「今の時代に見るべき映画。おすすめ枠。」燃えあがる女性記者たち yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
今の時代に見るべき映画。おすすめ枠。
今年357本目(合計1,007本目/今月(2023年10月度)22本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))
大阪市では妙に放映が遅れていたのですが、やっと見ることができました。
予告編ほかからは、日本基準でいって「報道・取材の自由」という憲法論的な論点、さらにフェミニズム思想、さらにはインドのカースト制度ほかの論点があるという理解で見に行きました。
そのどれもが含まれていて、しかも放映時間が適正だったので良かったです。
それにしても発展途上国の中でも比較的、表現の自由(報道の自由)(日本基準)について緩やかであるのではなかろうかと思えるインドですらこのありさまなので、他の国はもっと改善を要するのだろうと思うし、またその姿勢が、国民の「知る権利」(日本基準)にもつながる(取材・報道の自由と、知る権利は表裏一体の関係になる)からです。そして国民の「知る権利」はさらに「学習権」といった語にも発展し、識字率の低い発展途上国ではとても大切なことなのです。
なお、インド映画ですが、ドキュメンタリー映画なのでインド映画お約束の左下の謎の警告表示やら、冒頭に大量に出てくる「何が書いてあるかすら読めない謎の大量文字列」はありません。インド映画ですが実質的にドキュメンタリー映画と見てよいと思います。
採点に関しては以下を気にしましたが、大きなものではありません。
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(減点0.1/一部の人が混乱する/「報道の自由を掲げるなど(女性に向かって)フェミニズム思想なのだろう」
男性でもフェミニズム思想を持つ方はいますので(男女同権思想は女性がメインで語られることもありますが、それに理解を示す男性も少なくはありません)、ややこのセリフは混乱を招きます。ただ、現地インドの話であり、日本と同列に語るのはちょっと難しいので、採点幅は考慮しています。
(減点0.1/インドにおいて「行政」が指す語の意味)
「行政」という語は実は「国家のすることから、裁判と立法を除いたすべてのもの」という控除方式が取られ、それが日本や韓国、台湾、また行政法の発祥地であるドイツの考え方ですが、インドではどのような定義なのかわからず、一種の「無定義語」になりやすいです(ただこれも、行政について論じるドキュメンタリーでもないので減点幅は調整)。
(減点なし/参考/「出産した」の表現)
「…は1年後に出産し…」のエンディングロール直前の表現(本編、説明が入るべき部分はすべて英語。日本語訳あり)は、映画の通り「正しく」 welcomed です(welcame になりません)。