劇場公開日 2022年7月29日

「途中で出ようかと思うほど涙嗚咽」今夜、世界からこの恋が消えても パセリさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0途中で出ようかと思うほど涙嗚咽

2022年8月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

30代おじさんひとりで鑑賞。ほとんど若い女性やカップルですが大人の方もチラホラ。見て納得しましたが充分大人も楽しめる。
原作未読なのでどこまで忠実か分かりませんが、決して長時間ではないのにストーリーはいくつも詰まっていて、飽きさせないとても濃いお話で素晴らしかったです。全く情報を入れずに見たので卒業シーンで、泉ちゃんが自分だけ取り残された的なことを言っていたので、真織を取り戻すために日記を改ざんするのかと思ってしまいました。が、まさか透くんの死とは。生前に日記の改ざんを依頼する透くん、泉ちゃんの心を軽くするために改ざんを自分のせいにしろと言う姉の早苗、優しすぎ。姉自ら弟の名前を消していくシーン。。。何より無力を感じつつも自分で抱えて奔走し、悩み涙ながらも突き進む泉ちゃん。ほんとに見てられない程苦しい。
透くん一家のシーンも人生に向き合う、逃げない、自分も出来てないのでとても良いメッセージを頂いた。親への感謝というものも。

花火のキスシーン真織ちゃんが少し口を開けたのがとても求めている心情を感じられて良かった。跡、記憶を再度たどるシーンで同じ映像ではなくスマホで撮った動画で見せるのも良かった。

道枝くん、雰囲気もいいですがとても雰囲気のある声がいい。福本莉子ちゃん、病気に苦悩する姿、若干のあざとさ、天真爛漫どれも素敵。何より古川琴音ちゃん、彼女次第な作品な気もします。特に後半のとてつもない悲しみを表現してるシーンは圧巻。かわいい子には絶対ついている姉さん的な雰囲気もいい笑 松本穂香ちゃんもさすがだなぁ。

素晴らしい作品でした。泣けましたが前向きにすっきりしました!

パセリ