キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性のレビュー・感想・評価
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一言「映画好きには、たまらない!」
戦後〜1990年代までの約50年間。
NYそしてハリウッドで活躍した、キャスティング・ディレクターのドキュメンタリー。
日本語で言うと「配役」かな。
その活躍・才能ぶりがよくわかるシーン。
メル・ギブソン&ダニー・グローバー「リーサル・ウエポン」。
二人のはまり役ですが。
脚本では、グローバー役の「肌の色」には全く触れていなく。
監督がマリオンに「なぜ黒人なの?」→「黒人だから何?」。
舞台やドラマで新しい才能をにつけて、キャスティングするマリオン。
トラボルタからイーストウッドまで。
実にいろんな俳優の「オーディション」「新人」「今では名作」が出てきて。
89分の中にみっちり。お腹いっぱい。
あの時代の映画たちの側面を、堪能してください(「スティング」好きには是非)。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「(マリオンの)信頼から、なんでもやれる自信がついた」
“内”を見つめよ
影の功労者であるキャスティング・ディレクターについてマリオン・ドハティを中心にその功績を紹介するドキュメンタリー。アメリカ映画界におけるキャスティング・ディレクターの歴史をやや駆け足だが知ることができる。
「監督(ディレクター)」という地位と肩書きにこだわるあまり、「キャスティング・ディレクター」とクレジットするなと警告したり、決定権はディレクターにあるのだから(と主張する)、キャスティング賞など不要だと言い張る某監督協会にアメリカ映画界の闇をみた。決定権があるからこそ作品づくりをアシストしてくれる仲間を労わるべきではないのかと個人的には言ってやりたい。しかし言ったところで笑顔で屁理屈かますんでしょうな。このインタビューのように。
マリオン・ドハティの事務所の守りが堅いがために、郵便局員のフリして事務所に乗り込んだ某俳優のエピソードに笑ってしまった。しかもご丁寧に小細工(書留を自分宛に送って、戻ってきた書留の宛先をマリオン・ドハティの事務所宛に書き換える)まで準備する周到さ。
悪知恵すぎるけど人間味を感じるエピソードでした。
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