「依存症の怖いところは心が奪われてしまうことです。」ザ・ホエール Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
依存症の怖いところは心が奪われてしまうことです。
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他の事への興味が薄れてしまう、最終的には生きることへの意欲も。何故なら嬉しいとき悲しいとき淋しいとき退屈なとき、いついかなる時も食べ物のことが頭から離れない。食べないことにはどうにもこうにも不安でやってられない。きっと最初はパートナーの死という大義名分があったのでしょうが今はもう何故食べているのか自分でもわけがわからなくなっています。そもそも依存症を理性で抑えることはできません。
人生でたった一つ正しいことというのなら、病院で治療して生きなおす姿を娘に見せることだと思います。大金を残すことではなくお金の稼ぎ方を教えること、もしくはお金なんか無くても幸せに暮らせることを示すことだと思います。自分がもう生きたくない、楽になりたいから緩慢な自死を選んだのであって娘にお金を残すためというのは後付けの理由です。
厳しい言い方をするなら卑怯ですし、娘も死ぬ理由にされていい迷惑です。母親も情緒不安定でアル中ですし、娘も薬物中毒にならないか心配です。そう考えるとやはり依存症から脱却する姿をみせるべきでしょう。あとリズ、看護師なんだから食い物渡しちゃだめでしょ(笑)
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humさんのコメント
2023年4月20日
おっしゃる通り、娘のために脱却する愛の見せ方に挑戦してほしかった。死期がこんなに近づく前に、娘に会えていればなにか少しは変わったのかもしれないですね。鬼気迫る体調の変化の演技はリアルで、みていて息がとまりそうでした。