劇場公開日 2023年8月11日

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「久しぶりの残念な邦画大作」リボルバー・リリー yookieさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0久しぶりの残念な邦画大作

2023年8月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

キングダム、わた婚、岸辺露伴など今年みた邦画大作はわりと全部当たりで、昨今の日本映画、大作と位置付けられる映画でもクオリティの高い作品が増えていることを喜ばしく思っていた矢先に、久しぶりに「これだから邦画は…」と思っても仕方がない脚本と演出の悪さが目立った作品だった。

一番お金をかけたのだろうキャスティングは本当に豪華だった。これだけの演者を揃えていれば当然素晴らしい演技の掛け合いが行われるわけで。特に主演の綾瀬はるかはアクションも含め素晴らしかった。しかし何故だかどのキャラクターもそこまで好きになれず…キャラの描き方がよくないのか、それぞれのキャラの行動原理が見えなかったのも入り込めない理由の一つだろう。説明的な台詞が多く、特に綾瀬はるか演じる女スパイ小曾根百合が護ることになる細見少年の演技が稚拙すぎるが故、台詞に頼らざるを得ないといった印象で、目も当てられなかった。

キャスティングだけでなく、美術セット、衣装などかなりの予算をかけていることが明かなルックに、冒頭はかなり期待したのだが、最後まで盛り上がることなく2時間ずっと抑揚のないストーリーに、結末もカタルシスが生まれなかった。というか、続編を匂わす終わり方にマジかよ…と落胆した。「こういう雰囲気の絵が撮りたい」の集合体で、ビジョンが全く見えない駄作だった。推し俳優が多く出ているため、だいぶ贔屓目で見ようとしたがダメだった。本当に残念。続編は、どこにお金と情熱をかけるか、もっと考えた方がよいだろう。そろそろ日本の観客をなめるのは辞めて欲しい。

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yookie