「この映画の個人的な是非ポイント」今夜、世界からこの恋が消えても komagire23さんの映画レビュー(感想・評価)
この映画の個人的な是非ポイント
クリックして本文を読む
(完全ネタバレですので鑑賞後にお読み下さい)
この映画の個人的な是非のポイントは、寝てしまうと前日の記憶を失ってしまう主人公の日野真織(福本莉子さん)の恋人となった神谷透(道枝駿佑さん)が心臓病で亡くなり、これ以上は日野真織を悲しませたくないという神谷透の生前の願いから、2人の友人である綿矢泉(古川琴音さん)が、日野真織の記憶代わりの日記から神谷透の記述を消去するところだと思われました。
この日野真織の記憶代わりの日記から、恋人であり大切な存在だった神谷透の記述を消去する綿矢泉の行為に、個人的には深い納得感がありませんでした。
もしかしたらその理由の1つに、神谷透の心臓病の話が唐突にやって来すぎなのかもしれないとも思っています。
ただ、この日野真織の記憶代わりの日記から、恋人であり大切な存在だった神谷透の記述を消去するというのが、この映画の根幹であると思われるので、そこへの深い納得感のなさは映画の評価への個人的なマイナスポイントにはなってしまうとは思われました。
この大切な人の記述を消去する深い納得感ある別の理由を見つけ出すことが出来れば、よりよい映画になったのにとは、残念ながら思われました。
福本莉子さん道枝駿佑さんの演技はみずみずしく素晴らしく、古川琴音さんもさすがのお芝居で、神谷透の姉の神谷早苗(松本穂香さん)や神谷幸彦(萩原聖人さん)の小説にまつわる神谷家の描写も感じが出ていて、そこから考えても惜しい作品だなとは僭越思われました。
コメントする