「感動ポルノ」月の満ち欠け R41さんの映画レビュー(感想・評価)
感動ポルノ
これは作品性よりも人を感動させることに主眼を置いた感動ポルノだと思う。
このポルノという概念はごく最近オーストラリア人が提唱したことで世界に広がったもので、他にはパンケーキの上にたっぷりとクリームやバターなどが乗った映像を提供するフードポルノや、映像を見て興奮する戦争ポルノなどがある。
輪廻転生というモチーフを使って同じ男性を追い続ける物語となっているが、構造上破綻している。
そして2度も死に追いやった正木龍之介が途中でいなくなってしまう。
この作品に対して有効なセリフが主人公の小山内ツヨシがホテルのラウンジでユイに言った言葉だろう。
「何を信じようが君たちの勝手だ。でも俺は、自分の娘が他の人間だったなんて話は、冗談でも受け入れられないんだよ。だったらその娘にありったけの愛情を注ぎ込んで、その娘を失った傷をずっと抱え込んで生きてきた俺の人生はいったい何なんだ? ましてや瑠璃と一緒に命を落としたコズエの人生は…」
作品性よりも人を感動させたいがために作った作為的なものになってしまったのは少し残念だった。
コメントする
りかさんのコメント
2024年5月27日
こんばんは♪共感ありがとうございます😊
生まれ変わりには興味があるのですが、なんか心に来ませんでした。るりの謎を解くのに必死で、わかると、次のるりが出現するには先のるりが亡くなる必然性あり、で事故ばかりそれも人為的、で怖い作品でした。警察しっかりして、と言いたいです。