「わたしは誰?ここは何処?」スピリットウォーカー mittyさんの映画レビュー(感想・評価)
わたしは誰?ここは何処?
主人公男(ユン・ゲサン)が、交通事故に遭って目が覚めるところから始まりますが、男は自分が誰なのかわからない。でも、自分ではない誰かの身体の中で存在している、というのはわかっているようです。
前半1時間近くは、主人公と共に、映画を見ている自分も路頭に迷いそうになりました。
主人公男は、自分の乗っていた車、写真、ポケットの中に入っていたカードなどを手がかりに少しずつ謎を解いていきます。また、出会う人たちの会話に耳を澄ませて想像力を働かせ、自分がどうやら、カン・イアンという人物かなということに気づき始めますが、12時間ごとに、他人の身体に魂(精神)が入り込むことになります。
乗り移られる他人は、組織員のようなのですが、何の組織なのかはよくわからない。
南楊州のノア物産がある医療組織?って何なんだ??
でも、あまり難しいことを考えずに、おおまかなストーリーを追っていき、バイオレンスアクションやカーチェイスや銃撃戦などを楽しめばいいのかなと最後に思いました。
でも、細部をもう一度、チェックしたくて、続けて2回、見ました。(笑)
だいぶと、細かいところを理解でき、2回目でも、ハラハラドキドキして面白かったです。
「他人の身体に入り込んだカン・イアン」はほとんど、ユン・ゲサンの姿で登場して、鏡、カメラの中、他者からみた視線の中では、乗り移られた他人が映し出されるという、ちょっと変わった演出がよかったです。
結局、6人に乗り移ったようです。丸3日間、ユン・ゲサン、振り回されたってことですね。
1.チ・チョロ
2.イ部長
3.パク室長
4.ユ代理
5.チンピラ風の馬面の男(名前がわからない)
6.ペク曹長
エーテルX、そんな麻薬あるわけないけど、ちゃんと、トリップしてました。
主人公の記憶がなくなり、観客も惑わされるという点では、『メメント』風でもありました。あれは、もっと手の込んだ手法でしたが、メメントを見たときも、ムキになって、3回連続見ました。😅
アクション満載、サスペンスフル、ちょっとSF、本能的に彼女を守ったのでロマンもあり、なかなか、楽しめました。