「「、」の意味を考えてしまう。」その消失、 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
「、」の意味を考えてしまう。
私はかなり好きです。面白かった。テーマはまさに「消失」。過去のある呪縛に囚われ時折記憶が混濁する刑事の松井。ストーカー事件を捜査する中で3人の被害女性に関わってゆくクライムサスペンス。
正直中盤まではよく分からなくてあんまりかな~って思ってたんですけど、後半でぐんと盛り返します。断片的だった記憶の欠片が繋がって哀しきゴールへと突き進んでゆく。ミスリードの要素もあり本当によくできてました。
残念だったのが松井の精神世界ともいうべき部屋に物語のキーとなる女性達がドレスアップして登場するんですけど、私はこの演出はいまいちだったかな。ただ、泉里香は安定の美しさでした。
壊れる寸前の自分自身をギリギリのところで保とうとする難しい役だったと思いますけど、札内幸太さんお見事でした。ラストの解放はまさに最大の「消失」でしたね。そして岡山天音よ。あの一言をここで言わせるか。やられました。
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