「意外と悪くはない」リボルバー・リリー あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)
意外と悪くはない
荒唐無稽な話ではあるが大正時代の世相を酌んでアクションものを今つくるとこうなるのではないか。玉の井と陸軍省前のシーンは陸軍部隊の人数を半分にして時間も短縮すれば却って話に厚みが出たかも。リボルバー・リリーの二つ名をタイトルだけに止めて本編内で安易に使わなかったところが好意をもてる。
綾瀬はるかはさすがの貫禄。彼女の意図が良く分からないとのレビューがあったが、かってのボスであった豊川悦司への思慕と彼の子を失った悲しみ、そして彼と本妻?との間の子どもが現れた驚きとその子を守りたいという決意を説明は極力抑えながら表現できていた。女優としての円熟を感じさせる。残念なのはアクションの時も大正浪漫な衣服を身にまとっていたこと。美しい背筋をもっと観たかったな。
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humさんのコメント
2023年8月24日
たしかに。。。
次作が出てもそれだけは守り通していただきたいですね。
リリーが再び銃を持ち挑む意図について共感です。
愛した人への思いの深さに尽きますね。そして、亡くした子を重ねて感じるところもあるのでしょうか。表情や動作に母性が垣間見られる気がします。