「また娘を誘拐された?!」ブラックライト kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
また娘を誘拐された?!
走ってる姿を見ると辛いものがあるけど、今作ではいいおじいちゃんになろうと努力してるので、年相応の役柄といった感じか。もう引退してくれ!と願いながらカーアクションを楽しんでいる俺がいた。もう、娘じゃなくて孫のほうが可愛いから!
アクションは抑え目だったけれど、やっぱりいつものリーアム・ニーソン。もっとも凄かったのはゴミ収集車とのカーチェイスでしたけど、アクションにおいては知的な攻撃が冴えていました。特に、水道管壊して・・・といった点。孫へのプレゼントとか、警官が使ったスタンガンとか何気に伏線になってたんでしょうか。
さらに、今回のニーソン映画は社会派要素が満載。ま、善良な市民をも殺すというFBIの闇の部分を描いていたわけですが、その名も極秘プログラム「オペレーションU(ユニティ)」は初代長官フーバーの監視体制をも想起させるほど恐ろしいもの。差別撤廃を訴える女性活動家ソフィアが暗殺されるという冒頭のシーンはともかくおぞましい。
「政府というものは最良の状態でも必要悪だ 最悪の状態では耐えがたい悪である」といった言葉も引用され、意見をしただけで闇に葬られる恐怖政治を感じさせるのです。今の世の中を象徴しているのかもしれませんね。まぁ、極度の潔癖症、防犯のこだわり、3回繰り返して落ち着かせるといった性格など、性格設定も良かった。
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