リボルバー・リリーのレビュー・感想・評価
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収穫は久しぶりの緑魔子さんw。
アイドルや人気役者の引き出しを最大限に活かすことが定評(多分)の行定勲監督による大正時代を舞台にしたクラシカルな雰囲気漂うアクション映画。 主演の綾瀬はるかの運動神経を余すとこなく堪能させるための演出がたくさんあるのが嬉しい。 少年の手を引きながら銃を構えるシルエットは「グロリア」を思い出させるほど様になっている。 ラストの死装束のような真っ白な衣装でバリケードへ向かって行く姿は覚悟を感じひたすらカッコいい。 相棒役?のシシドカフカも長身だがなで肩なので和服がよく似合い、ライフルを構える姿はポスターを見ているかのよう。 緑魔子さんと石橋蓮司さんの起用は行定マジックw、監督どうもありがとう! あの白い老婆なんなの? 綾瀬はるかだからバシッと決まる流れるように美しい殺陣やガンアクションが満載だが、最低限のリアリティを求めたくなるのは野暮だろうか。 格闘でのリアリティには相当こだわっているにもかかわらず、陸軍の弾は不自然なほど全て的を外し、濃霧では片方のみ視界が良好、綾瀬さんのみ何発喰らってもまだ戦えるなど、銃撃戦のみファンタジーというのは正直言っていただけない。 海軍司令部がポツンと空き地に建ってるのも日本映画の限界を感じさせ興醒め。 CGでも良いのでもう少し頑張って欲しかった。 あと少し長すぎたかなあ。
監督のセンスに座布団一枚!
大した場面でもないのに画面に集中している自分に気が付きました。 要所で、人が物を見る時の様に中心にピントを合わせ周りを上手くぼかす撮影をする事でまるでその場に居る様に感じさせられたのだと思います。 大正ロマンあふれる街並みや両切りのたばこにマッチと言った小道具にもグッと来ました。 その他決闘シーンでの花や霧など映像がとても良かったです。 子供を守ると言う映画は珍しくないのですが、話が上手く出来ていて思わず涙してしまいました。 りりーが陸軍との最終決戦で着た白いドレスはウェディングドレスだったのかな?
"蜂蜜氷糖梨(フォンミンビンタンリー)"
関東大震災(大正12年(1923年))から1年前後の元女スパイの活劇作品 大正モダン華やぐ帝都東京、そして秩父から行田、上尾と通り、玉の井迄の行程をスパイアクション風に描く造りとなっている
クライマックスは海軍省前の突破シーン それにしても俳優陣の豪華さは他の映画よりも群を抜く出演である
なにせ、ラストの眼帯男役鈴木亮平に至ってはポストクレディットでもよかったのではと思う程の贅沢さである
佐藤二朗との約束や、陸軍省の内幕への射殺等々、謎な部分も含めて次回作を制作陣としては演出しているのであろう 原作未読なのでどれほどの時代考証がなされているかは不明だか、雰囲気だけでもあの時代のノスタルジーが感じられるのではないだろうか
さて、感想なのだが、兎に角今作の効果音である銃声音の大きさに驚く 残響音も含めたリアリティに富むあの爆音は、特徴づけたい意図を厭が応にも感じる演出だ 格闘シーンは2つ程差込まれているが、あくまでガンアクションが主体である 綾瀬はるかといえば、NHKの"精霊の守り人"のあのアクションが思い出される そういえば、あのドラマも子供を護る用心棒役だったなぁとその概視感が頭を過ぎる 今作品もこの世のモノではない老婆が出現し弾摘出切開痕を癒す幻想シーンがあったので、プロットは似ているのかもしれない あの時の綾瀬嬢のキレキレのアクションに比べれば、今作はガンアクション故、あまり突出した演技は感じられない 出演者それぞれが殆ど銃を手にする大変希有な作品という面では興味深いが、大正時代、簡単に銃が手に入る物騒な状況だったのだろうか?(苦笑 ま、あくまで作劇だからそこを突っ込んでも野暮であろう
但し、もう少しストーリーを掘り下げても良かったのかも知れない 『バニシング契約』や、マクガフィンである父親から託された書類とみせて実はそれをくるんでいた手ぬぐいにヒントとか、スパイ映画をたらしめる小片は散りばめられているが、原作自体がそうなのか、深みを感じ得ないのである 他のレビューでも指摘されている通り、"脆弱な陸軍"という演出も、さもありなんと同意するのだが、どうせならば一発も撃たれない奇跡さを主人公に纏わすのも面白いかもと思う 元々破綻している展開なので、ファンタジー寄りにコンセプトを傾けてもと思ったのだが。。。
戦争観とかが差込まれたり、オープニングの自白強要シーンでのオーバーリアリティの演出とか、何か一貫性が感じられないのは、観賞していて困惑した次第である
とはいえ、『引き金を引く』という行為の通常性、惰性を、撃つことを躊躇するという役回りの子供に未来を託すという帰着には納得しているのだが。銃なんか撃たずに甘い菓子を食べている時代の方が幸せだしね^^
同じ日にQTのドキュメンタリーを見てしまったから?
題材良し、時代情勢に絡めたアイデア良し、人物造形良し、それを演じる俳優さんも良し、背景・セットの再現度良し。 綾瀬はるかさんだって‼️ それなのに‼️ いくら撃たれても、いくら刺されても、致命傷だけは負わない。 こういう映画の場合、主人公はそれでいいんです‼️ 〝ダイハードな主人公に対して誰もが抱く黄金律〟とでもいうような。 『ミッション・インポッシブル』では、イーサンは当然として、イルサだってそうあって欲しかったのに、あんなことになりました。 行定監督にとっては運が悪かったのかもしれませんが、イルサと同じ箇所(素人判断ですけど)を深々と刺されているのになんであんなに平気なの? 本当は、陸軍の大佐直轄の精鋭部隊のはずだよね⁉️ とかのほうが、気になるレベルではあるのですが。 いっそ、幣原機関の昔のツテで大量の兵器をシシドカフカあたりが調達して、陸軍を蹴散らしてしまう、くらいのほうが楽しいのに。 私が個人的に思ってる〝映画のお約束〟の範疇をかなり逸脱してるので、素材の良さが台無しになってしまいました。逸脱してても、斬新さがあればそれなりの納得感はあったかもしれませんが、『るろうに剣心』に出てくる明治初期の陸軍のほうが余程、共感できるし、強かった?
華麗!
ラスト…うん、そうか〜! ちょっと物足りなさもあるかなと。 ただ、綾瀬はるかさんの華麗なアクションと衣装を含めた美しさで、それだけでも贅沢な作品となっています! 残酷なシーンもあるので、夏休みのお子様たちはよく検討してくださいね。
キャストはやたら豪華だが・・・
2023年劇場鑑賞191本目。 予告がメイキングという、斬新な事をした作品。 帝国時代の陸軍は悪役として描かれる事が往々にしてあり、冒頭から残虐な行いをかましてくれます。 そんなクズどもを綾瀬はるかが圧倒的な力でねじ伏せていく話だと思っていたのですが、なんかちょっと期待していた程強く感じない・・・。 キャストはやたら豪華です。野村萬斎もちょっとしか出ないし、相島一之なんてエキストラでもよさそうな役だし、鈴木亮平に至ってはエンドロールで役名見てすら誰だか分からなかったし・・・。 ストーリーは色々考えたなという感じでしたが、その後の歴史を知っているとそれも虚しく感じてしまいました。 昔は要人を暗殺しまくっていたが、ある日を境に殺すのをやめたという、要はるろうに剣心なのですが、過去をあまり描いていないので重みがないし、殺さないという誓いにもそれほどこだわりを感じられなかったのも軽く見えた原因でしょう。 佐藤二朗の最後の表情だけはさすがでしたがあなたがそこで目立ってどうすんだとは思いました(笑) 後は時代だからしかたないのですけど、風立ちぬくらい喫煙シーンが多いので非喫煙者の役者さんかわいそうとその度思って現実に戾されてしまうのでちょっと考えたほうがいいと思います。
見所は…
友人に誘われて観賞しました。行定勲監督作品は、「GO」(01)や「世界の中心で、愛をさけぶ」(04)、「今度は愛妻家」(10)など好きな作品も色々あるので期待も少々膨らみましたが…。当時の時代背景がよくわかりませんが、陸軍が一般家庭や市街地、列車内で銃を撃ちまくるところで引いてしまいました(汗;)。主人公小曽根百合(綾瀬はるか)の過去が明らかになる謎解き部分や派手なアクションシーン、陸軍と海軍の内部抗争など見所がたくさんあったのですが、どれもしっくりきません。怪我を治す力をもつ不思議な老婆や執拗に命を狙ってくる諜報部員(?)の存在などもドラマ全体とのつながりがよくわかりませんでした。ただただ印象的だったのは、長谷川博己や豊川悦司、阿部サダヲの安定した演技と存在感でした。
見どころ満載、でもちょっと煮え切らない所も。
綾瀬はるかの美しさと強さ、優しさのオンパレードでした。 いつまでも美しい美貌の持ち主であることがよく出ていた映画ですね。 この時期に戦争をテーマにした作品は、ウクライナの戦況とと終戦日を兼ねたタイミングなのでしょうか。 戦時中の陸軍と海軍のイザコザは実際にあった事かも知れませんね。 あんなに負傷しながら生き延びた綾瀬はるかの生命力は、勧善懲悪のドラマの様でしたが、とても楽しめました。 終わり方にちょっと物足りなさと、欲求不満が溜まりましたが・・・
お見事です!
存分に楽しめました。 綾瀬はるかさんお見事です。 その綾瀬さんを始めとした女優陣の銃撃戦シーン、圧巻でした。 長谷川博己さん、豊川悦司さんら男優陣も持ち味を発揮して素晴らしい。 期待を超えた見事な作品でした。
歌舞伎・チャンバラから続く様式美
最近、ミッションインポッシブルを見た影響で、アクションシーンの違いが気になる。 あちらは、非常に現実的に見せてくれていた。(それでもありえないところはあるが) それと比べると、どの場面切り取っても絵になるように美しいので、現実離れしているように感じるのかも。 脚本ももう少し細部を詰めないと。陸軍も海軍も国内では発砲できないのでは?国内は警察ね管轄?気になる。 とは言え、綾瀬はるかさんの美しさで星四つ。 東映さんも、映画作りを進化させなきゃです。
『行定勲』の様式美
時は大正。日本の特務機関で訓練を受け 引退するまでの短い期間に吉良邸に討ち入った浪士の数ほどの人数を殺した名うての暗殺者が居た。 『リリー(綾瀬はるか)』と名のる彼女は、しかしもう十年もなりを潜めている。 一方、屋敷に暴漢に押し入られ、使用人は惨殺、 なんとか魔手から逃げ延びた少年がいる。 彼は別れ際の父親の 「玉ノ井の『小曾根百合』を頼れ」との言葉に従い東京を目指す。 その二人が出会ったことで、物語が動き出す。 護る者と護られる者の逃避行。 ただ、あまりにもありきたりのプロット。 その背景は様々も、 過去から何度も繰り返されて来たお話で新鮮味はまるでない。 勿論、本作では、時節柄の日本の情勢が 上手く取り込まれてはいる。 陸軍の暴走、それに対抗したい海軍の思惑。 日和見を決め込む内務省。 官憲からドロップアウトし 市井に潜んだ者たちこそが、軍備に頼らぬ平和を希求し活動する、 ある意味、時節や時宜を得た内容。 追う側の獲物も、最初は「機密文書」とされており、 なんと陳腐な、と 観る側は冷笑も、 次第に異なる姿が浮かび上がり、なるほど工夫だなと感心。 一方で主人公を狙う、(やはり)特務機関出身の暗殺者は その目的が判然とせず、ただ敵役として、物語を混迷化するために立てられたようにも見え、 さほど感嘆する構成にはなっていない。 『リリー』にまつわる悲しい過去や 少年の父親との因縁も謎として提示されるが、 さほど心に響く内容ではない。 加えて、何故その二人を起用したのかを訝る出来の ジャニーズ系のタレントが二人。 年長の方はオーバーアクト、年少の方はほぼほぼ棒の演技で 共に観ていて辛くなってしまう。 こうしたことをひっくるめての 監督ならではの構想なのか。 『リリー/小曾根百合』の造形は至って魅力的。 滅私としてそれに付き従う三人の男女の造形は宜しく、 彼女の為に命を張る理由は理解できる人物像。 これに『綾瀬はるか』を当て嵌めてアクションをさせ、一本撮りたいとの思惑は 判らぬでもないのだが、 如何せんエピソードの数々に既視感があり過ぎる。 『ジョン・カサヴェテス』が 妻の『ジーナ・ローランズ』を起用して撮った〔グロリア(1980年)〕。 当時の彼女は確か五十歳。 同じように、少年を守り逃亡を続ける旅に図らずも巻き込まれてしまった中年女性の 存在感は圧倒的。 こうした前作を観ていると、 どうにも今回の作品は小さく見えてしまう。
綾瀬はるかさんの意気込みが凄い映画
ガンアクション、スタイリッシュアクション、肉体改造(今までの綾瀬はるかとは全然スタイルが違う)脇を固める俳優さんも豪華すぎる。アクションも当然あるし、演技も素晴らしい。海軍&陸軍のボス(陸軍が大部分ある権限を巡って◯◯◯を追い込んでいく、海軍は静観。) ラストに◯◯◯◯さんが謎の殺し屋として でてきます。 ※小説をもとに製作されてますので小説も是非。 今までと違う綾瀬はるかさんを是非とも映画館にてご覧ください。
内容にモヤモヤ
原作未読。綾瀬はるかのアクションが綺麗でかっこいいのは予想通り。クールビューティーに徹した役柄。 かっこいいんだけど、内容が強引な気がして受け入れられなかった。読んでいたら感じ方も違ったかも。 最近よくある撮影方法なんだろうけど、背景の後付けがよくわかって不自然に感じた。
シシド・カフカの、馬賊の姉さんが120点。
原作未読。
全体の印象は、無敵系ダークヒーロー(イコライザーや、アジョシとか)ものを水で薄めすぎた感じ。正直時間が長く感じた。いい意味で「おっ」と思う部分もあるのだが…
綾瀬はるかの衣装や肉体美、着物で銃をぶっ放すシシド・カフカ等は見どころ。正直、綾瀬はるかの衣装とシシド・カフカのパートだけもう一回見たい。
音楽も頑張ってたと思う。
対して、不満に思った点。
ストーリー、アクションは間延び感が否定できず。
・「良い敵役」が不在。
主な敵役である陸軍が上から下まで全員間抜けで、綾瀬はるかが引き立たなかったように感じる。
数が多いだけの、豆腐みたいな敵に徹していた。クライマックスには、もう少し歯ごたえのある敵がいて欲しかったかな…
「シベリアで匪賊狩ってた」とかいう経歴の将校が、まともな指揮もせず部下を全滅させてたのにはちょっと……もっと悪辣でいてほしかった……。
大佐職の人も、部下を怒鳴るだけ。大尉が、ヒステリックに怒鳴るだけ。
ろくな布陣も組めない士官が「匪賊を狩ってきたエキスパート」扱いなのはさすがに不整合が過ぎる。
(冒頭でイコライザーを挙げたが、あれはテディという悪役が冴えているから成り立つ作品なわけで)
俳優の演技に疑問符があるが、根本的に、「この映画の世界において、悪役としての陸軍がきちんと設定されていないのではないか」と感じる。であれば、俳優の演技付けにも説得力が出るはずもない。
「ドラマで見る一般的な旧陸軍のイメージ」を出ていないように思う。「権力、悪の象徴」≒「最も大きな敵」とするなら、そこは違和感なく見えるように頑張ってほしかった。
圧倒的に製作スタッフの少ないコミックやアニメーションでさえ、裏付けと設定づけをやれているのだから、これほどの大作においてそこで手抜きをしないでほしかった。
「大きな嘘」を引き立てる「小さなリアリティ」の不在が痛い。
・ダメージ表現や全体のアクション構成にアラが大きい。
「リアル系アクション映画」「コマンドー系大味アクション映画」がまだらになってるので、そのつなぎ目で興ざめポイントが出来てしまう感じ。
いくら怪我をしても頑張れば立ち上がれる小曽根百合(無敵モード)に、クライマックスの緊張感が欠けてしまった。
爆発音で耳がキーンって鳴る演出も、他がリアルに描写されてないのにコレやってもな、という感じ。
・キャラクターにはいい素材があるのに、見せ場がアレッ?という感じでもったいない。
シシド・カフカが元馬賊というなら、棒立ちガンアクションではなく馬賊姿の乗馬で出して欲しかったし、士官は士官らしく冷徹な悪役であってほしかった。
綾瀬はるかの衣装の着こなしがいいだけに、軍服勢の肩周り胸周りのスカスカ感が目立ってしまうのも気になるポイント。
・ストーリー面で、「経済による支配」という概念が語られていたが、小曽根百合ほどの経歴の人間がそれを「平和のための手段」として語るのには違和感。
あの時代の時点で、英国やスペインによる植民地支配≒経済的な支配も既に存在していた訳で、そのえげつなさを知らない小曽根百合ではないだろう。
「戦争回避のための必要悪」ではなく、「平和的手段」として描写されていると、「うーん……」という感じ。
総じて、全体の構成を絞って、アクションを底上げしたら退屈させない作品になってたと思う。
「観客に分かりやすくする」苦労は見受けられたが、ここまで単調にされると「このテーマだし、もう少し観客が読み解く力を信じても良かったのでは?」と思う。
ただまぁ、「リアルな痛み」を感じさせるシーンは少ないので、その辺が苦手な人はいいかも。
ワンピースでアクション
2023年。行定勲監督。大正末期の日本。かつて日本の特務機関で最高のスパイ(殺し屋)として活躍していた女性は引退して10年。ところが、かつての仲間の名を新聞で読んで調べるうちに、陸軍を相手にした大きな事件に巻き込まれていく、、、という話。 主人公が経営するのが玉ノ井の銘酒屋(要するに売春宿)だが、いかがわしい裏街の買収宿の雰囲気はまったくなく、ちょっとした階段で一段下がった広場のような敷地に建つ店はおしゃれであか抜けている。ワンピースで戦う主人公にも通じる小ぎれいさ。それはそれで、成瀬監督作品の登場人物が自宅(や勤務先)周辺で戦い始まるような新鮮味がある(もっと強調してもいいくらい)。それならさらに、リボルバーとタイトルに堂々とつける以上、銃撃シーンのカットを「小ぎれい」に整理してほしかった。主人公もその仲間たちも、銃を撃つ前、撃つ時、撃った後が美しいリズムをつくりそこなっている。銃弾を込めるしぐさは強調されているが、発射のしぐさはなおざりだ。煙草を吸うしぐさもあれだけ強調するならリズミカルにやってほしかった。
期待しすぎた…
これまでの綾瀬はるかの主演作品って、どれも「なにか違うんだよなぁ」という物足りなさ、あるいは「頑張ってるのは分かるが」という空まわり感があったが、これもその呪縛から逃れられなかった。 古い映画で恐縮だが「グロリア」を思い出してしまったが、あの乾いたテイストとは真逆の、どこか湿った日本の空気感が、、、うーん💦 綾瀬はるかが悪いということではなく、それどころか彼女自身はかなり頑張っていると思うんだけど、どうも演出が彼女を引き立てきれていない。例えば最後のシーンで霧が立ち込めたのも意味がわからないし、ただただ白い衣装に身を包んだ綾瀬はるかが(観客から)見えにくくなるだけだった。 あと、男の子が年齢的に中途半端。もう少し小さければ庇護欲を掻き立てられるし、もう少し大人なら戦闘シーンに迫力が増したはず。
日本を考える映画かな?
長谷川さんが出演するのがきっかけで観賞。
原作は途中まで読んだ程度です。
冒頭から、目を覆いたくなる場面はありましたが、
百合役の綾瀬はるかちゃんはカッコいいし、
岩見弁護士を演じた長谷川さんが出てくると、なぜかホッとでき、
軍人や清水尋也君が出てくると「もうやめて~」とハラハラし、
いろん意味で面白かったです。
それから、
出番は少ないのに、
さすが豊悦って感じの存在感とセリフ。
「資源のない日本が本気で勝てると思っているか」
私は、あのセリフがものすごく印象に残りました。
なんか、今の日本の現状みても
海外に振り回されているし。
日本のことを、改めて考えさせられました。
後半、白いドレスが血で真っ赤に染まってしまった百合。
もう駄目だと思ったけど
生きていて良かったと思った反面、
「イヤ、それはさすがにないな」とも思ってしまいました。
鈴木亮平さんの贅沢な使い方と、パンフレットの誤字の多さに
ビックリです。
是非、もう一度観に行きたいと思います。
思ったよりも良好
この映画って、原作があったんですね。知りませんでした。今回、台風が来るので遠出を諦め、空いた時間に映画を!と思って「綾瀬はるか」さんを信じて見に行きました。結果は思ったよりも良好でした。
ハラハラもするし、どきどきもする。そして、1戦の格闘(戦い)が短時間で終わるのが良いですね。自分的に、戦う時間が長いとなんか萎えてしまいます。ある程度実力差があると、短時間で終わるのが普通だと思うので、流行(?)の1戦が長いのは、なんか嘘くさくて。。。
時代背景的には、大正のおわりから昭和の初めのころなのでしょう。背景となる建物もそれとなく時代感を感じさせてすごいよかったです。
ただ、邦画(予算)?の限界なのでしょうか、2点ほど気になりました。
一つ目は、霧中での戦いです。明らかに予算のために背景がほとんどカットされています。周りに敵の存在がいるかのような迫真の演技で綾瀬はるかさんが頑張っているのが救いです。
二つ目は、海軍省建物の前が野原になっていることです。映画中で「日比谷の騒動」と宣言されていました。さすがに日比谷が野原はおかしいでしょう。
あと、蛇足ですが、最後の戦いで、あの負傷で、小曾根百合(綾瀬はるか)さんが生きているのは無理があるような気がします。生き残らせるならば、もう少し負傷箇所を四肢だけにするとかして、ボディは軽傷にすべきだったと思います。まぁー白いドレスを着ていたので、白いドレスを血で赤く染める演出は予想できていたのですが、赤く染めたいがためにちょっと無茶な演出のような気がしました。服をちぎってけがの箇所を縛って血止めするとかする演出でも良かったと思います。
※:なんで「リボルバー・リリー」なのでしょうか。リボルバーを使う必然性も無いし、名前も百合だし。。。
<主な基準(今後のためのメモ)>
4.5 観て良かったと感じた映画
4.0 おすすめできる映画、何かしら感慨を感じる映画
3.5 映画好きなら旬なうちに見てほしい映画
3.0 おすすめはできるが、人により好みが分かれると思われる映画
綾瀬はるか主演なので最低でも3.0なのですが、、、、3.0が限界です
関東大震災のあと、大正末期の軍部の特務機関を中心としたガンアクションもの。綾瀬はるかはスパイというより、殺し屋ですかね。
この特務機関が「横流しで売却した軍事物資を元手に金融で巨額の利益を得た上海の特務機関」という不思議な設定。う〜ん戦前の特務って満州かインドじゃね?と思うのですが、、、大正末期って軍縮だから軍事物資が余るのは分かるが、かえって売れないんじゃ、、、とか、まあコレは要らぬ詮索。
アクション映画なのだから、アクションがカッコ良ければよい!けど、、、リリーさんがあまり強そうではない。ラストの不死身っぷりは、あれで良いのだが、もっと強いリリーを始めにバーンと見せて、そこからコメディやらライバルとの死闘やら、ってのが定番でしょ?
セットの安っぽさは「大震災から1年で建替られたばかり」という意味なんですかね。震災後、浅草では飲み屋の再建が遅れ、玉ノ井(東向島)が栄えた訳ではあるので、街全体が軽い感じが出て正しいのかも。でもセットが安っぽい。
山本大佐の部屋に飾ってある色紙が「決断」ってのもな〜、提督の決断、のパロディですかね〜。ここってギャグ入れる場面かな〜と。
アクションを魅せる娯楽作でも、軍部やスパイのサスペンスでも、映像が綺麗でもなく、綾瀬はるかを観る、ってだけの映画でした。続編もありそうな終わり方でしたね、まあ、綾瀬はるかなので観るでしょうが、、、
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