Tinder詐欺師　恋愛は大金を生む

恋愛に乗じて大金を詐欺で得る。
実話のドキュメンタリー作品です。
恋は盲目とは本当になっちゃうんですね。
こんな大金を男に貢いじゃうんだから・・・
この男は懲りることはないんでしょう。
また絶対何かをしでかすことでしょう。
全く反省している感じではないので。。。

いや、ここまで豪遊ぶりを見せられ、体感してしまうと誰でも騙されてしまうかも知れない。スケールがデカ過ぎる。映画のようなホントの話。彼を何とかして逮捕してほしいと、展開にどんどん引き込まれた。しかし、根っからの詐欺師とはこういう人だ。そもそも良心や、罪悪感を持ち合わせていない。漸く逮捕しても15ヶ月で出てきてしまって、堂々とまたTinderをやって、彼女まで作っている。その彼女も何で付き合うのか、もはや分からない。騙した女性たちの罪にも問われないってどういことなのか、全く理解できない。彼のパートナー、ボディガードも明らかに詐欺集団なのに。多国間で犯罪をしていることが関係あるのかもしれない、その点が捕まらない彼のテクニックなのだろうが。SNSで始まった犯罪が、SNS拡散で被害者たちが情報を共有し、逮捕に至ったところが一番の見どころ。返済は大変だろうがTinderに罪はないと再び始めるセシルの逞しさが何とも言えない。

Tinderで結婚詐欺に合った女性たちが、連絡を取り合って結婚詐欺師を追い詰めるドキュメンタリー。
まさに”事実は小説より奇なり”。
それにしても、結婚詐欺師も才能なんだな。
ただし男前に限る！

「事実は小説より奇なり」とはよく言ったもので、信じられないような事件を目の当たりにした。実際の音声や映像を織り交ぜた構成と、だまされた女性たちが結託して一矢報いる様子は事実とは思えないほど見応えがある。興味深いのは、マッチングして恋愛関係にならなかった人物すらもだまされてしまうこと。人間の心の隙間にうまく入り込み、時に安心させ、時に怖がらせて精神を揺さぶっていく詐欺師の巧妙な手口には驚かされた。あくまでもTinderはきっかけにすぎず、人間関係の話でいえば誰もが他人事ではない。パーソナルな問題だけに、人に言えないことが泣き寝入りにもつながる問題で、メディアを使って追い詰めていく様子は皮肉にも面白い。Tinderだけではなく、プラットフォームとの賢いつきあい方を考え直すきっかけになった。最後には意外なオチもあり、ドキュメンタリーとして飽きさせない構成が見事だった。