「人間だけが見えない世界」山歌 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
人間だけが見えない世界
昭和40年、東京から群馬の祖母の家にやって来た中学生が、サンカの家族と交流するようになる話。
受験勉強という言い訳で父親の実家にやって来た主人公が、芋泥棒の少女を追い家の裏山に入りサンカと出会い巻き起こるストーリー。
サンカと呼ばれる人達が居たということは知っていたけれど、それをメインに描いた作品は恐らく始めて。昭和40年代でもまだいたんですね。
ゼネコンで働いているらしいエリート意識の高い父親や、そういう「下の人」の社会や意識に嫌気を憶える少年が、生きることや強さや人間らしさとは何かを感じ成長していく物語で、派手なものはないけれど、なかなか面白かった。
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