「勢いに脳を委ねて観る新感覚アクションムービー」バイオレンスアクション 野球十兵衛さんの映画レビュー(感想・評価)
勢いに脳を委ねて観る新感覚アクションムービー
原作コミックは未読の作品です。
ビビッドな色遣のナイスなデザインのフライヤーに興味を惹かれての鑑賞でした。サービス精神旺盛にステッカーまで配布されていたのもので。
要はジャケ買いみたいな?
でもね…どんなにかわい子ぶっても「所詮は人殺し(殺し屋)やないか!」と、観に行く前に醒めた気持で考えていました。
そこの葛藤や、ためらいを、どう料理してくれるのかな?と興味がありまして。
ところがそんな描写は一切なし。
実は殺し屋だという正体を、しょっぱなから渡辺君にあっさりとネタばらししていましたし。
そしてサックサクと人殺しに励んでいましたし。
「あゝ…この映画は、そういうややこしいこと考えて観ちゃだめなんだわ」と、物語が始まってソッコーでスイッチを切り替えました。
逆に言えばそこを考えさせないスピーディーな展開がよかったです。
そして環奈さんファンにはたまらん映画だったでしょうね。
キュロットから華奢な御御足をゴヌズバーでしたからね♡おパンツ見えちゃいそうでしたからね♡
童貞を半殺しにするような肩丸出しのセーターも可愛かったですし。
そんなことは、どうだっていいんです。
環奈さんのアクションシーンでスタントを探しながらスクリーンを目で追っていました。
ところが、まるで全てを環奈さんが演じているように違和感なく観ることができました。
まさかノースタントではなかったと思うのですが。
パンフレットを読んでみると、邦画では初の“ボリュメトリックキャプチャ”という技術が使われていたのですね。
読み返してみたけれど、アホの私には理解が難しかったです
(^_^;
ただ、アクションシーンがかなり斬新に見えたので、それが効果的に駆使されていたのでしょうね。
ワイヤーアクションも大変効果的に用いられていました。
そのガンアクションが『マトリックス』ばりの華麗な銃捌きで大変魅力的でした。
おパンツ見えちゃいそうでしたし♡(正直に白状すると、むしろそっちをずっと目で追っていました)
さすがにミニスカートというわけにはいかなかったのでしょうね(笑)
映画的にも環奈さんのパブリックイメージ的にも。
お気に入りのキャラは“スリーアウト男”のみちたかくん。
ターミネーターを彷彿させるタフネスさと、憎めないコミカルさが魅力的でした。
なのに、最終決戦で割と呆気なくヤラれちゃうのね、と思っていたら、ラスト間際でクッソ不味いラーメンを完食していましたし。輪ゴムみたいな味のラーメン?一周回って逆に食べてみたいです。
あり得ない話とは思うのですが、彼を主人公に据えたスピンオフ作品を観てみたいと思いました。
逆にヒーロー役?のテラノ君は最初っから最後までイマイチだったかなぁ。
中途半端なイケメン君のキザ男という印象だけでしたから。
苦手意識が割とある佐藤二朗さん、ヤクザ役がよく似合っていました。
いつもながらのしょーもないダジャレは必要なかったかも。←ここが苦手な原因なのね…
コメディリリーフといえば岡村さん。ここはもう少し、岡村さんのキャラに頼って振り切っていてもよかったように思います。所々でクスッとくるシーンがありましたので。
残念だったのは、だりあのバックボーンが完全にすっとばされていた件。
せっかく見せ場のあるキャラだったのに、ここをもう少し描いてほしかったかなぁ。尺の問題はあったのでしょうけれど。なら、思わせぶりなカットは必要なかったです。原作では描かれていたのでしょうか?
普通に考えると私が「よし!コレ、劇場に観に行こう!」と積極的に思うような映画ではなかったはずなのですが、冒頭に書いたように、ジャケ買い要素も含め、スカっとするアクション映画として⭐3点。プラスおパンツギリギリシーンでプラス⭐0.5加点です。
別に環奈さんファンと言うわけではないのですが(^_^;