リボルバー・リリーのレビュー・感想・評価
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近年まれに見るファンタジー長編に失望
大正末期の日本。16歳からスパイ任務に従事し、東アジアを中心に3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕女性スパイが主役という設定の人気ハードボイルド作家『長岡京』氏の代表作の映画化.骨太演技派の有名役者が豪華勢ぞろい。よくこんなハチャメチャのもん作ったなぁという感想。近年まれに見るファンタジー長編に失望。熱演の役者陣が可哀そう。
ひとことReview!
全体的にグダグダしていて、戦闘シーンは「何じゃコレ?」ってな感じ。ツッコミ所が多いし、フィクションとはいえ、あまりにも弱い日本陸軍は無いだろ...って思う。綾瀬はるかのアクションと衣装が台無しじゃ。
(無理に)大正浪漫ファンタジー(に変えてしまった)?
【2023年9月24日 原作読破後追記】
映画鑑賞後に640頁強の原作を読破しました。
公開後1ヶ月半が経過し、惨憺たる興行成績となっておりますが、なぜこの映画がこれほどまでに低評価なのか納得が出来ました。
他の方のレビューでは、
・アクションに不慣れな行定監督の演出力不足。
・ジャニタレの演技力不足。
・冗長な展開と長い上映時間。
・ターミネーター張りのリリーの不死身感。
・ご都合主義の設定。
等を指摘する声が大半ですが、個人的には、ひとえに脚本が原因だと思います。(行定監督は脚本兼監督らしいので、結局はそこに集約されますが。)
映画で感じた次の様な違和感について、原作では納得性のある理由が説明されていました。
・なぜ一介の街ヤクザが軍上層部に侵食できた?
→武器商社のドンとして横流しなどで癒着していた。
・なぜバニッシュ契約という不利な契約を締結した?
→軍の押収を回避しつつ相続させようと企んでいた。
・なぜ急に海軍省前で霧が立ち込めた?
→海軍が援護のために大量の発煙筒を使用した。
・なぜ陸軍は白昼の日比谷公園で防衛網を張れた?
→対テロの軍事演習という名目の許可を得ていた。
・なぜリリーは多数の陸軍兵相手に傷を負わない?
→演習と聞かされていた兵士が多かった。
→傷は負うが、その都度縫合していた。
この様な説明が端折られた上、ストーリーだけは淡々と進んでいくので、観客はポカーン状態になってしまったのが、本作の根本的な敗因だと思います。
そもそも、根本的な設定もかなり違っていました。
原作では幣原機関を創設した水野と、防衛費を横領した細見は別人であるにもかかわらず、映画では同一人物との無理な設定に変更してしまったため、混乱を招いた。
幣原機関を創設したのが、陸軍機関ではなく、街ヤクザから発展した水野通商という武器商社で、百合はその創業者(豊川悦司)の妾であったこと、その後継者(佐藤二朗)も街ヤクザではなく、陸軍上層部と癒着した武器商社の社長兼広域暴力団のドンであり、百合とは子供の頃から付き合いがあったこと等の細かい設定が、映画では全無視されています。
また、ザ佐藤二朗という毒々しい演技も、この役柄に限っては仇となっている気がしました。
むしろ、鈴木亮平が暗殺者Xではなく、息子のエリートヤクザを演じたが、逆にリアリティが増したのではと思います。
ランブル前での市街戦、無謀なバイクでの特攻、等のアクションシーンについては、いくら法整備途上の大正時代だとはいえ、あまりにも非現実的な違和感を感じましたが、これらは原作には登場せず、あくまで映画的ウケ狙いの演出だったものと思われます。
また、原作では百合は無双ではなく、戦闘中の負傷で顔が腫れ上がったり吐瀉物まみれになったりと、泥臭く描写れていますし、敵から奪ったリボルバー以外の自動拳銃をはじめ、手榴弾、ダイナマイト、毒ガス等も多用したりと、リボルバーだけで戦っている訳ではなく、もっと現実的で効果的な戦闘をしています。
いつまでも綺麗な顔のままの綾瀬はるかではなく、シャロンストーンが演じたアトミックブロンドの様に、カッコ悪くてもいいから、顔中アザだらけキズだらけで、泥臭く生々しいアクション演出に徹した方が、観客は納得したのではと思います。
原作の読破は厳しいかもしれませんが、時代考証も含めてかなり読み応えがありましたし、読書好きの方なら、地に足着いて映画の背景を理解するため、「読んでから観る」のが正だと感じました。
中途半端な奇をてらわず、原作の設定通りに映像化すれば良かったのにというのが、映画と原作の両方を踏まえた印象です。
【2023年8月11日 劇場鑑賞】
原作未読、前知識無でしたが、ポスターのデザインが非常にカッコ良かったので、鑑賞してみることにしました。
第一印象としては、大友監督の「るろうに剣心」シリーズが、考証や設定には拘らず、佐藤健の身体能力を全面に押し出したファンタジー明治浪漫として成功したのと同様、本作も同じ路線を狙ったのかなと感じました。
キレッキレの綾瀬はるかの身体能力には目を見張るものがありましたし、大正時代の建物セットや衣装も堪能する事が出来ました。
辻褄合せでご都合主義のストーリー展開、必然性のない登場人物、一部出演者のオーバーアクションに目をつぶり、あくまでファンタジー大正浪漫として割り切れば、それなりの満足度は感じられると思います。
小曽根百合というキャラ自体も、画角や焦点や編集次第では、攻殻機動隊における草薙素子に匹敵するクールビューティになりうる可能性を感じましたが、凡庸な演出のせいで、折角の綾瀬はるかさんのアクションを活かしきれていない印象だったのが残念でした。
行定勲監督が初のアクション映画に挑戦というのがひとつの話題性だった様ですが、これだけお金をかけた作品での冒険をする意味が理解出来ませんでした。
やはり、アクションに振り切るなら振り切るで、それを得意とする監督を起用すべきだったのではと思います。
また、ストーリー自体も非常に単純で、原作そのものがそうなのか、脚本がまずかったのかは判りませんが、伏線の未回収放置や、一介のヤクザ事務所が陸軍上層部に通じていたりと、興醒めする設定で、稚拙なイメージでした。
意外と面白かった
予告編を観て、どうせ荒唐無稽な内容でストーリーはめちゃくちゃだろうと思ったので、綾瀬はるかを観に行きました。なので予想よりは面白かったです。
綾瀬さんの大正風の衣裳と髪形が似合っていて、服を脱いだ背中が美しかったです(お色気シーンは一切ありません。血みどろはあります)シシド・カフカさんと古川琴音さんも魅力的でした。3人はとにかくカッコいいです。
ストーリーは本当に荒唐無稽です。陸軍と海軍は反目しあっていたらしいですが、互いに大日本帝国(この言い方嫌いだけど)に仕える身であんなに大っぴらにやり合っても大丈夫なんでしょうか。綾瀬さんはかつては最強のスパイで殺し屋で現在は引退しているという設定でしたが、いくら強いとはいえいちいち力で殺すのは大変、女の魅力は武器にしなかったのかなとちょっと思いました。
鈴木亮平さん、暗くて顔が見えにくくても、お耳ですぐにわかります。あと、きれいな立ち姿で。
ヒロインは死なない!?
いやはや綾瀬はるか、めちゃくちゃカッコ良かったです。胸を刺されたり、銃弾を喰らっても、少年を海軍の拠点まで届ける執念にやられました。ヒロインは死なないということでホッとしました。それまでは綾瀬はるかが死ぬのではないかと、ハラハラドキドキでしたが、見事足を引きずっての退場にバンザイをしたくなりました。この作品で設定されている玉の井という私設の色町がありますが、現在で言うと墨田区の東向島駅と鐘ケ淵駅の間にあったそうですが、活気ある庶民の色町風景に不思議な郷愁を感じました。この作品では綾瀬はるかのご主人役である豊川悦司が残した家族(少年)と膨大な資金を巡って、陸軍が奪取しようとするのを、綾瀬はるかが命をはってガードするというストーリーでした。その資金は最終的には海軍の大山五十六に渡しますが、太平洋戦争突入前の濁世の構造が具に見れました。それにしても豪華俳優陣に圧倒されます。長谷川博巳、阿部サダヲ、豊川悦司、佐藤二郎(笑える演技です)などの、燻銀の演技に痺れます。そしてもちろん綾瀬はるかの渾身のアクションシーンについても、あまりにも動きが早いので視線がついていけませんでした(笑)。そして銃を撃つ姿も神がかっています。陸軍の兵士がどれだけ撃たれたか数え切れないほどでした。日本のエンタメ映画の中でもトップクラスでしょう。眼福のひと時でした。
追記 最後に片目の鈴木亮平が登場しましたが、間違いなく次回作への布石でしょう。
綾瀬はるかはアクションをもっと観たかった
関東大震災の翌年、大正末期の1924年の東京は、大震災からの復興で耐震性の高められた鉄筋コンクリートの建物が増え、活気にあふれていた。幼い時から台湾で秘密訓練を受け、16歳からスパイ任務に従事し、3年間で57人の殺害に関与した経歴を持つ元敏腕スパイ・小曽根百合は、いまは東京の花街の銘酒屋で女将をしていた。しかしある時、陸軍が関係し国家予算の1/10に相当する大金が凍結される危機に陥った。陸軍は金を引き出す鍵を握る少年・慎太を追い、彼を助けた百合は慎太とともに陸軍の精鋭部隊から追われ、命を狙われ、海軍も絡み・・・さてどうなる、という話。
リボルバーって回転式の拳銃らしく、百合はリリーなのでこのタイトルなんだと理解できるが、確かに銃の腕は素晴らしかったのだが、もっと綾瀬はるかのアクションもみたかったかな。女優のアクションという事では、ベイビーわるきゅーれ、とか、魔女、とか有るが、綾瀬はるかならあのレベルまで行けるんじゃないかと思うが。
綾瀬はるか以外では、シシドカフカの銃撃戦も良かった。娼婦役の古川琴音もなかなか色っぽかった。
映像の格好良さとかこだわりは非常に感じますが・・・
細かな演出とか台詞が、あんまり・・・と思ってしまったので、非常に残念です。多少期待していたし、映像もかなり良かったので─。なんで?ありえん!んなバカな・・・と、色んなところで感じた次第です。
悪役がちょっと酷すぎたし、ちょっと可哀想な気がしました。なんであんなにチョロくてゴミみたいな演出だったのか─、綾瀬はるかが素敵であればそれで良かったのでしょうか?確かに主役が映えて華麗な作品だなぁとは思いましたが、ストーリーとしてどうなんだろう、劇映画としてどうなんだろう、色んなツッコミどころが満載だったように思います。
正直、途中退席も考えました。結果全部見ましたけれど、途中でやめてもよかったのかな、と思ってしまいましたすみません。
少し期待外れ
行定監督と綾瀬はるかさんとのタッグに大いに期待して臨みましたが、若干期待外れでした。
導入のアクション場面は"ミッション•インポッシブル"や"ファブル"級の超絶アクションを予感させましたが、中盤から後半、終盤にかけてはド派手な銃撃戦に終始しており冗長に感じました(リボルバー•リリーなので致し方なしか?)。
個人的に綾瀬さんには岡田准一さんの女性版を担ってほしいと期待しており、華麗な身体アクションを沢山スクリーンに刻んでほしいと思っております。
最後に「イイ男役に豊川悦司さん」は余りにも決まり事めいていて、もう少し工夫できないものかと興醒めしました。
美しい
いろいろ賛否あるようですが、はるかさんがかっこいい&美しい。
綾瀬はるかさんはすっかりアクション俳優になりましたね(笑)ストーリーは、時系列を行ったり来たりなので、あれあれ?となりながらも最後までしっかり観ましたよ。
結構隠れて名優さんたちいっぱい出てましたね。最近こういうの流行りなのかな。
レジェンド&パタフライのときにも書きましたが、綾瀬はるかさんがいることで、場が凛とする、その感じかすきです。まあ、ほとんど綾瀬さんコメントですが、楽しく観れたので4.5です。まあ、私が単純だというのもありますが(笑)
シリーズ化を祝す
今年は夏公開のこの映画だけを楽しみに上半期を生きてきたといっても過言ではないくらいであまりにも期待のハードルが上がりすぎてちょっと残念がっかりなシーンも多く、後半の陸軍小隊との霧のドンパチに至っては開いた口がふさがらなくて困った。唯一冒頭の秩父鉄道車内から草むらに至る格闘がかなり秀逸で、暴れはじめる綾瀬はるかが好きであることを再認識したしエンディングもまさにそれであろう。「奥様は、取り扱い注意」以降特殊工作員という役柄が彼女のはまり役となり、ワンピース姿からの立ち回りが様になる唯一無二の役者となった。綾瀬はるかにリボルバーを持たせて「緋牡丹博徒」の現代版シリーズをやろうという東映の企画は素晴らしくてそれだけで嬉しく、行定勲はどうなの?と思うが、続いてくれるのであれば一作目が多少こけようともかまわない。望むべくもないが松田優作と村川透の「遊戯シリーズ」的なテイストを目指して欲しかった。あやせさんは演技が多少アレなのでクールなぶっきらぼう棒読みゼリフもいいけれどさすがに限界が来るし最初からコメディ要素を入れてもらったほうがぐっと表現の幅が広がると思うのだ。今作のストーリーとしては「グロリア」や「レオン」的なちびっ子との道行設定を軸にしていてそれ自体は悪くないのだが羽村仁成はちょっと歳を取りすぎていて大きな映画になればなるほど事務所都合的なこともあるのだろうなあと想像されやるせない。東映セントラルの規模でいいのに。
綾瀬はるかと長谷川博己に逢いにいく…⭐︎
綾瀬はるかと長谷川博己が出演するので、「はい、泳げません」のコンビと思い鑑賞。
でも、何だかなぁ…という映画。
もと、諜報機関の綾瀬はるが演じる小曽根百合が電車内で陸軍が資金としようとする金の
鍵を握る少年、慎太と遭遇しそれにからんで彼女の過去が蘇ってくる。
やはり、綾瀬はるかのアクションは素晴らしく、長谷川博己は紳士然とした佇まいが
板についている。
しかし、他の内容がなに⁇という感じ。
陸軍のメンバーのオーバーアクションの演技も今時?という感じだし、陸軍VS海軍の
状況も薄っぺらい。
わざわざ、野村萬斎とか豊川悦司をここにもってくる意味ってあるのか?
最後の鈴木亮平に至っては、誰かの友情出演なのかと思った。
病いを治す白髪の女性もなに?どうなってる?
極めつけは、あれだけ傷を負った綾瀬はるかが死なずにいること。
オイオイ!ないよ。
そんな中の救いは、娼館(?)ランブルに居るシシド・カフカと古川琴音。
シシド・カフカはもと馬賊という設定がすんなり来る雰囲気があって、すごく良かった。
古川琴音も、最初ちょっとパーっぽい可愛さが戦闘の場面で豹変して
面白い。
…まぁ、綾瀬はるかと長谷川博己に逢えたから良いか。
日本映画のイヤなとこが出てる
行定監督の映像は本当に綺麗。今まで監督にアクションのイメージはなかったのでいい意味で裏切られました。綾瀬はるかもよかった。「ICHI」の頃からアクション向きの女優さんだと思っていましたが、全く衰えることなく、違和感もなく、素直にカッコイイと思えた。
この映画の一番の問題はストーリーにあると思う。上映時間は約2時間20分、この手の映画では長丁場。この映画はアクションを全面に推していたはずなのに、蓋を開けてみるとドラマパートが多い、かといって話が作り込まれてるわけでもなく、話の展開も遅い。これが重厚な人間ドラマならまだ良しにしても、これはアクション映画のはず。アクション映画に必要なスピード感がなく、肝心のアクションシーンは割とすぐ終わる。このスピード感のなさに、テンションが削がれ、途中幾度となく「飽きてきた」とゆう波がきた。こういったアクション映画もどきは、日本映画の悪い特徴だと思う。
綾瀬はるかはイイ!
原作は読んでませんが、内容がすごく薄っぺらいと感じました。脚本家や演出家…皆さん頑張ってるんでしょうが私が感じるものはありませんでした。
俳優陣はなんとも豪華でしたね。
この役に、この俳優を充てるんだと感心すると同時に勿体無いなと…
ストーリーの中心は勿論、主人公の綾瀬はるか。
スタイルや表情はバツグンですね。彼女でなければこの役は似合わないでしょう。
彼女が光りすぎて周りの俳優が霞んでしまったのが残念でした。
加えてこのストーリー、演出も何か中途半端
で最後にX!続編でも作る気なんでしょうか?
全体的に豪華俳優陣がとても勿体無い。
最後にリボルバー・リリーこの言葉が出てくるのは僅かな時間のみ
出演者が綾瀬はるかをリリーと呼ぶシーンがまるで無しなのはどうなんでしょう?
せっかくのリボルバーも何故リボルバーなのか?最後までわかりませんでした。
原作読まないと理解できないのかな?
しっかり作られてる
ストーリーや役者陣、セットなどしっかり作られていて凄く面白いです!
その中で1点だけ凄く残念なことが、、、。
最後の一瞬のワンシーンまで、あの俳優が出演するのに、割と重要な役である、陸軍大佐の役者が目立ってしまいます。台詞は完全に棒読みだし、悪さもないし、貫禄も無い。折角の作品がと思われて仕方ありません。
俳優でも無く、今までの実績もなく特に評価されてる訳でも無いと思うのですが、何故あの人を起用したのでしょう???
ヤクザの組長が子供を返す条件で耳打ちした内容ってなんだったんですか?
Vermillion
日本製のバイオレンスアクション、中々久々ですし、雰囲気も良さそうなので日曜日のお昼に劇場特攻。8割くらい埋まっていました。
正直言って期待し過ぎたのかなと思いました。売りであるはずのアクションは見せ方に問題がありますし、一部俳優陣の演技の拙さにはかなりもどかしくなりましたし、なんせ話がそこまで面白くないというのが致命的な作品で、少しウトウトしてしまいました。
家族が殺され逃げ惑う少年と、それを守るために奮闘する女性の話がメインで展開され、そこに陸軍や海軍が絡んできて色んな陰謀が渦巻く…というTHE・日本な物語です。新鮮味は特に無かったかなと思います。
綾瀬さん自身のアクションのキレはとても良くて、パンチに回し蹴り、しゃがんで立っての回避、駆け回るスピードさ、ポテンシャルがとにかく高い綾瀬さんを起用しているはずなのに、アクションにそこまで反応できてない相手側に合わせてしまった結果、どうにも普通のアクションに成り下がっていたのが残念でした。
日本映画の中でもアクションのレベルは確実に上がってきているので、そこで弱めのアクションを見せられてもなという気分にはなりました。
荒唐無稽なシーンが多々あったのは好感触で、バイクで突っ込んだのちに、積んであった火薬に銃弾をぶっ放して爆発させて道を切り拓くというなんでそんな手間をかけた突破方法を思いついたんだろうとニヤッとしてしまいました。マンホールからの脱出の際に手榴弾を地上にポイっと投げてたのも無理がありますがなんだか好きです。
主人公が無敵なタイプの作品なので、どれだけ銃弾を体に受けようと、ナイフで刺されまくろうと関係無しに動き続けます。相手は基本1発でノックアウトなので、そこの辺りのバランスは悪かったです。
最後の突撃のシーンなんか、もう致命的なまでの傷を持っても突き進んでいきますし、連れた少年は逐一転ぶのでそれを助けては傷を負うの繰り返しなので、またかいと何度も思ってしまいました。
一部俳優陣の演技の拙さが今作をつまらなくしている要因だと思うのですが、ジャニーズ2名が豪華な役者陣に混じって、しかもメインの悪役を演じてるのもあって浮きまくっていました。なんでこんなに微妙な演技をする人を悪役に据えたのか。重要な役所のはずなのに、なんかふさげているような雑魚キャラにしか見えなくてガッカリでした。
羽村仁成くんも悪くはないんですが、どうにも緊迫感のあるシーンでの表情の変化や身振り手振りが弱いかなと思いました。先のジャニ2人に比べたら全然マシなんですけどね。
シシド・カフカさんと古川琴音さんの喫茶店コンビの立ち振る舞いは最高に好きでした。ザ・クールビューティーと奇天烈な強キャラな雰囲気を纏っていましたし、とにかく2人が立っていると絵になっていました。ただ出番が少ないのが惜しいです。この2人と百合のスピンオフが出来るならば見てみたい、アクション増し増しで見たいですね。
綾瀬さんの存在感がこの作品を辛うじて救っていたかなと思います。終わり方もなんだか続編を匂わせている感じがしていますが、これは作られても観に行くかな…と悩んでしまいます。もう少しうまくまとまっていれば、もしくはアクションのレベルが高ければ、とモヤモヤしてしまう作品になっていました。劇場で観なくてもいいかなと、観終わった後には思ってしまったのが残念でなりません。
鑑賞日 8/13
鑑賞時間 11:20〜13:50
座席 C-6
「職業婦人」が放つ弾丸と甘美
舞台は異国情緒あふれる大正時代の東京。
関東大震災から1年が経とうとしている頃、秩父でとある資産家が殺される事件が起こる。
犯人として報じられた男の旧知の仲であった元女スパイの小曽根百合はこの報道を不審に思い、単身秩父へと向かう。
現場へと向かうとそこには周辺を嗅ぎまわる帝国陸軍の姿があった。n
東京への帰り道、怪しい男たちに追われれている少年に遭遇。
その少年は今回の事件の被害者家族の生き残りであり、また少年は東京にいる小曽根百合に会おうとしていた。そうして、元スパイと少年の逃避行が始まる。果たしてこの事件の真相と結末は。そして、浮かび上がってくるその資産家と主人公小曽根の意外な接点とは。
本作は、見事に再現された大正時代の街並みで行われる丁々発止のアクションと銃撃戦が見どころだろう。ドンパチと繰り広げられる戦闘シーンはとてもエキサイティングだ。そして当時のファッションやヘアスタイルに身を包んだ登場人物たちのハイカラで紳士淑女たる佇まいは男ばかりの「戦場」に「彩り」を添えている。見事なバランスだ。
街並みもこの作品の作り方もどこかエキゾチックな印象を受け、「日本であって日本でない」「邦画であって邦画でない」という不思議な感覚を覚えた。
そして主人公演じた綾瀬はるかの美しさとアクションはずっと見ていられると感じたのは私だけではないはずだ。
雰囲気は好き
57人以上を殺害した暗殺者の百合はかつての恩人が一家殺人の犯人に仕立て上げられていることを知り…。
同名小説の実写化作品。ノワール調で容赦のない展開は好きで殺陣もそこそこ。ただ、長いと感じてはしまったし都合が良すぎる展開が多すぎる気はしました。
二朗さん
お話の中身は別にして、なんとも抑揚なく淡々と進んでしまった。それなりに要所で山場になりうる箇所はあったんだが綾瀬はるかがシリアスすぎて淡々さが際立ってしまった。更にアクションシーンはカメラ割りがイマイチで当身ごとにアングル変えるから凄いんだかなんなんだか。。。これだけの凄い役者さん勢揃いでよくこうも淡々と進んでしまったのか。佐藤二朗さんが一番物語に強弱をつけてくれて良かった。
面白かったです。
退屈でした。
話の筋立てが荒すぎる。主役の経歴と実際の映像にギャップがありすぎて感情移入できなかった。日本陸軍の描写もあまりにも非現実的でまともな調べもないまま、妄想で構築されたのかなと感じるものだった。
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