「【ウィリアム・アイアトン製作総指揮の元、数々集められた個性派俳優の中、ピンクボブの小さくて可愛い腕利き殺し屋がクルクルクルクル宙を飛び回る華麗なアクションムービー。小さな恋も忍ばせています・・。】」バイオレンスアクション NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【ウィリアム・アイアトン製作総指揮の元、数々集められた個性派俳優の中、ピンクボブの小さくて可愛い腕利き殺し屋がクルクルクルクル宙を飛び回る華麗なアクションムービー。小さな恋も忍ばせています・・。】
ー なんとなく、「キック・アス」の"ヒット・ガール"を想起してしまう、おバカコメディアクションムービーかな、と思いきや、ピンクボブの可愛い殺し屋サン、ケイ(橋本環奈)と、組の金庫番で漢気あるテラノ(杉野遥亮)との恋愛アクションムービーだった・・。ー
◆感想
・今作の様な作品に内容説明は不要とは思うが(ホント、スイマセン・・。)一応サラッとね・・。
■関東最大の伝馬組、三代目組長(佐藤二朗:相変わらず、オヤジギャグ連発だが、滑りまくりである・・。それよりも、「はるヲうるひと」「さがす」を見たせいか、以前より凄みが増した気がするのは、私だけであろうか・・。あの細い目が、ホント怖い。)の一番の子分である木下(高橋克典:インテリヤクザがピッタリ!)が、組の金を着服した事に気付いた、テラノが相棒クラと阻止しようとするも・・。
・実際にケイの軽やかに宙を舞うアクションを橋本さんがやったかは、定かではないが、彼女のアクションシーンには華があったなあ。
バッコンバッコン、人が殺されて行くのであるが、ケイのアクションシーンに殺伐さはない。
爽快ですらある。
・登場人物の中で、際立っていたのは城田優演じる、殺し屋”みちたかくん”である。
ー 城田さん自身が身体が大きい事もあるが、撃たれても、刺されてもテラノやケイたちを執拗に追って来る姿は、ターミネーターかと思ったぞ!
今作における”みちたかくん”の存在は貴重である。-
・脚本は、ハッキリ言って粗い。
ヅラさん(岡村隆)やまずーいラーメン屋の店長(馬場ふみか)が殺し屋のアジトであるが、ケイと日商簿記検定2級を目指す専門学校の同級生達(可哀想なワタナベクンやマイペースのりっかさん)がお笑い担当だろうが、殺し屋達とのバランスがなあ・・。
・哀しきスナイパー、だりあ(太田夢莉)や、同じく敵のスナイパーの金子(森崎ウィン)の描き方は、やや粗いが、何を画策しているか分からないアヤベを演じた大東駿介の怪演さは、良かったな。
<今作の後半の随所で語られる
”どんなに小さくても、希望を持っていれば生きていける”
と言う言葉。そして、ケイとテラノが語った夢。それはNYに行って・・。
テラノが、木下と共に、ダム湖に沈んだ後の、NYからケイに送られてきたチーズケーキの写真のシーンは少し良かったぞ、と思った作品である。