劇場公開日 2023年8月11日

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「日本の分岐点で命を張ったリリー」リボルバー・リリー ジョーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0日本の分岐点で命を張ったリリー

2023年8月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

時代は大正時代の末期。戦争による利権獲得か国際協調による経済成長か。
二者択一で対立する帝国陸軍と帝国海軍。
帝国海軍の戦争回避論者山本五十六の思惑。

関東大震災後の昭和にさしかかるこの時代こそが、日本の分岐点であったことを教えてくれる。
戦いは人を守らない。
リリーの言葉で、戦争回避の分岐点だったと改めて痛感する。
リリーの反戦魂が、巨額の資金の強奪を図る帝国陸軍に相対して、リボルバーで炸裂する。
リリーの熱き平和への思いが、血に染まった純白のドレスに投影する。

「はい、泳げません」で共演した、綾瀬はるかと長谷川博己が再演。「はい-」とは段違いのコラボで、迫力満点の壮絶なアクションと銃撃戦を展開してくれる。
本作で彼女が、そんじゃそこらの女優ではないことを思い知らされた。

ジョー