「綾瀬・シシドがかっこいい!」リボルバー・リリー 浅見探偵さんの映画レビュー(感想・評価)
綾瀬・シシドがかっこいい!
綾瀬はるかがみたくて、ほとんど予見ゼロで、公開初日に「リボルバーリリー」を観に行った。綾瀬はるか演じる冷徹非情な美しき諜報員・小曾根百合。いろいろ意見はあるでしょうが、いやー、とてもよかったですよ。★は3.8かな。十分楽しめました。
褒めておきながら、★を4にしなかった理由はいくつかありますが、全体的にちょっと無理はある映画。そこはしょうがないにしても、ヒール役の陸軍指揮官(板尾創路)と小曾根を支援する海軍大佐山本五十六(阿部サダヲ)の二人があまりに役不足で迫力がなく、主役の綾瀬も、他の長谷川博己や野村萬斎、豊川悦司など豪華脇役をも埋没させたし、最終的には映画全体のスケールを小さくしてしまったように思う。今の邦画界としては巨額の費用をかけた映画なのだから、この二人の役不足がホントに残念。本作を台無しにしてましたねえ。まあ、私の好みの役者ではない、ってだけかもしれませんが…。
加えて、綾瀬さんのアクションは100点だったとしても、あれだけ力を注いで演じたのだから、彼女のもう少しエロチックな場面がエンタメとして必要だったと思ったのは私だけではないかもしれない。それと、行定監督は、本格的なアクションエンタメ映画向きではないですね。
高評価は、綾瀬はるかとならんで、元馬賊のシシド・カフカが超かっこよかったこと。それと悪人以外はほとんど死なない演出は、全編かなりドキドキする戦闘シーンが多いだけに、おばかな私的には、好みの映画でした。同じ東映の超大作「レジバタ」よりは倍くらい面白かったと私は思います。これも私がキムタク信長が嫌いなだけかも(笑)