「これはコメディー?」リボルバー・リリー ガンーカタさんの映画レビュー(感想・評価)
これはコメディー?
綾瀬はるかさんが好きだし、彼女のアクションも見たかったので事前情報は何も入れずに観に行きましたが、あまりにも退屈で途中で嫌になって退席してしまいました。
出だしは緊張感もあり、期待をしましたが、途中のだらだら具合やあまりにも荒唐無稽な脚本にはあきれてしまいました。
まずは、登場人物の危機管理意識のなさです。MI:DRでもイーサンたちが簡単に危機に陥りましたが、本作品もカギになる少年の慎太が不用意すぎます。冒頭で召使たちが虐殺され、自分自身の命の危険を一番感じているはずなのに、変装なども一切せずにすぐに敵に見つかったり、のんびり川辺で会話をしていて捕まったりと、あまりにものんきすぎです。戦闘シーンもよっぽど敵(悪の組織と思ったら陸軍というのが驚きを通り越してあきれた)が間抜けなのか、あれだけの大人数で簡単に負けてしまうので笑ってしまいました。
観るのをやめた引き金になった場面は、これまた不用意に街中を歩いて簡単に拉致された長谷川博己に、敵が内部情報をぺらぺらと全部説明した挙句、そこを脱出したところです。「黙祷をしたい」と言い出したときに、まさかねーとその先の展開を(おふざけで)予想したら、本当にその通りの展開になって唖然としたからです。もう完全にコメディーですよね?それともそういう映画なんでしょうか? ということで、それ以上観る気力がなくなって退席しました。
ほかにも、リリーと慎太が(偶然)同じ列車に乗っているという、ご都合主義の展開もこういう脚本のあるあるだなと思いました。