劇場公開日 2023年4月7日

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「歩行器で立ち上がる絵を広角、ローアングルで撮る」ザ・ホエール masayasamaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0歩行器で立ち上がる絵を広角、ローアングルで撮る

2023年4月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

いやーこれ凄いなぁ。
まあ元々舞台劇だったとはいえ、よく家一軒でもたせたなぁ。
パートナーに先立たれ、過食、肥満という緩慢な自死を選んだ男の最期の5日間の話です、、。
出入りする人も色々事情や、関係があって、、まあそこは自分で見てください。ぶっちゃけ2時間かけてそれぞれのエゴとクソ野郎のデブが「御免なさい、ありがとう」というだけの内容なんですが、、人との関係って結局はエゴのぶつかり合いだよねと妙に納得して映画館を出ました。色々受賞してるように出演者達の演技が魅せます。

特殊メイクとCGの手を借りてるのはわかっているけど、まったく不自然さはなかったし、ほとんど顔芸にちかい(肥満で動けない)ブレンダンフレイザーの演技は素晴らしかった。日本人は体質なのかここまで極端な肥満をあまり見ないけど、白人はこの手の肥満は社会問題になってる。あまり見かけないのは外出出来ないせいかもね。役作りでブレンダンも肥満援助団体OACの人達からヒアリングしたらしい。あと介護士ホンチャウの自然さと新興宗教宣教師の不安定な感じ、タイシンプキンが良かったなぁ。
インタビューみたら皆んなでそのまま舞台ができるくらい3週間ガッツリリハーサルやったらしい。
準備の重要性をブレンダンが言ってた。

準備は大切だよ。

masayasama