「日本人の差別意識の特殊性」破戒 リラグーさんの映画レビュー(感想・評価)
日本人の差別意識の特殊性
私は生まれてから小学校6年まで愛媛県、中学から大学まで秋田、就職して横浜、西から北そして真ん中。
この地域と、時間(時代)の違いは、差別意識の格差を生んでいると思っています。
破戒の持つ差別意識は、地域によって、また時代によって違って見えます。
小学生の時に感じた2つの出来事1つは友達を、部落の子だからと、悪口を言ったりいじる子がいた事、私はなぜいじめるのか分からずいじめている子と喧嘩した事。後で部落だからいじめて当然ということに憤慨した事。
もう1つは、父が親戚の人の結婚に、猛反対した事(部落民だから)父がそんな差別をする人間だと思っていなかったのて凄くショックを受けました。友達ならともかく結婚は、血が穢れる事だ。親戚一同が困る。
これらの出来事から私は部落差別について凄く根深い日本人の、差別意識の特殊性を感じるのてす。部落の出身だから、といったところで何も変わったところがある訳では無いのだからそれこそ黙っていたら分からないはずなのです。だから余計に、レッテルを、貼ろうと、貶める言動を取り、それが長い間刷り込まれていくのです。明らかに外見が、違っていたら、そこまで貶める必要のないやり方で…
元々日本人は、島国なので江戸時代の長い鎖国政策から純血ということにこだわる所が、あり、それと身分制度が、もたらした差別意識が憎悪を伴いながら刷り込まれて行ったものです。これは今でも苗字で分かるなどと、YouTubeに、出ています。
地域にも格差が、あります。中学生の時に友達が、うちの部落は遠いから。と平気で話してので、私はびっくりした事を、思い出しましす。時代の流れにも意識の格差を、感じます。ただ私は差別意識後進国であるこの国は、長い間刷り込まれた部落差別の根深さの特殊性だと感じるのです。
長くなりましたが、この映画を、制作した皆様に有難うとお礼を言いたいです。
今晩は。
レビュー、拝読しました。
申し訳ない限りですが、私は現在勤めている会社に入社するまでは、被差別部落の人々が体験した事を知らずにいました。
そして、人事部に配属され、弊社が過去に「部落地名総鑑」を購入した事で、当初は被差別部落出身(という自称の方々)の一部の方々に定期的に”接待”をしたりして、オカシイと感じていました。(今は、解消しました。)
そして、吉井すゑさんの”橋のない川”を読み、映画も観て、水平社設立の経緯も知り、イロイロと動きました。
簡単に言えば、似非部落差別者と、本来の部落差別で苦労してこられた方々を切り分けました。
この問題は根本的には人は”区別””差別”したがるという政治的に編み出された士農工商制度にあり、この思想は今でも全世界的に厳然としてある、と言う事だと分かりました。
簡単に解決出来る問題ではない事も、実体験を含め学びましたが、時間を掛けて解決すべき問題であるとは認識しています。
今作の様な映画が、定期的に上映され、民の意識を少しづつでも変える事が重要なのだな、と改めて思った映画でもありました。では。
コメントに感謝します。
市川崑監督の「破戒」、未見なんです。父が話していた頃は、ソフトやレンタル、もちろん配信などもありませんでしたから。
今なら探せば観る方法があると思いますので、観ます。ありがとうございました。