「イオンシネマ上映条件」まなみ100% いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
イオンシネマ上映条件
全国に散らばるシネコンの中でも圧倒的な地位である"イオンシネマ" 今作が此処に掛る意義というものを考え倦ねているというのが実感である いやいや、作品そのものの評価とは関係無い 個人的には感銘した内容である 若い監督と制作陣との関係性や、脚本"いまおかしんじ"の繋がり、出役陣の関係性、どれを取ってもきな臭さが消臭できないのは何故なのか、そんなモヤモヤ感を感じてしまうのである
ここから今作の感想
監督の実体験を映画化する 古今東西定番だ 何せスピルバーグ御大自体最近堂々公開している(フェイブルマンズ未鑑賞)
今作の全ては大槻美奈『道標』に集約されている MOOSIC LAB企画との事だから楽曲の強さを強調する事は予想したのだが、此処までとは・・・ 学生時代の合唱ってなんで果てしなく過去に引っ張られるのだろうと、まるで悪魔の笛吹きの如くと思うのは自分だけだろうか・・・・羞恥に塗れた10代を赤裸々に映像化することの清廉と自意識過剰さを臆面もなく体現してみせた制作陣に先ずは称賛を送りたい 勿論実際はもっとドロドロなのだろうけどそこは大人の事情でしょう(苦笑
まなみちゃんの合唱のシーン、車の中の劇判、そのどれもが、あの時なんでみんなで歌を唱っていたのだろうと、どうでもいい記憶を、実は本当に大事なインパクトだったと初老になって気付くマジックを体現させられた作品である
自分は、主人公のように『次行ってみよう』の精神ではなく、ウジウジ考えてしまう性格だったが、でも、本当に好きな人には腫れ物に触るような、それは自分の自意識をバリアーする姑息さを丁寧に演出してみせた作品だと評価したい 多分、今でも高校時代に付合っていた女性は好きだ 勿論、幻想であり、当人にとっては迷惑千万
でも、人生に於いて『恋愛』とは何だと問われたならば、真っ先に自分は、あの時代にジャンプする 主人公と同じく直ぐに一緒に暮らしたい、結婚したいなぞ、よくもまぁ生活力経済力の無さを棚に上げていけしゃぁしゃぁと妄想したものだ
結局は彼女は別の人と一緒に暮らすことになる その間の何度も訪れるチャンスを流し、結局は結ばれない 運命といえばそれまでだが、運命以前の問題であることは明白だ 部活に真面目に取り組む先輩が何人も交際を断り、でも運命の悪戯か、重い病気に罹る非情さ あのほっぺのキスシーンは今作の白眉であろう
甘酸っぱさ、だらしなさ、それでいて嘘の無さ 十代は誰でも訪れ、そしてあっという間に過ぎる それを思い起こさせてくれるのはこういう何の世界も救わない、驚くような事が起きない、何の毒にも薬にもならないそれでいて幸せだった作品を観ることなのだ あの頃には決して戻れないのだから・・・
おはようございます!
お~2度鑑賞されたんですね~
ラストの結婚式辺りだけは何か良かったです…個人的には。
自分を客監視出来てないボクはダメダメですね~
リアルでも彼みたいな子はいると思いますが男の私でも好かないです(笑)