「昨日の、あの時の自分に共感できるか」今夜、世界からこの恋が消えても silverKHAIEさんの映画レビュー(感想・評価)
昨日の、あの時の自分に共感できるか
今の世の中はほぼ誰しも記憶の一部をデジタル化して何かに預けている
その手にしている"記憶"は本当に自分のもの?
信じる根拠はやはりアナログな"手続き"
生きた証は誰かの記憶にある
身体はDNA、知恵は伝承とか
本当の思い出がその人一代限りなのは意味があるはずで、思い出の儚さが逆に今をこの世を信じて生き切る原動力になると思う
表現としては、
福本莉子の誠実な演技
古川琴音の観るものをねじ伏せる熱量の演技
ベテランを感じさえする松本穂香の安定した演技
この映画はこの3人で納得させようとしているのかな
特に記憶を奪った重みに潰れそうになる古川琴音の演技には年甲斐もなく思わず涙
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