンで一色ですねと言うが彼が殺されたのは1980年12月8日だから1980年は残り少なかったので時期が限定的だなと思いつつ。そしてイマジンじゃなくてウーマンなんだねと思いつつ。瑠璃が口ずさむ曲は知りません。
当時の高田馬場の様子は知らないが、東海銀行などはリアルだった。映画館のロビーも。
めめの演技が激賞だったというが、そこまでかどうかは素人には分からなかったけど、ほんとオーラを消すのが上手いよね。ボソボソした話し方で、地方出身の誠実で平凡だけどなんとなく好感が持てる大学生役に合っていた。
キャストと時代考証は大事。
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