「FBIフーヴァーの再来」ブラックライト odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
FBIフーヴァーの再来
クリックして本文を読む
悪名高いFBI初代長官ジョン・エドガー・フーヴァーのコインテルプロと呼ばれる反政府団体への違法捜査、排除の極秘計画をもじった実話の再現の様なサスペンス。
タイトルのブラックライトは紫外線を発するライト、劇中でFBIの陰謀を追う記者に編集長が、記事には証拠、裏付けが大事、普通の目で観るだけでは分からない、ブラックライトが必要だと言っていました、陰謀を暴く手立てと言うことでしょう。
オーストラリアで撮影されたのはコロナ下での疎開策だったようです。
カーチェイスなどアクションシーンも多く盛り込まれているものの、主人公は年配だし全体的には地味な印象でしたが、あまり派手にせずFBI内部の隠ぺい工作にとどめたのはリアリティを感じさせるポリティカル・アクションにしたかったからだそうです。
FBIが市民を暗殺するなんてとんでもない設定と思って観始めましたが劇中でも語っていたようにフーヴァーに倣ったとすれば事実は小説より奇なりですね。雑味を避けて色恋沙汰は排除されていますが孫への執着で尺を稼いでおり、違和感がありましたが主人公の唯一の弱点としてハラハラさせるための定石だったのですね。総じて地味な陰謀ものでした。
コメントする