「透の極限の優しさに打たれました。」今夜、世界からこの恋が消えても 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
透の極限の優しさに打たれました。
ひとは死んだら!
愛するひとの思い出の中で生きたい・・・
普通はそう願います。
しかし神谷透の選択は、
「ぼくを真織の記憶から消してくれ・・・」
でした。
それは真織への究極の愛(思い遣り)
自分を真織の記憶から消してまでも、
真織を守りたかった。
透は優しい、
亡くなった母のレピシを受け継ぎ、
アイロン掛けと料理を身につけて、
姉を家事から解放して、執筆を支え、
そして真織に、
「日野の明日を楽しいことで埋めてあげる」
そんな優しい男の子。
あまりにも優しすぎるので、
正直言って、綺麗事の世界観・・・と思ってしまう部分も
ありました。
「前向性健忘症」
そんな病気も本当にあるのかとちょっと疑ってしまいました。
一日で記憶がリセットされるなんて・・・
取り敢えずネット検索してみました。
「前向性健忘」と、
「逆行性健忘」とあって、
「前向性健忘」は、障害時点以降の記憶障害を言い、
近時記憶の記銘力障害である。
「逆行性健忘」は遠隔記憶の想起障害で、
障害時に近いほど忘却されやすく、遠いものほど保たれる。
健忘症候群では両者が見られる。
《ちゃんとありました》
30分の居眠りで、全て忘れる・・・
一晩寝て起きたら全て忘れている・・・
拡大解釈のひとつと言えなくもないけれど・・・
たしかに記憶障害に悩む人は多くなっています。
コロナの後遺症でも、かなりの人が記憶障害に苦しんでいるし、
人の記憶は日々に薄れてしまうし、高齢ならなおのこと・・・
若年性アルツハイマーや認知症など他人事でないです。
しかし薄れていく記憶の中でも消えないで
最後まで残る記憶が必ずある。
真織の家族・両親そして親友の泉、
みんなが真織に優しくて真織を見守る姿は美しい。
泉の健気なまでに真織を守り、背負い込む姿に打たれます。
(古川琴音さん、さすがでした)
そして主演の2人。
道枝駿佑さん。
福本莉子さん。
若い2人は瑞々しくて実に初々しかったです。
悲しいラストの筈なのに前向きになれる
生きる勇気をもらえる作品でした。
神谷は日野の中で永遠に生きる。
こんばんは♪『思い‥』に共感コメントしていただきましてありがとうございました😊
本作ちゃんと最後まで観ています。透は亡くなって、福本莉子さんの記憶がややこしいのですね。透、優しい、
莉子さん、ノートに書いていましたか?
亡くなったから辛い、です。
だいぶ忘れています。🍎